新車試乗レポート[2009.03.18 UP]

試乗インプレッション

関連情報

ボディタイプ:セダン スポーツカー
三菱 ランサーエボリューションX 試乗レポート

試乗
発表/2007年10月1日
文●森野恭行 写真●犬塚直樹

三菱 ランサーエボリューションX
■「操る歓び」を大幅にレベルアップさせた10代目ランエボ

このX(テン)でランエボは第4世代に移行。車台、サスに加えてエンジン、ミッションも新作で、メカの面でも多くの話題を提供する。なかでも、VWのDSGと同様の機構を持つ6速オートメーテッドMTのツインクラッチSSTは注目の存在で、宿敵インプSTIに差をつける。

■ドライビング/ユーティリティ

先代と比べて少し大きくなり、車重も増したエボXだが、そこはよりトルクフルになった新エンジンがカバー。レッド表示は7000回転だが、4B11ターボは7500回転手前まで鋭く、力強く吹け上がる特性を備え、刺激的な加速パフォーマンスを提供してくれる。で、その性能をフルに引き出すのがツインクラッチSST。Sスポーツモードの自動変速や、パドル操作による手動変速は電光石火のレベルで、サーキットやワインディングでもまったく痛痒感はない。
もちろん5MTにはよりダイレクトに操る楽しさがあるが、高性能車においても2ペダル化は世界の流れ。たとえ奥さんや息子がAT免許でも購入の障害にはならず、スポーツ&Sスポーツモードではランエボのスゴイ走りを存分に味わい尽くせるのだからありがたい。ちなみに、ノーマルモードでの自動シフトは十分にスムーズで、AT感覚でラクに乗ることができる。
では、ハンドリングは?ランエボというと電子メカが注目を集めるが、今回は前後重量配分適正化やボディ剛性強化、トレッド拡大を含むサスの進化といった基本のレベルアップが大きな効果を発揮。サスがいい仕事をするようになったから、ヨーレートフィードバック制御やASC(挙動安定化メカ)を新採用した高度な電子メカがより生きるという図式だ。VIIからIXまでのモデルは意思の疎通がむずかしく、クルマに合わせたドライビングを要求されたが、今度のエボXは人車の対話をしながら走りを組み立てられる。より速く、よりコントローラブルに、そしていちだんと操ることが楽しくなった!

■インテリア/エクステリア写真[1]

インテリア/エクステリア写真[1]

フルスケール300km/h&9000回転のメーターが超高性能を暗示。SST搭載車はステアリングにパドルを装備する。ただし、400万円クラスになった10代目の価格を考えるとクオリティは・・・。フォルティス+αのレベルに止まっている。

インテリア/エクステリア写真[1]

ツインクラッチSST(スポーツシフトトランスミッション)のシフトまわり。ノーマル、スポーツ、Sスポーツのシフトモードは手前のスイッチで切り替え。

インテリア/エクステリア写真[1]

GSRはRECAROフルバケットシートを標準装備。レザーコンビ仕様は10.5万円高の設定で、遮音材のグレードアップなど、快適性の向上もはかられる。

■インテリア/エクステリア写真[2]

インテリア/エクステリア写真[2]

驚異の走りを支えるのは、エボIX MRに対してねじれ剛性を40%、曲げ剛性を60%強化したボディ。フード、前フェンダーに加えてルーフパネルもアルミ化し、ムダな重量を削ぎ落としたのも要点だ。精悍なスタイルは機能美を表現する。

インテリア/エクステリア写真[2]

ビルシュタインダンパー、ハイパフォーマンスタイヤ、2ピース式前ブレーキローターのセットは31.5万円、BBS鍛造アルミホイールは21万円の設定だ。

インテリア/エクステリア写真[2]

MIVEC、チタンアルミターボなどのハイテクで武装した4B11ユニットは、2000半ばから4000半ばまでの幅広い回転域で40kgm以上のトルクを発生。全域高性能が自慢だ。

ランサーエボリューションX(6AT)主要諸元

全長×全幅×全高 4495×1810×1480mm
ホイールベース 2650mm
トレッド前後 1545mm
車両重量 1540kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1998cc
最高出力 280ps/6500rpm
最大トルク 43.0kg m/3500rpm
10・15モード燃費 10.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 245/40R18

全国メーカー希望小売り価格

三菱 ランサーエボリューションX 299万7750〜375万600円

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