新車試乗レポート
更新日:2018.10.23 / 掲載日:2015.09.11
スバル WRX S4 試乗レポート
スバル WRX S4 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年6月30日
SUBARUコール
0120-052215
文●森野恭行 写真●川崎泰輝
■セーフティ機能のレベルアップと走りの熟成が進んだ改良
2015年のWRXシリーズの年次改良は、「アドバンスドセーフティパッケージ」の展開が見どころ。好評のアイサイトに、後側方や側方を監視する新機構や、ヘッドライトのハイビーム切り替えを自動で行う機能などを加えて、ドライバー支援システムの充実を図った。とはいえ、WRXの本来のキャラは本格スポーツセダン。より気になるのは走りの熟成・・・というファンが多いはずだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
「走り味が上質になった」と感じさせるカギは、全体に強化されたノイズ対策。ロードノイズやエンジン&CVT透過音の低減が図られ、快適レベルが明らかに向上した。と同時に、サスにはフリクション低減などの改良を施し、乗り心地も快適方向へとシフトさせている。直噴ターボ+リニアトロニック(CVT)のS4は、2ペダルで乗れるAWDスポーツセダン。4代目レガシィからの乗り替え派も多いから、この改良は正解だろう。
で、走り屋への朗報は、STI用の245/40R18タイヤが、GT-Sにもオプション装着できるようになったこと。ビルシュタイン製ダンパーも専用チューンだけに、旋回パフォーマンスは確実にベース車の上。STIに迫る印象だ。初期応答のわずかな遅れやズレは気になるものの、全般にハンドリングバランスは優秀で、本気で熱くさせるハイパフォーマンスカーに仕上がっている。
それでいて、DCCD式AWD+6速MTのSTIと比べれば、操縦性のクセはなく、タイヤのバタつきやワンダリング(わだちなどでハンドルを取られる現象)も抑えられている。抜群の速さと、日常の乗りやすさを兼備する「245装着のS4」は今後、人気モデルとなるのは間違いない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
レッドステッチをあしらったセンターコンソールやカーボン調パネル、アルミパッド付きペダルが目を引く。中央のディスプレイはブースト計の表示も可能だ。内装色はブラックとなる。
GT-Sにはアルカンターラ/本革の上質な仕立てのシートを標準装備。オプションで本革シートも用意する。大柄な大人4人を受け入れる居住性を備え、実用性も十分に高い。
■インテリア/エクステリア写真[2]
STIの心臓はEJ20だが、S4は新世代のFA20を搭載。DIT(直噴ターボ)の技術により300馬力/40.8kg mの高性能を生む。
容量460L。分割可倒シートバックも採用し、長尺物の積載にも対応する。「積む」の能力も優秀だ。
排気管は左右4本出し。ディフューザー風のバンパー下部デザインと相まって後ろ姿でも高性能をアピールする。タイヤは225/45R18が標準。オプションで写真の245/40R18を設定する。
スバル WRX S4 2.0GT-S アイサイト(CVT)
全長×全幅×全高 | 4595×1795×1475mm |
---|---|
ホイールベース | 2650mm |
トレッド前/後 | 1530/1540mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 300ps/5600rpm |
最大トルク | 40.8kg m/2000-4800rpm |
JC08モード燃費 | 13.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/45R18 |
価格
スバル WRX S4 | 334万8000円~356万4000円(全グレード) |
---|