中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2010.12.03
トヨタ シエンタ 中古車購入チェックポイント(2010年12月)
トヨタ シエンタ 中古車購入チェックポイント
DBA-NCP81G
参考車両:XSエディション
初年度登録:2006年5月
■全体のチェックポイント
子連れの若いファミリー、特に主婦の使い勝手を考えた“片手でポン”の簡単操作シートアレンジも特徴。小さな子供を乗せているなら、室内の汚損などにも注意したい。外装は、ちょっとぶつけた傷とか、バンパーがずれていないかチェック。事故で車体骨格にダメージを負っている車両は避けるほうが賢明。同年式でも走行距離が多いと価格が安いが、むしろ整備状態のほうが重要。不調や不具合に気付かないまま乗っている。日常点検も定期点検整備もやらない。車検時も車検に通すだけの整備しかやっていないといった車両もある。走行機能に問題がある車両を選ばないように。現状はもちろん、納車点検整備や保証の有無なども販売店で確認しよう。
1.車両の雰囲気から探る
1.車両の雰囲気から探る
少し離れた遠目から、車両の様子を観察しよう。外装部品や塗装面の状態などに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。“Sエディション”は、装着しているエアロパーツも慎重に調べたい。
前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライト/フェンダー/などのバランスをチェック。左右対称になっていることも確認。
左右ライトの片方だけが新しい場合(交換)は、その側の車体部を修理している可能性もある。ナンバープレートの傷や変形なども、車体部修理のヒント。バンパーの角や下部の傷や破損などにも注意しよう。
2.後面のチェックポイント
2.後面のチェックポイント
前部と同様に、バンパー/テールゲート/フェンダー/コンビネーションランプ(テールライト)などのバランスをチェック。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体部を修理/交換しているヒント。
テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間が狂っている箇所は、その部分の車体部を修理していると考えられる。
3.整備状態を確かめる
3.整備状態を確かめる
定期点検整備記録と突き合わせて、消耗部品を中心に、エンジンルーム内をチェック。オイルの滲みや汚れ(漏れの兆候)などにも注意。できれば、定期点検項目をひと通り点検したい。
周囲と比べて新しく見える、交換している部品があれば、消耗部品か、故障などが起こったか、それとも事故などでダメージを負ったのか、整備記録も探ってみよう。
4.車体内側の鉄板部を確認
フェンダー側や室内側のパネル、前部のメンバー(補強部材)など、エンジンルーム内各部の鉄板を調べよう。カバーや機器類などがあって見えない部分もあるが、歪みや修理/交換の形跡などがないかチェック。
車体骨格部にダメージを負って修理してる車両は、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために確認しよう。
5.取り付け状態を調べる
5.取り付け状態を調べる
フロントフェンダーは、エンジンルーム側に腐食(錆)や修理跡などがないかチェック。同時に、取り付けネジもチェック。ネジを脱着した形跡があれば、フェンダーを外して修理、あるいは交換している可能性がある。ブラケット部(フェンダーを支えている台の部分)の状態にも注意。
フロントフェンダーは、車体構成上は重要な車体補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴にはならないが、大きな衝撃を受けて修理/交換していれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか必ず確認する必要がある。
6.前部の必須チェックポイント
6.前部の必須チェックポイント
エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、車体に大きな衝撃を受けると影響が及びやすい。修正/修理/交換の形跡などがないか調べよう。
ヘッドライトやフロントグリル、ラジエターなど、関連部品の取り付け状態もチェック。バンパーやフェンダーなど、周辺にも注意してチェックしよう。
7.ボンネットのチェック
7.ボンネットのチェック
外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかも確認。特にボンネット先端部付近を慎重にチェック。外と内のパネルを合わせている部分のシーラーの状態も注意ポイントだ。
外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側の取り付け部も確認。ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷も考えられるが、他の部分にダメージがないかも調べる必要がある。
8.隙間の幅と色調を比べる
8.隙間の幅と色調を比べる
外装部品の立て付けを見る時は、例えば車体前部側面では、バンパー、フェンダー、ヘッドライト/ウインカー、ボンネット、ドア、ピラー(フロントウインドウ部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを負ってずれているか、修理/交換している可能性がある。
隙間を境に、隣り合うパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。
9.角度を変えると見える
9.角度を変えると見える
車体まわりは、見る角度を変えながらチェックしよう。プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。表面を斜め方向から透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)なども確認できる。
しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。部分的に色艶が違っているとか、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。
10.縁と奥もチェック
10.縁と奥もチェック
フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ部(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷があれば、凹みを伴っていないか確認。フェンダーに歪みがないかも注意しよう。
鉄板を内側に折り込んでいる部分に修理跡などがないかもチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。フロントは、内側に設置しているフェンダーライナー(泥よけ)の状態もチェックしよう。
11.周辺も調べて判断する
11.周辺も調べて判断する
ドアは、大きなダメージを負うと、外して修理したり、あるいは交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。
ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジ脱着の形跡だけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺にダメージや修理跡などがないかも調べて判断する必要がある。
12.金具類の状態も確認する
損傷や修理跡などがないかチェック。立て付けも確認。内側に修理跡がないかも注意。ドアを支えている金具類やレール(開口部の上下と車体後部側面にある溝金具)に歪みや修正跡などがないかチェック。スライドドアを交換していないかも注意しよう。
13.スライドドアのチェック
13.スライドドアのチェック
ドアの開閉具合とスライドの動作をチェック。スライドの動きが鈍い、引っかかりがあるなどの症状に注意。電動開閉式の場合は、運転席側のスイッチやリモコンの操作具合も確認。車両の仕様グレードによっては、イージークローザーの動作もチェックする。
14.下側に注意ポイント
“Sエディション”は、車体側面下部にサイドマッドガードを装着している。傷や破損などがないかチェック。取り付け状態も確認。新しい部品に交換していないかも注意。
もっと重要なのは、サイドマッドガードに覆われているサイドシル(車体の梁)だ。下から覗いて、傷や凹み、腐食、修理跡などがないかチェック。前後ドアを開けて、ステップ部の状態も調べよう。
15.リアフェンダーのチェック
損傷や修理跡の有無を確認。スライドドアやリアバンパー、テールゲートなど、周辺部も含めて、立て付け状態をチェック。ホイールアーチ部のほか、スライドドアのレールがある部分やサイドマッドガードなど、関連部の状態もチェック。スライドドアを開けて、開口部に修理/交換跡などがないかも確認。
車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないか確認。フューエルリッドの色調にも注意しよう。
16.テールゲートのチェック
解錠/施錠の具合をまず確認。開閉して、スムーズに上下するかどうか、テールゲートの動きをチェック。上げた状態でしっかり止まっていることも確認。
閉める時にカチッと収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。ずれているだけなら調整で直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。
テールゲートは、内側に修理跡などがないか確認。取り付けネジもチェック。ヒンジおよびヒンジ固定部周辺の状態もチェックしよう。
17.鉄板の接合部を調べる
開口部の左右にある鉄板の接合部に修理/交換の形跡がないか、溶接やシーラー、塗装の状態を慎重にチェック。コンビネーションランプやバンパーなどの取り付け状態にも注意しよう。
後方から強い衝撃を受けると、思わぬ部位に波及することがある。修理/交換跡があれば、周辺だけでなく、他にダメージが及んでいないか広範囲に探る必要がある。
18.タイヤとホイールのチェック
18.タイヤとホイールのチェック
タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さをチェック。傷、異物の刺さりや噛み込み、ひび割れなどがないかもチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗が起きていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。
ホイールは、樹脂ホイールキャップに傷や破損などがないかチェック。ホイールキャップを付けたままでは確認するのは難しいが、ホイールのリム部(タイヤと接している部分)に曲がりがないかも注意したい。
19.床下を覗いて確認
19.床下を覗いて確認
フレーム(骨格)やメンバー(補強部材)などに損傷や修理/交換跡などがないか。マフラーやサスペンション、ブラケットなど、部品や金具類も、損傷や曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないか。前後バンパーの裏側や左右サイドシルの奥も覗いてチェックしよう。
油脂汚れ(オイルやグリスなどの漏れの兆候)やゴム部品の割れ(劣化)などにも注意。錆が発生していれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、範囲と腐食状態を調べよう。
20.エンジンをかけてみる
20.エンジンをかけてみる
エンジンをかけて、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には、表示/警告灯類の点灯などにも注意。
スムーズに始動しない場合は、始動困難に陥った原因を調べる必要がある。不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えている。異常を感じたり、疑問があれば、販売店に聞いてみよう。
21.オートマチックのチェック
21.オートマチックのチェック
エンジンをかけてブレーキを踏んだままセレクトレバーを操作して、各ポジションにスムーズに切り替えできるかどうかチェック。
できれば試走して、走行中のシフト操作具合とオートマチックの動作をチェック。アクセル操作と変速の連動状態も確認したい。CVTはギヤが切り替わるような感じがあれば、不具合が起きている。ATは大きな変速ショックや滑っている症状に注意。
エンジンとトランスミッションは、連携して燃費にも関わっているので、販売店で点検、確認してもらうようにしよう。
22.装備機器類の機能を確認
22.装備機器類の機能を確認
ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど、保安装置類が正常に作動することをまず確認。エアコンやオーディオなど、電装機器や電動機構は、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確認。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯、リモコンなども忘れずにチェックしよう。
DVDナビやHDDナビを付けている車両もある。仕様グレードで異なる標準装備やオプションの追加など、車両の装備は販売店で確かめよう。
23.室内の隅まで細かくチェック
シートや内装材などに汚れや染み、傷、穴などがないかチェック。運転席周辺だけでなく、助手席側、2列目席、3列目席、ラゲッジスペースまで念入りに調べよう。床や天井の状態もチェック。ボックス、トレイ、ポケットなどの小物収納スペースは、内部もチェック。エアコンの吹き出し口やボックスの蓋などは、可動部の破損にも注意。シートの折り畳みなど、シートアレンジも試してみよう。
24.車両の情報をチェック
24.車両の情報をチェック
「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限と内容などを確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などが付いている場合は、すべての使用説明書が揃っていることも確かめよう。
「定期点検整備記録簿」は、記載内容を確認。車両がどのように扱われていたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。
溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)は、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルが折れ曲がっている角の線)や、モール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。
■今回の車両のプロフィール
●2003年9月に新発売した両側スライドドアを備えた3列シート7人乗りスモールサイズミニバン。丸みのある親しみやすいスタイルと温かみのある室内。簡単操作のシートアレンジを取り入れた使い勝手や、装備が比較的充実している割には低価格ということも支持される要因となった。参考車両は2006年5月にマイナーチェンジしたモデルで、フロントまわりやリアランプ、ホイールキャップなどのデザインが変わり、ウインカーランプ付ドアミラーが全車標準装備となっている。
●エンジンは、1.5L(1496cc)。2WD(FF前輪駆動)はCVT(無段変速機)、4WD(4輪駆動)は4速ATの組み合わせ。同じエンジンでも2WD/CVTと4WD/4ATとでは特性が若干異り、燃料消費率も違う。仕様グレードの「X」は、マニュアルエアコン、ワイヤレスドアロックリモコン、14インチスチールホイール&樹脂フルキャップなどが標準装備のスタンダードタイプ。Xには、グレードとは別に、フロントスポイラー、フロントフォグランプ、サイドマッドガード、メッキアウトサイドドアハンドルなどを装着する「Sエディション」を設定している。「G」は、プラズマクラスターオートエアコン、スマートドアロックリモコン、助手席側パワースライドドア、オプティトロンメーター、運転席&助手席アームレスト、シートバックポケット、助手席シートアンダートレイなどのほか、赤外線)カットウインドシールドグリーンガラス、前後エアスッツなどを装備した上級タイプ。XとGは、内装色はアイボリーで、CD&AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ4スピーカーを装備。Sエディションは、内装色がグレーで、ラジオレス4スピーカーが標準装備。2WDは応急用スペアタイヤが付いているが、4WDはスペアタイヤレスで、パンク修理キットを備えている。
■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2006.12)
グレード | 型式 | シフト | 駆動 |
X | DBA-NCP81G | CVT | FF |
CBA-NCP85G | 4AT | 4WD | |
XSエディション | DBA-NCP81G | CVT | FF |
CBA-NCP85G | 4AT | 4WD | |
G | DBA-NCP81G | CVT | FF |
CBA-NCP85G | 4AT | 4WD |
●シエンタの主な変更とモデルタイプ
◇2003年9月:新発売。◇2004年2月:平成17年基準排出ガス50%低減レベルを全車達成。◇2004年8月:一部改良。◇2004年12月:特別仕様車X「リミテッド」、X「リミテッドナビパッケージ」を設定。◇2005年8月:一部改良。2WD車は平成17年基準排出ガス75%低減レベル認定を取得。ディスチャージヘッドランプにオートレベリング機構(ハロゲンヘッドランプはマニュアルレベリング機構)を採用。◇2006年5月:マイナーチェンジ。Xに「Sエディション」を新設定。◇2007年6月:特別仕様車X「リミテッド」を設定。◇2010年11月:販売終了。