中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2012.02.10

スズキ アルト(2009年~)中古車購入チェックポイント

  • スズキ アルト(2009年~)中古車購入チェックポイント

    スズキ アルト

    DBA-HA25S
    参考車両 : F 4AT・2WD
    初年度登録 (2010年11月)

  • スズキ アルト

全体のチェックポイント

2009年12月に7代目となったアルト。2010年5月にグレードを整理した後、2010年11月に車体色設定が少し変わっている。現車のチェックでは、外装の小傷に気を取られて大きな修理を見逃さないように。バンパーがずれているなど不審な箇所があれば、販売店スタッフに理由を聞いてみよう。もちろん内装も、細かくチェックする。注意したいのは整備状態。女性ユーザーの多くは、日常点検整備をしない。定期点検整備をしていない車両も少なくない。不調に気付かずに乗っている例もある。定期点検整備記録を見てみよう。記録を見てもわからないという人は、販売店スタッフに聞こう。内外装はきれいなほうがいいが、それよりも大切なのは安心して走れることだ。整備付か整備費別途か。保証付か保証無か。安い車両価格だけに目を奪われないで、販売条件も必ず確かめよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    スズキ アルト(正面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

     車体の全体が見えるやや遠目から車両の様子を見てよう。違和感や不自然に見える部分などがあれば、近寄って詳しく調べてみよう。
     前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。ナンバープレートは右(前から見ると左)寄りに付いているが、前面は基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい(交換している疑いがある)場合は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下側の損傷などにも注意しよう。

  • 2.後部のチェックポイント

    スズキ アルト(後面)

  • 2.後部のチェックポイント

     前面と同様に、バンパー/テールゲート(バックドア)/コンビネーションランプ(テールライト)/フェンダーなどのバランスをチェック。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体後部の修理/交換を推測するヒントになる。
     テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれている箇所は、その部分の車体部を修理/交換していると考えられるので、詳しく調べよう。

  • 3.角度を変えると見える

    スズキ アルト(角度を変えると見える)

  • 3.角度を変えると見える

     外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすれば、浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども見落とすことがない。
     しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が違う部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    スズキ アルト(隙間の幅と色調を比べる)

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

     外装の立て付けは、例えば車体前部側面を中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どれかがダメージを負ってずれているか、あるいは修理か交換してずれてしまった可能性がある。
     隙間を境に、隣り合う外板パネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。

  • 5.整備状態を確かめる

    スズキ アルト(整備状態を確かめる)

  • 5.整備状態を確かめる

     定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンと周辺をチェック。オイルが漏れたような油汚れなどにも注意。できれば日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
     交換したように見える新しい部品が付いていたら、消耗品か、不具合があったか、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

6.車体内側の鉄板を調べる

 左右フェンダー側や室内側のパネルや補強部材など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。車体の骨格となっている部分にダメージを負うと走行に支障が生じる。修理している車両は、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、歪みや修理/交換跡などがないかチェック。事故歴や修理歴がないかを販売店に聞いて確かめよう。

  • 7.取り付け状態を確認

    スズキ アルト(取り付け状態を確認)

  • 7.取り付け状態を確認

     フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や腐食、修理跡などがないかチェック。同時に、固定ネジを回した形跡がないかもチェックしよう。下側にあるブラケット(フェンダーを支えている金具)を修正/修理した形跡がないかも確認。
     フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴にはならない。しかし、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

  • 8.前部の必須チェックポイント

    スズキ アルト(前部の必須チェックポイント)

  • 8.前部の必須チェックポイント

     エンジンルームの前部で車体の左右に繋がっているラジエターコアサポートを調べよう。車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすく、修理/交換する確率が高い。左右フェンダー側に伸びている部分も慎重にチェックしよう。ラジエターコアサポートに固定部があるフロントグリルやヘッドライトのほか、ボンネットキャッチ(ロック)部品やラジエター本体など関連部品の状態にも注意しよう。

  • 9.ボンネットの裏も見る

    スズキ アルト(ボンネットの裏も見る)

  • 9.ボンネットの裏も見る

     外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかもチェック。特に前側の先端部周辺の状態に注意しよう。
     外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺の状態も調べよう。ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷も考えられるが、車体部も修理/交換している可能性があると見立てて、車体前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

  • 10.縁と奥も覗いてチェック

    スズキ アルト(縁と奥も覗いてチェック)

  • 10.縁と奥も覗いてチェック

     フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹み、修理跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないかも確認。
     内側に折り込んでいる縁の部分に修理跡などがないかチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。内側にある泥よけカバーの状態にも注意しよう。ついでに、バンパー側の状態も見ておこう。

11.側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジだけを見てドアを修理/交換していると決めつけるわけにはいかない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

  • スズキ アルト(側面のチェックポイント1)

  • スズキ アルト(側面のチェックポイント2)

12.リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を調べよう。後席への乗り降りなどで傷付けることがある。擦り傷、引っ掻き傷、打ち傷などのほか、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかも調べよう。
 開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているはずなので、詳しく調べてダメージの程度と範囲を確かめよう。
 車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡がないかチェック。フューエルリッド表面の艶や色調がフェンダー部と違っていないかも注意。

  • スズキ アルト(リアフェンダーのチェック1)

  • スズキ アルト(リアフェンダーのチェック2)

  • 13.下側も必ず見る

    スズキ アルト(下側も必ず見る)

  • 13.下側も必ず見る

     車体側面は、ドアの下にあるサイドシル(前後方向に通っている車体の梁)に傷や凹み、塗装剥がれ、腐食、修理跡などがないかチェック。必ず床下側も覗いて、特に下に突き出ている部分を慎重に調べよう。仕上げが粗くなっているので修理跡かどうかを判断するのは難しいかもしれないが、スポット溶接を打ち直した形跡には要注意。
     ドアを開けて、開口部のステップ部(サイドシルの上部)の状態も慎重にチェックしよう。

  • 14.テールゲートのチェック

    スズキ アルト(テールゲートのチェック)

  • 14.テールゲートのチェック

     解錠・施錠の具合をまずチェック。テールゲートを開閉して、上げ下げの動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。テールゲートを支えているダンパーロッドに傷や曲がりなどがないかも見ておこう。
     閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。なんらかの疑問を感じたら、販売店に聞いてみよう。

  • 15.取り付け部もチェック

    スズキ アルト(取り付け部もチェック)

  • 15.取り付け部もチェック

     テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないかもチェック。ヒンジおよびヒンジ取り付け部周辺に歪みや修整/修理の形跡などがないかもチェックしよう。

  • 16.床の中も開けて確認

    スズキ アルト(床の中も開けて確認)

  • 16.床の中も開けて確認

     ラゲッジフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺を調べよう。パネル部分にしわや歪み、修理/交換跡がないかチェック。底に貼ってある防振シートを張り替えていないかも注意。新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か調べる。水溜まりの跡があれば、雨漏りを疑ってみる。

  • 17.開口部を慎重にチェック

    スズキ アルト(開口部を慎重にチェック)

  • 17.開口部を慎重にチェック

     開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意して、修理/交換の形跡などがないかチェック。開口部の下半分は鉄板が見えないが、コンビネーションランプやバンパーの状態に注意しよう。
     追突などで後方から強い衝撃を受けると、広範囲に波及することがある。バンパーやテールゲートなどのほかに、フェンダー、ピラー、ルーフ、キャビン(室内)など関連部も含めて慎重にチェックしよう。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    スズキ アルト(タイヤとホイールのチェック)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

     タイヤは、スリップサインを目安に残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適正なエア圧などでも起こることがあるが、車体の異常も考えられる要注意サインだ。
     スチールホイールは、ホイールカバーに傷や破損などがないかチェックし、がたつきなどがないか取り付け状態も確認。ホイールカバーを被せているので見づらいが、ホイールのリム部(タイヤと接している縁の部分)に傷や錆、曲がりなどがないかもチェックしよう。

  • 19.床下を覗いて確認

    スズキ アルト(床下を覗いて確認)

  • 19.床下を覗いて確認

     床底のパネルやフレーム、メンバー(補強部材)など鉄板部、マフラーやサスペンションなど部品類、ブラケットなど金具類も、傷や曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。外観をきれいに直しても、見えない床下は修理しないことがあるので、ダメージ痕を見つけることもある。前後バンパーの裏側や奥、左右サイドシル側からも奥まで覗いてチェックしよう。
     オイルやグリスなどの漏れ。樹脂やゴム部品の劣化や破損などにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

  • 20.エンジンの調子を探る

    スズキ アルト(エンジンの調子を探る)

  • 20.エンジンの調子を探る

     エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。
     始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。
     できれば自分で始動して、始動時に点灯する表示/警告灯類も見ておきたいが、異常を判断するのは難しい部分もある。車両の購入を決めたら、納車の前に販売店で点検、整備してもらうようにしよう。

21.装備機器類の機能を確認

 ヘッドライトやウインカーなど保安装置、パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など、基本的な部分の作動状態をチェック。エアコンやオーディオなどは、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確認。キーレスエントリーも試してみよう。とりあえずわかるところだけでもチェックしたら、あとは販売店で不具合などがないか点検してもらおう。
 仕様グレードによって異なる装備のほか、オプションの追加や後付け装備の有無は、現車を見る時に販売店に聞いて事前に確かめておこう。

  • スズキ アルト(装備機器類の機能を確認1)

  • スズキ アルト(装備機器類の機能を確認2)

  • 22.オートマチックのチェック

    スズキ アルト(ギア)

  • 22.オートマチックのチェック

     セレクトレバーを各ポジションに切り替えて、緩みや引っかかりなどがないか、操作具合をチェック。できれば試走して、走行時のオートマチック動作を確認したい。とはいっても、明確な症状が出ていないと異常や不具合を判断するのは難しい。エンジンをはじめ、トランスミッション、ブレーキ、サスペンションなど、走行に関わる部分は販売店で調べてもらおう。購入後のトラブルも考えれば、整備付・保証付の車両が不安が少ないといえる。

  • 23.隅まで細かくチェック

    スズキ アルト(隅まで細かくチェック)

  • 23.隅まで細かくチェック

     室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、後席やラゲッジスペースも調べよう。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口など、可動部の破損にも注意。シートは角の部分が傷みやすい。子供を乗せていれば飲食物による染みが付いているかもしれない。クルマの使い方を想像しながら念入りにチェックしよう。

24.車両の情報をチェック

スズキ アルト(車両の情報をチェック)

 備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
 現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

今回の車両のプロフィール

●2009年12月にフルモデルチェンジして7代目となったアルト。燃費や排出ガス性能を向上し、時代の要求に添った経済的なエコカーへとステップアップした。洗練されたデザインへと衣替えした外観は、全体的に丸みを帯びて優しくなった印象。特にフロントまわりがファッショナブルになった。前後ドア開口部を広げ、ステップ部分を低めにして乗降性を向上。室内は、ベージュ基調にブラウンを添えたコーディネートで居心地がよくなり、トレーやポケットなど小物入れも増えて日常使いでの利便性を高めている。
2010年5月に4WD車の新グレード「G4」を設定し、グレード体系を整理。従来の「G」と「X」の4WDをG4・CVTへとまとめて、「E」グレードを廃止した。2010年11月には車体色のグリーンメタリックを廃止し、新色ブラックパールを加えている。

●エンジンは、660(658cc)自然吸気3気筒54馬力。トランスミッションは、4速AT、5速MT、副変速機構付CVT。駆動方式は、2WD(FF前輪駆動)と4WDがある。
グレードは、「F」「G」「G4」「X」の4タイプ。マニュアルレベリング機構付マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ、抗菌処理フィルター付エアコン、CD・AM/FMラジオ・フロント2スピーカー、電波式キーレスエントリー、ウレタンステアリングホイール、ファブリックシート表皮、セキュリティアラームシステム、フルホイールキャップ13インチホイールなどは全車標準装備。
「F」はベーシックタイプで、電動格納式ドアミラーとドアハンドルがブラック。全面熱線吸収グリーンガラスが標準装備。4WD車は、リアワイパー&ウォッシャーと・ブレーキアシスト付4輪ABSを装備。5MT車はエンジンクラッチスタートシステムを備えている。
「G」は、カラードドアミラー、ブラックセンターピラー、フロント/フロントドア熱線吸収グリーンガラス、リアドア/バックドアスモークガラス、全面UVカット機能付ガラス、ドアトリムクロスを装備したスタンダードタイプ。CVT車は、EBD・ブレーキアシスト付4輪ABSを標準装備。
「G4」はGのCVT・4WD仕様車で、Gの装備に、ヒーテッドドアミラー、リアワイパー&ウォッシャー、キーレスプッシュスタートシステム、運転席シートヒーター、リアシートヘッドレスト、分割可倒式リヤシート、イモビライザーが加わる。
「X」は、上級タイプ。LEDサイドターンランプ付ドアミラー(フェンダーサイドターンランプは非装備)、キーレスプッシュスタートシステム、イモビライザー、チルトステアリング、運転席シートリフター、運転席/助手席バニティミラー・照明付、助手席/リア両席アシストグリップ、リアシートヘッドレスト、分割可倒式リアシート、シルバーエアコンルーバーリング、シルバーインサイドドアハンドルなどを装備している。

参考車両と同時期の仕様グレード設定(2010.11)

グレード型式シフト駆動
FDBA-HA25S4ATFF
DBA-HA25S4AT4WD
DBA-HA25S5MTFF
DBA-HA25S5MT 4WD
GDBA-HA25S4ATFF
DBA-HA25SCVTFF
G4DBA-HA25S CVT4WD
XDBA-HA25SCVTFF

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グーネットマガジン編集部

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