普通自動車免許を教習所でストレート合格して取得する為に必要な勉強とは

には合宿免許だと最短で免許が取れる、自動車学校が良かったなど色々な宣伝や体験が語られています。そもそも免許取得には学科教習・技能教習があり、その途中でどちらも試験が何回もあります。試験を受けて最終的に取得するので、技量と知識を磨かないと受かりません。その意味では合宿免許であろうと自動車学校であろうと、差はありません。まとまった日数を合宿免許に費やすことができる方は合宿免許方式を選択し、お仕事や学校が忙しいのであれば自動車学校にコツコツ通って取る方がいいでしょう。

どちらも教えられるカリキュラムは一緒です。ですから短時間で取れる合宿免許がいいというより、連続して授業が受けられるというだけで、受ける試験の内容や回数は自動車学校と変わりません。要は免許を取得されたい方のライフスタイルに合わせて選択すればいいのです。

普通自動車免許を取得するのに、技能試験を重視して、学科テストを軽視する方がいらっしゃいます。これは運転技術が運転には必要なので、どうしてもそちらを優先してしまいがちだからでしょう。そして仮免試験が一夜漬けになって不合格になり、なかなか受からないという事もあります。実は学科試験は30分中に50問の○×式マークシートを解かねばなりません。そして合格点数は100点中90点以上です。これは本免許の場合も同様で、要領の良い方は学科対策をしています。学科の進行を考えて運転教習をすると比較的頭に入りやすいのですが、教本を丸暗記しても点数につながりにくいのです。

覚えることは大切ですが、最終的にはどれだけ数多くの問題を解いたか、という事にかかってきます。試験表現も素直なものから回りくどいものまで、判断しにくく設定されているものもありますので、数を解くことで問題慣れしておくことが試験合格につながります。

技能試験における仮免試験と本試験は内容がかなり変わります。仮免は安全で正しい運転・車両感覚や道路状況の把握・円滑な操作と、交通法規に従った走行というような内容です。一方、本免許は路上に出ますので、リアルな状況が入ってきます。危険を予測し、他車に気配りしながら交通法規に従った安全運転を行う必要があります。仮免が、ある意味作られた道路で教習している分安全ですが、本免許は実際の道路なのでリアルさが違います。また技能試験は学科試験と異なり、減点方式で採点されます。持ち点100点から減点方式で、70点以上を維持できれば合格です。

対策は、やはり不得意だと思われる技能を何度も練習するしかありません。仮免は路上に出る前の基本的な技能が必須で、本免許は路上に出てからの判断力を問うものが多いです。体が覚えて車両感覚にそれが反映するまでは練習するしかありません。仮に他の受験者が落とされた場合、その方の落ちた理由を探るのも試験対策としては有効です。

運転免許証を紛失（遺失・盗難・汚損・破損）した場合は、所定の手続きを行えば運転免許は再発行してもらえます。代理人手続きは認められておらず、本人のみ再発行してもらえます。また、免許失効になるまでに3つの状況に分かれます。免許更新の有効期限を過ぎてから6ヵ月以内であれば、適性試験と講習を受けるだけで即日発行されます。6ヶ月以上1年未満だと仮免許しか発行されません。学科試験、技能試験と規定の講習時間を受講し、試験場での一発試験か教習所での免許取得となります。1年以上の方は免許失効となり、仮免許さえも発行されず、教習所からやり直さなければなりません。

免許更新を忘れてしまうとお金がかかるだけでなく、場合によってはその方の都合で二度と免許を取得するのが難しくなることもあります。このように、失効した時のダメージを考えると、なるべく更新連絡書（ハガキ）がきたら、早めに更新をすることを忘れないようにしてください。

合宿免許や教習所など普通自動車免許を取得する環境は様々です。どこでも取得できるサービスが整っていますので、お仕事や学業の都合によってバランスよく選択してください。免許取得前にしっかり技能練習、早めの学科対策を行えば、必ず取得できるはずです。また、免許取得したからといって安心できません。習った学科と技能は一生ものです。間違っても失効しないように努力していきたいですね。

（法令や罰則等の内容は2015年9月現在のもの）