車とお金
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2015.08.28

新説!数字で見るお金クルマ

中古車「購入力」をモーレツに高める 新説!数字で見るお金とクルマ

  • カーライフジャーナリスト 渡辺陽一郎が徹底解説

    カーライフジャーナリスト 渡辺陽一郎

  • カーライフジャーナリスト 渡辺陽一郎が徹底解説

    クルマは買うときだけでなく、乗り続けるためにもお金が必要となる。とくに限られた予算でカーライフを楽しむにはお金について知っておきたいもの。“お金とクルマ”の関係をカーライフジャーナリスト渡辺陽一郎が紐解いていく

気になる購入額はどれくらい?「購入」を考える

他のユーザーは一体どれくらいのお金を購入に使っているのだろう? 平均購入金額や所持している車両の購入金額など、リアルな数字を知って自分の購入プランの参考にしたい

車両価格以外にかかるお金は税金や保険料などさまざま

クルマの購入にはいろいろな費用がかかる。まずは車両価格。中古車の場合、カーナビなどはすでに装着されていて、オプションで注文するケースは少ない。それでも新品のフロアマットなどを加えれば、付属品の価格として上乗せされる。
税金は取得価格が50万円を超える場合、自動車取得税が徴収される。その税率は小型/普通車が取得価格の3%、軽自動車は2%だ。自動車税も新たに車両を取得して登録すれば、翌月から年度末(3月)までの税金を月割りで納める。ただし3月に登録した時は月割りがなく、郵送されてくる納税通知に基づいて4月からの新年度分を全額納める。
自動車重量税は車検を受けた時に納めるため、車検期間を満了していない中古車では支払う必要がない。言い換えれば残存期間分の自動車重量税は中古車価格に含まれる。
一方、自賠責保険料は、すでに次の車検を受ける時までの保険料を納めているが、自動車税と同様の考え方で未経過相当額を支払う。車検までの期間が1年間なら、これに相当する自賠責保険料を負担するわけだ。
このほか販売店が受け取る各種の代行手数料も発生する。名義変更の手数料、車庫証明の手続きを販売店に依頼すれば、その費用も徴収される。このほかリサイクル料金の相当額も支払う。
購入時には必ず見積書を取得して、不明瞭な項目があったら内容をセールスマンに尋ねておきたい。

  • 199万円以下で買っている人が約8割

    3222人に聞いた愛車購入金額は?

  • 199万円以下で買っている人が約8割

    Goo-netのリサーチで、所有するクルマの購入金額を見ると、中古車の平均は約124万円である。同調査の新車平均購入金額は238万円だから、中古車は約半額で購入されるわけだ。そして価格帯別に見ると100~199万円が最も多く、199万円以下が全体の約84%を占める。実際には200万円を超える中古車も数多く流通しているが、Goo-netのリサーチでは約16%にとどまった。クルマ関連の出費を抑えたいユーザーが中古車をオトクに活用している。

200万円超の高額中古車を購入するユーザーは2割以下中古車で購入した車両の約50%が100万円未満

中古車の利用者は堅実な選択をしている

中古車の購入金額を調べると49.7%が100万円未満だ。価格の安さに重点を置いて選ばれている。ちなみに新車の場合、100万円未満で購入できるのは、アルトとミライースの低価格グレードくらい。なので100万円未満のクルマ選びは、実質的に中古車でないと不可能だ。ユーザーもそこに価値を見出している。50万円未満が20.1%を占めることにも注目したい。今のクルマは耐久性が高く、流通台数の多い車種なら、50万円以下でも不満のない車両が手に入る。

所有車購入金額

エリア別現在所有しているクルマの購入金額

主要エリアを抜粋して掲載。大都市のあるエリアは高額車が10%以上となっているが、どのエリアも共通して100~149万円の価格帯が1番多い

エリア別現在所有しているクルマの購入金額

計画

「購入」POINT.1ハイブリッドカーは中古でもお得なのか?

ハイブリッドカーは燃費がよくても中古車での価格は割高。損得勘定で考えると純ガソリン車を買った方が得になる。

ハイブリッドカーは燃費がよくても中古車での価格は割高。損得勘定で考えると純ガソリン車を買った方が得になる。

ハイブリッドカーは中古車も高値安定型の商品だ。中古車の購入比率は3.5%にとどまり、93.6%は純ガソリン車が占める。1年間の走行距離が1万5000km以上ならハイブリッドのメリットも生じるが、一般的には安価な純ガソリン車を推奨する。

「購入」POINT.2残価設定型ローンで中古車を買うのはアリ?

3~5年など設定した期日になると乗り換え、返却、買い取りの選択が迫られる。自分の乗り方を考慮して判断したい。

3~5年など設定した期日になると乗り換え、返却、買い取りの選択が迫られる。自分の乗り方を考慮して判断したい。

契約時に数年後の残価を設定し、これを除いた価値が減る金額を分割で返済するのが残価設定型ローン。新車販売では低金利の適用で人気を高めたが、中古車では残価が低くメリットが乏しい。金利や返済額を一般のフルローンと比べて判断したい。

納車

購入時に有料で実施・付帯した9つのサービス

中古車も新車と同様、購入時にいろいろなサービスを付帯できる。人気が最も高いのは保証の付帯だ。中古車を安心して大切に使いたいユーザーが多い。新車ディーラーに併設された中古車店など、規模の大きな業者になるとサービス工場も備えている。そこで可能になったメンテナンスパックも人気が高い。点検やオイル交換などをパックにしたもので、価格を割安に抑えている。このほか購入時にカーナビなどを装着するケースもある。

サービス内容と参考価格

延長保証バッテリー交換カー用品取付
参考価格:2000ccクラス
5年落ち 2年保証 2万円~
参考価格:1万円~参考価格:5000円~
メンテナンスパックオイル、フィルター
エレメント交換
ボディコーティング
参考価格:24ヶ月プラン
車検なし 3万円~
参考価格:5000円~参考価格:3万円~
タイヤ代エアコンフィルター交換ルームクリーニング
参考価格:4本 2万円~参考価格:3000円~参考価格:1万円~

購入節約術その1 ETCは装着しないと損!

ETCを装着していれば料金所での停車が不要になり渋滞回避や無駄な燃料消費も減らせる。今後は非ETC車の通行料金値上げが検討されている。

ETCを装着していれば料金所での停車が不要になり渋滞回避や無駄な燃料消費も減らせる。今後は非ETC車の通行料金値上げが検討されている。

製品+取付費用で1万5000円程度はかかるが高速道路を利用するならETC割引の恩恵は大きい。遠距離の帰省などで高速道路を利用するなら1往復で数千円の割引が得られる。

購入節約術その2 人気車&人気色は売却時に有利

クラウンやアルファード&ヴェルファイアなどの中古市場で不動の人気を誇るモデルで、ボディカラーが黒なら相場以上の売却価格が期待できる。

クラウンやアルファード&ヴェルファイアなどの中古市場で不動の人気を誇るモデルで、ボディカラーが黒なら相場以上の売却価格が期待できる。

一般的にクルマの減価償却は6年と言われているが、人気車種ならば6年落ち以上でも売却価値はある。さらに黒や白などの人気色であればより売却価格は高くなる。

※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net8月調べ
市場データはGoo-netリサーチ「カーユーザーレポート2015」調べ

中古車「購入力」をモーレツに高める 新説!数字で見るお金とクルマ

みんなの維持費はどれくらい?「維持」を考える

税金、燃料費、メンテナンス費用など、買った後もなにかとお金がかかるクルマの維持。欲しいクルマを買ったものの維持費が捻出できず手放してしまうなんてことはしたくない

新車でも中古車でも年間維持に大きな差はない

購入後に支払う維持費は大きくふたつに分けられる。まずは使い方や走行距離に関係なく徴収される税金や保険料だ。
税金には毎年納める自動車税/軽自動車税、車検を受けた時に次回までの税額を納める自動車重量税がある。これに自賠責保険料も加わる。これらの費用は固定的で、クルマを使わなくても納めねばならない。
自賠責保険料だけでは補償が不十分だから、任意保険にも加入するが、この保険料はユーザーの年齢、付帯する特約などによって異なる。なので固定的な費用でありながら、流動的な面もある。
一方、使い方や走行距離、車種によって異なるのが流動的な費用だ。
筆頭はガソリン代などの燃料費で、走る距離と所有している車両の燃費性能で大きく変わる。駐車場の費用も同じだ。外出先で利用する機会が多ければ費用は高く、車庫として使う駐車場の料金も、地域や設備内容(屋根付きなど)で異なる。
車検や点検の費用は、ボディやエンジンの排気量に応じて基本料金が設定されるが、中古車には初度登録されてから7年以上を経過した車両も多い。となれば車両によって状況が異なり、この費用もガソリン代などと同じく流動的と考えたい。
なおGoo-netのリサーチでは、年間維持費の合計は、新車、中古車ともに約27万円となっている。購入金額は異なるが、維持費にはあまり差が生じない。

購入資金が占める割合は?世帯年収と購入金額購入金額が年収に占める割合20.7%

年収400万円だったら・・・82.8万円が目安
年収600万円だったら・・・124.2万円が目安

  • “お金を節約したいから中古車”という選択

    なにかと出費の多い子育て世帯は車両の購入金額だけでなく、維持費も安いクルマを選択して、家計への負担を減らしたい。

    なにかと出費の多い子育て世帯は車両の購入金額だけでなく、維持費も安いクルマを選択して、家計への負担を減らしたい。

    中古車を購入するのは世帯年収の低いユーザーと考えやすいが、実際はそうでもない。Goo-netリサーチでは、新車を購入したユーザーの世帯年収は平均679.2万円、中古車は597.6万円で、差額は81.6万円に収まる。一方、平均購入金額が世帯年収に占める比率は、新車が35%で、中古車は20.7%に収まる。つまり中古車を購入する世帯は、クルマ関連の出費を抑えてオトクに活用しているわけだ。とくに出費の多い子育て世帯にとって、中古車はメリットが多い。

  • なにかと出費の多い子育て世帯は車両の購入金額だけでなく、維持費も安いクルマを選択して、家計への負担を減らしたい。

    なにかと出費の多い子育て世帯は車両の購入金額だけでなく、維持費も安いクルマを選択して、家計への負担を減らしたい。

クルマを乗り続けるうえで欠かせない費用 年間維持費の合計は・・・平均27万円

クルマを維持するお金の1/3はガソリン代

Goo-netのリサーチでは、1年間の維持費を平均すると、新車、中古車ともに約27万円だ。この内の約9万円がガソリン代。レギュラーガソリン仕様と仮定して、ガソリン価格が1L:145円、実燃費が10km/Lとすれば、9万円は6200kmの走行に相当する。これは平均的なユーザーのデータと考えられる。点検整備代は4万円弱だが、中古車は当然ながら全般的に年式が古く、新車より点検整備が必要となるため少し高い。

年間維持費の全国平均

燃料代(ガソリン)・・・90,456円
任意保険・・・41,972円
車両保証料金・・・41,070円
駐車場代・・・60,851円
点検整備代・・・39,613円
総計・・・273,962円

【維持費の内訳】

燃料代ガソリン車はレギュラーかハイオク、ディーゼル車なら軽油をガソリンスタンドで給油する。燃費性能の善し悪しによって年間数万円の差が出てしまう
任意保険万が一の事故や故障のときに修理費などを補償してくれる。支払い方法は月々か年一括が選べる。加入していなくても罰則はないが、必ず加入しよう
車両保証料金普通に使っていて車両に不具合が起きた場合に無料修理をしてくれる制度。近年は一般保証が満了しても保証してくれる延長制度というものも増えている
駐車場代自分の敷地以外に駐車場を用意する必要がある場合に発生するのが駐車場代。住んでいる地域や屋根の有無など条件によって金額はピンキリとなっている
点検整備代6ヶ月点検、12ヶ月点検、24ヶ月点検、さらには車検など整備にかかる費用。車検以外の各種点検は義務ではないものの受けた方がクルマは長持ちする
  • 燃費のいいクルマを選択すればガソリン代は大幅に抑えられる。駐車場は大都市だと月数万円からというのもざらだ。

    燃費のいいクルマを選択すればガソリン代は大幅に抑えられる。駐車場は大都市だと月数万円からというのもざらだ。

  • 燃費のいいクルマを選択すればガソリン代は大幅に抑えられる。駐車場は大都市だと月数万円からというのもざらだ。

納車

「維持」POINT.1代理店?ダイレクト系?任意保険の賢い選択方法

人件費を抑えられるダイレクト型は圧倒的に安いが、事故を起こしたときは保険会社と直接のやりとりが必要になる。

人件費を抑えられるダイレクト型は圧倒的に安いが、事故を起こしたときは保険会社と直接のやりとりが必要になる。

任意保険には代理店型と通信販売方式によるダイレクト型がある。価格が安いのはダイレクト型だが、代理店型はユーザーと保険会社の間に代理店(自動車の販売店で担当者が窓口になることも多い)が存在する。そのために万一の時の安心感が高い。

「維持」POINT.2燃費を意識した運転で燃料費の負担を減らす

省燃費運転には“急”の付く操作は御法度。交通の流れを読み、スムーズな運転が最終的に燃費を伸ばすことになる。

省燃費運転には“急”の付く操作は御法度。交通の流れを読み、スムーズな運転が最終的に燃費を伸ばすことになる。

重要なのは操作を滑らかに行うこと。アクセルを戻す時も、滑らかさを心掛ける。避けたいのは、発進時にアクセル開度を適度に抑えて、ゆっくり加速する走り方。エンジンの抵抗が増え燃費で不利になり後続車も迷惑する。無理のない運転をしたい。

車検

「維持」POINT.3メンテナンスパックで費用を抑える

費用は払ってあるので規定の定期点検と基本メンテが手ぶらで受けられる。車検までパックになったプランもある。

費用は払ってあるので規定の定期点検と基本メンテが手ぶらで受けられる。車検までパックになったプランもある。

定期点検にオイルやエレメントの交換を組み合わせて、料金を割安に抑えたのがメンテナンスパック。整備の施設が不可欠だから、メンテナンスパックは中古車店の信頼性も高める。中古車は新車に比べて劣化しており、とくに油脂類の交換は重要だ。

「維持」POINT.4クルマに問題がなければ簡単ユーザー車検に挑戦する

中古車ではブレーキなど保安部品の劣化なども考えられるので、信頼できる整備業者に依頼することも検討したい。

中古車ではブレーキなど保安部品の劣化なども考えられるので、信頼できる整備業者に依頼することも検討したい。

車検をディーラーや整備工場などといった業者に依頼せず、自分で整備を行って車検場に持ち込むのがユーザー車検だ。一般的に車検整備料金は2万5000円から4万円くらいで、ユーザー車検ならこの金額を節約できる。もちろん不具合は自己責任だ。

購入節約術 その3 リビルトパーツや中古パーツを活用する

HIDやLEDヘッドライトは破損したりして修理する場合、ユニットごとASSY交換となるケースが多い。新品交換だと両方で10万円を超えてしまう。

HIDやLEDヘッドライトは破損したりして修理する場合、ユニットごとASSY交換となるケースが多い。新品交換だと両方で10万円を超えてしまう。

クルマが破損や故障した場合、新品パーツで修理する必要はない。分解、洗浄、整備を施したリビルトパーツや、まだまだ使える中古パーツを利用して整備費用を抑えられる。

購入節約術 その4 消耗品に燃費向上パーツを選ぶ

劇的な変化はないが、小さな積み重ねが長い目で見て得につながっていく。エコパーツのなかで最も体感できるのはエコタイヤで、1割程度の燃費向上が望める。

劇的な変化はないが、小さな積み重ねが長い目で見て得につながっていく。エコパーツのなかで最も体感できるのはエコタイヤで、1割程度の燃費向上が望める。

タイヤ、オイル、バッテリーなど、クルマには交換が必要となる消耗品がある。こういった消耗品交換のタイミングで燃費がよくなるエコパーツをセレクトするというのも手だ。

※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net8月調べ
市場データはGoo-netリサーチ「カーユーザーレポート2015」調べ

中古車「購入力」をモーレツに高める 新説!数字で見るお金とクルマ

データを照らし合わせると買うべき中古車のポイントが見えてくる  「購入」「維持」の観点から1番コアなゾーンは7~8年落ちだ!

中古車といえど登場したての新型車は高い!ではいつが買い時となるのだろうか?一般的なクルマのスケジュールを参考に買い時のタイミングを探ってみよう

車齢13年を迎える前に乗り換えるのが賢い

クルマの耐久性が延びたので7~8年落ちも十分に乗れる

新車で買ったクルマを下取り(または売却)に出して代替えする場合、3年後の初回車検、5年後の2回目車検を受ける前になることが多い。そうすると3~5年落ちの中古車が増えるが、Goo-netのリサーチによると、先に述べたとおり中古車の購入金額は平均すると約124万円だ。しかも、中古車の約50%は購入金額が100万円未満に収まる。となれば3回目の車検を受ける直前、つまり約7年を経た頃の車両が売却され、その中古車が好調に売れている面もあるだろう。
40年ほど前はクルマの寿命が約7年だったから、7~8年落ちの中古車は数が少なかった。しかし今は耐久性が向上して、寿命は13年弱まで伸びている。なので7~8年落ちの中古車を低価格で購入して、自動車税が割増しになったり、修理費用が高まる車齢13年頃まで使う方法もあるだろう。
とくに年間走行距離が5000km以下の場合、6万kmを走った8年落ちの中古車を購入して5年間使っても、積算走行距離は8万5000kmだ。中古車は購入するまでの使われ方で程度が大きく異なるが、実用的に満足できる車両も見つけられる。
狙い目なのは、新車の販売台数が多い車種だ。中古車の流通台数も豊富だから好みの車両を見つけやすく、需要に対して供給量が多いから価格は割安になる。趣味性の強い車種は見つけにくいが、実用性に優れ、安心して使える中古車を買える。

今年で8年落ちになるクルマと市場の動き

車齢・・・その年の何月に製造・登録されたかは関係なく何年製といった『年』で区切られ、中古市場や売却時のクルマの価値に大きく反映される。
新車の動き・・・基本的に新車は4年でフルモデルチェンジ(FMC)、2年でマイナーチェンジ(MC)が行われる。FMCのタイミングで中古車は増える。
ユーザーカーの動き・・・新車を購入すると初車検は3年後、それ以降は2年ごとに車検を受ける義務がある。車検のタイミングでクルマを手放すユーザーは多い。
中古市場の動き・・・新型車の中古車は初車検まではタマ数が少なく買い得といえる物件は少ない。ユーザーカーの車検ごとにタマ数が増え、価格も下がる。
買い得度・・・中古市場の動きに今回の企画内容を照らし合わせ、1番買い得となるタイミングを表したもの。

★排気量ごとの自動車税(年額)

総排気量標準税率10%重課税(平成26年度)15%重課税(平成27年度以降)
1.0L未満29,500円32,400円33,900円
1.0~1.5L未満34,500円37,900円39,600円
1.5~2.0L未満39,500円43,400円45,400円
2.0~2.5L未満45,000円49,500円51,750円
2.5~3.0L未満51,000円56,100円58,600円
3.0~3.5L未満58,000円63,800円66,700円
3.5~4.0L未満66,500円73,100円76,400円
4.0~4.5L未満76,500円84,100円87,900円
4.5~6.0L未満88,000円96,800円101,200円
6.0L超111,000円122,100円127,600円

車齢13年(製造されてから13年経過)を超えたクルマを対象に重課税される自動車税。平成26年度分までは10%の重課税だが、平成27年度分からは+5%となる15%の重課税となる見通しだ

同じ型式のクルマでも年式が違えば税金も違う

車齢13年を超えると同じ型式のモデルでも自動車税額に差が出てくる。平成27年度からは従来の10%から15%重課税へと変わるため、そのあたりも考慮したクルマ選びを行っていきたい。

クラウンロイヤル(2.5L)

例:クラウンロイヤル(2.5L) 平成19年(12月)式 51,750円  平成20年(1月)式 45,000円

同一店舗にあれば見比べられる

同一店舗にあれば見比べられる

大型販売店や専門店ならば同型のモデルを複数台展示してあるので、年式の違いによる車両コンディションが比較できる。また装備品やカラーのイメージもしっかりと確認できる。

高い実力を持った名車がズラリ ジャンル別オススメ車

これまで紹介してきたさまざまな条件を踏まえここではジャンル別におすすめ物件を紹介
いまから7~8年落ちとはいえ魅力的なモデルが非常に多い憧れだったあのモデルもいまなら買える!

icon ハイブリッドカー  トヨタ プリウス(先代型)

ハイブリッドカーを乗用車に定着させた偉大なモデルプリウス。現行型とハイブリッドシステムは同じものを搭載し、実用燃費の差は小さく、取りまわし性や実用性も変わらないのが魅力だ。

 トヨタ プリウス(先代型)

中古車市場データ相場価格:41.4万~133.3万円

その他オススメ車:ホンダ シビックハイブリッド・トヨタ エスティマハイブリッド

icon コンパクトカー  ホンダ フィット(先々代型)

小さなボディに広々とした室内空間。さらには高い実用性と、従来のコンパクトカーの概念を変えたモデル。パッケージング、スタイル、燃費のバランスに優れ、流通台数も多い。

ホンダ フィット(先々代型)

中古車市場データ相場価格:14.4万~70.3万円

その他オススメ車:トヨタ ヴィッツ日産 ノート

icon ステーションワゴン スバル レガシィツーリングワゴン(先代型)

王道ステーションワゴンといえばレガシィツーリングワゴン。現行型はレヴォーグに移行したが、このモデルとボディサイズが近く取りまわし性に優れる。ターボも狙い目だ。

 スバル レガシィツーリングワゴン(先代型)

中古車市場データ相場価格:14.3万~206.6万円

その他オススメ車:マツダ アテンザワゴン(先代型)・ホンダ エアウェイブ

icon ミニバン トヨタ ヴォクシー(先代型)

トヨタのミドルサイズミニバンを代表するのがヴォクシーノア。最新のミニバンと比較しても使い勝手や利便性で不満に感じることは全くない。兄弟車のノアもおすすめだ。

トヨタ ヴォクシー(先代型)

中古車市場データ相場価格:86.8万~240.5万円

その他オススメ車:トヨタ アルファード(先代型)・ホンダ オデッセイ(先代型)

icon SUV トヨタ ハリアー(先代型)

シティ派SUVを不動のものにした人気モデルで、いまだ古さを感じさせないスタイリッシュなデザインと高級感あるインテリアは魅力大。2.4Lの2WDなら手頃な物件が多い。

トヨタ ハリアー(先代型)

中古車市場データ相場価格:67.7万~243.1万円

その他オススメ車:日産 エクストレイル(先代型)・スバル フォレスター(先代型)

まとめ

  • 「購入力」を高めるための心得

    いい物件を見つけてお得なカーライフを!

  • 「購入力」を高めるための心得

    1. 流通台数の多い実用的な車種が買い得
    2. 保証付き車両を選びメンテパックに加入
    3. 実車を確認して店舗の様子もチェック

低価格な中古車選びは安心のできる物件を買う

中古車の醍醐味を味わえるのは、価格が130万円以下まで下がった7~8年落ちの車両だ。新車では考えられない安い出費でクルマを買える。そのために大切なことは、実用性の高い売れ筋車種を選ぶこと。中古車の流通台数が多く、需給バランスによって価格も下がる。
保証の付帯された中古車を選ぶことも大切だ。中古車は車両によって状態が異なり、7~8年を経ると故障が生じることもある。保証が付帯された車両でメンテナンスパックにも加入すれば、さらに安心感が高まる。そして修理工場が併設された店舗なら、保証修理もスムーズに進む。
安心できる店舗を選ぶことも重要だ。最近は実車を見ないで購入するユーザーが増えたが、できれば店舗に出向き、実車と併せて店の状態やスタッフの対応も確認したい。周辺の中古車店で、購入したい車両を扱う店舗の評判を聞いてみるのも効果的だ。低価格の中古車を安心して使うには、店舗のチェックなど、手間と時間を費やすことも考えたい。

※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net8月調べ
市場データはGoo-netリサーチ「カーユーザーレポート2015」調べ

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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