車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2015.11.19
第1回目 だからポルシェを選ぶ PORSCHE SPECIAL
写真●GooWORLD
ポルシェが好調である。長年にわたりレースやラリーで輝かしい戦歴を刻み続けているスポーツカーブランドは、ひと昔前まで、「911のポルシェ」ともいわれるほど生粋のスポーツカーブランドとして君臨してきた。近年はラインアップを急速に拡充し、SUVやセダンでも成功を収めている。そうしてさらに多くのユーザーを獲得しながらも、依然として硬派なファンからも愛され続けるのがポルシェの奥深さ。主力の911はもちろん、ボクスター、ケイマン、さらにカイエン、パナメーラ、そしてマカンも加え、現在充実したモデルラインアップを誇る。目の肥えたファンの心を掴むのは、意欲的に技術革新を進め、徹底してクオリティにこだわるポルシェの一貫した姿勢であろう。パフォーマンス、ユーティリティ、デザイン、イメージ・・・すべてのピントが狂うことなく合っているポルシェ。まさに乗りに乗っているブランドは、世界的な人気も止まることを知らぬ勢いとなっている。今回は、そんなポルシェの「いま」にスポットを当て、唯一無二の魅力に迫っていく。
PORSCHE HEAD LINE NEWS
絶好調ブランドは歩を緩めることなく自らが信じる方向に、情熱をもって技術を磨き邁進している。そんなポルシェの飽くなき挑戦の姿勢とユーザーへの深いリスペクトが伝わってくる最新ニュースをチェック!
文●GooWORLD
991型初の大幅改良でダウンサイジングを敢行!
フランクフルトモーターショーで、911(タイプ991)のはじめてのマイナーチェンジが行われた。まず改良型が発表されたのは、ベースモデル911カレラと911カレラS、そしてそれぞれのカブリオレ、計4モデル。
パワーユニットは、現行の自然吸気3.4L(カレラ)、3.8L(カレラS)水平対向6気筒エンジンが、3.0L水平対向6気筒ツインターボに変更された。パワーはカレラが370馬力、カレラSが420馬力。カレラSは0-100km/h加速が3.9秒、最高速は308km/hに達する。にもかかわらず燃費効率は12%も高められている。
エクステリアは、フロントに新しいデザインのヘッドライトやバンパー、LEDデイタイムランニングライトを採用し、リヤはエンジンカバーやテールランプ、バンパーが新しくなっている。
進化の度合い、完成度の高さに大いに期待が集まる。
911のアイデンティティ「水平対向エンジン」もついにスタンダードモデルからターボとなる。最高7500回転の高回転型とされ、ポルシェらしいサウンドは健在とされている。冷却効率はさらに高められ、インテリアの質感もリファインされている。
史上最高の業績を記録 その牽引役はマカン
2015年の上半期、ポルシェは過去最高の業績を記録している。納車台数は前年同期比30%増となる11万3984台、収益は33%増の108億5000万ユーロに達した。とりわけマカンの人気は高く、生産台数が累計で10万台を突破した。生産開始からわずか2年での達成は高級スポーツブランドとしては異例の早さだ。
さらなる進化を遂げた公道を走れるレーシングカー
現在最高のモータースポーツ技術が注ぎ込まれた「911 GT3 RS」は、まさに公道を走るレーシングカーといえる存在だ。駆動系、空力、そしてボディ構造が徹底的に改良され、スーパーカー「カレラGT」によるニュルブルクリンク北コースでの7分29秒というラップタイムを上まわる「7分20秒」を記録する。
EVでも譲らぬ速さとクオリティ 圧倒的な実用性の「ミッション E」
ポルシェ初となるフルエレクトリックドライブの4シータースポーツカーがフランクフルトモーターショーで発表された。「ミッションE」という名前のコンセプトモデルは、600馬力を超えるシステム最高出力を誇り、4輪駆動、4輪操舵を備え、0-100km/h加速が3.5秒以下とされる。スポーツモデルとしてのパフォーマンスもさることながら、航続距離は500kmを超え、約15分で80%の充電を行える高い実用性、ホログラフィックディスプレイのジェスチャー認識によるタッチフリー操作にも注目が集まる。
フェンダーカメラの映像がフロントウインドウの下側に表示されるバーチャルドアミラー。
919ハイブリッドが圧倒的な速さでル・マン24時間レースを制覇!
919ハイブリッドは、ダウンサイジングターボとエネルギー回生システムを採用し、合計出力は1000馬力以上を誇る。
ポルシェが初めてル・マンで総合優勝してから45年が経つ今年、復帰2年目にして1、2フィニッシュで歴代最多となる17回目の優勝を果たした。耐久レースの最高峰に君臨するル・マン24時間は近年、アウディの独壇場となっていたが、ポルシェチームは終始ハイペースで走りきり、強敵の連勝を阻止した。
偉大なスポーツカー911へのビッグなオマージュ
イギリス人芸術家のジェリー・ジュードが、1963年にはじまる「911」の歴史からインスピレーションを受け、ポルシェの主力工場やポルシェ博物館などがあるツッフェンハウゼンに巨大なモニュメントを製作した。最長24mの3本の柱の先端に、代表的な世代の911が付くという壮観ぶりが話題になっている。
クラシック ポルシェをいつまでも美しく保ってくれる17の道具
年代物ポルシェの補修部品を提供するポルシェクラシックが、塗装およびソフトトップのファブリックなどの材料に合わせて開発したカーケアキットをリリース。製造された当時のコンディションを維持するため、エクステリアのあらゆるメンテナンスに対応可能な合計17の道具と溶剤のセットとなる(6万7392円)。
クラシック911のダッシュボードを現代の技術で再現して販売
年代物のポルシェユーザーをさまざまなカタチでサポートするポルシェ。1969年から1975年モデルのクラシック911のダッシュボードを忠実に再現して全国のポルシェ正規販売店において販売する。クラシック車両のインテリア各部は、陽射しや気温、湿度などによる劣化が著しく、交換の必要な場合が多い。このダッシュボードは、現代的な基礎構造とオリジナルの表面構造を持ち、その質感や色合い、手触りなどは、オリジナルとまったく同じものとなっている。愛好家にはまさに朗報である。
カスタムやレトロフィットのアクセサリーを提供するポルシェ・テクイップメントは20周年を迎えた。
海を越えて輝くポルシェブランドの魅力
ポルシェブランドの人気はアメリカでも高い。マーケティング調査会社J.D.パワーが実施した「自動車商品魅力度調査」において、総合ランキングで11回連続となる1位を獲得し、そのブランド力の高さを見せつけた。モデル別でも、マカンやカイエン、ケイマンがそれぞれのカテゴリーで1位に選ばれている。