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更新日:2018.11.26 / 掲載日:2015.09.15
【日産】スポーツクロスオーバー「グリップスコンセプト」を公開【価格・装備】
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
日産は、ドイツのフランクフルトで開催中の世界最大のモーターショー「フランクフルトモーターショー」(9月15日~27日)で、スポーツコンパクトクロスオーバーのコンセプトカー「Nissan Gripz Concept(ニッサン グリップス コンセプト)」をワールドプレミア公開した。コンパクトクロスオーバーの性能と実用性、スポーツカーのワクワク感とパフォーマンスを兼ね備えた2+2モデルで、EV(Electric Vehicke/電気自動車)のテクノロジーをベースにした先進のハイブリッドEVシステムを搭載する。ボディサイズは全長4100×全幅1890×全高1500mmで、ホイールベースは2580mm。
パワートレインは、EVの技術をベースに駆動に必要な電気をガソリンエンジンで発電する「Pure Drive e-Power」で、「リーフ」と同じ大容量モーターを採用。最高出力108.8ps、最大トルク25.9kg-mを発生させる。「Pure Drive e-Power」には、日産が長年のEV開発で培った幅広い制御技術が統合されており、圧倒的な静粛性と優れた燃費効率を誇りながら、スムーズでスピーディな加速が可能となっている。
エクステリアデザインは、ロンドンの日産デザインヨーロッパと日本の日産グローバルデザインセンターが共同で手掛けた。ダイナミックに流れる「面」とシャープな「エッジ」を組み合わせることで力強いコントラストを表現するデザインコンセプト「エモーショナル・ジオメトリー」に基づいている。2015年3月にジュネーブモーターショーで公開されたコンセプトカー「スウェイ(Sway)」同様、「Vモーショングリル」、「ブーメラン型のフロント&リアランプ」、「フローティングルーフ」、「キックアップCピラー」の4つの重要なデザイン要素が組み込まれている。
エクステリアデザインは、レース用の自転車が両立する「ハイテクでありながらシンプル」という相反するふたつの要素から着想を得ており、カーボンフレームの上に表情豊かなボディパネルを装甲被覆材のようにかぶせている。また、デザインのいたるところにむき出しのカーボンを使用。奥行きのあるガルウィング式のフロントドアを採用したBピラーレスの構造で、リアは後ろ開きのハーフドア。
インテリアデザインも、機能性の高いシンプルさがテーマ。シートとセンターコンソールは、ロードレーサーのサドルからダイレクトにインスピレーションを受けており、3スポークのステアリングホイールもエクステリアのタイヤホイールと連動したデザインとなっている。
長方形のヘッドライトの中には正面を向いたカメラが搭載されており、サイクリストがヘルメットに装着するカメラのように全てのドライブシーンを録画することができる。3スポークの22インチホイールもレース用自転車にインスパイアされたもので、Nissan Gripz Conceptのために専用設計された軽量かつ強靭な高圧タイヤが装着される。
日産の専務執行役員でチーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏は、「日産は“キャシュカイ”や“ジューク”でコンパクトクロスオーバー市場を開拓してきた。Nissan Gripz Conceptは既存モデルの次期型としてではなく、他の自動車メーカーの参入で成長を続けているコンパクトクロスオーバーセグメントのなかで我々がどこまで挑戦できるか、その極限を表すために開発した」と語った。
なお、Nissan Gripz Conceptの動画は以下のサイトで閲覧することができる。
■Introducing the Nissan Gripz Concept, a Radical Sports Crossover