新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2009.12.11
ホンダ シビック タイプR ユーロ 試乗レポート
ホンダ シビック タイプR ユーロ 試乗レポート
試乗
【特別仕様車】
発表・発売/2009年11月5日
本田技研工業/0120-112010
文●森口将之 写真●森山良雄
■より大人な振る舞いを見せるヨーロッパ帰りのタイプR
■ドライビング/ユーティリティ
回せば回すほど元気が出てくるエンジンの性格はセダンのタイプRとほぼ同じ。5500rpmあたりでVTECのカムが高速側に切り替わると同時に音が硬質に変化し、そのまま8000rpmまで一気に回りきるシーンは痛快そのものだ。パワーやトルクで上まわり、ボディが60kg軽量なセダンのほうが加速は強烈だが、バランサーシャフトを装備したタイプR ユーロは静かさやスムーズさで上まわるなど、大人っぽいテイストに仕上がっている。
ハンドリングもまた痛快そのもの。ステアリングはスパッと切れ、ノーズの重さはまったく感じず、ステップを踏むようにコーナーの連続をこなしていける。コーナー中にアクセルを踏んでもノーズはふくらまず、ヘリカルLSDのおかげで旋回を強めていける。リヤのグリップは基本的には安定しているものの、スロットル操作でコントロールすることも可能だ。
それでいてタイプR ユーロは、セダンのタイプRより快適でもある。とくに鋭いショックの遮断に優れている。ロードノイズも適度に遮断されているので、ロングドライブも苦にならないはずだ。しかも室内は外から想像するよりはるかに広く、ラゲッジスペースの深さにも驚かされる。欧州生まれらしいマルチパーパス性の高さもこのクルマの魅力だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
アナログ式タコメーターを手前、デジタル式スピードメーターを奥に置く配置はセダンと同じだが、より躍動感あふれるデザインのインパネとなっている。
下にガソリンタンクがあるため高めの着座位置を持つフロントシート。ファブリックの赤はセダンより落ち着いた色調。
タイプRの伝統、アルミ製球形ノブを持つ6MTは軽いタッチ。奥にはシリアルナンバー入りプレートを装着する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
225/40R18のタイヤサイズはセダンと共通だが、銘柄は専用開発のポテンザRE050。アルミホイールのデザインも異なる。
2Lエンジンはセダンにはないバランサーシャフトを装着。最高出力を201psに抑え、扱いやすさやなめらかさを重視。
タイプRユーロのエンブレムはリヤに装着。マフラーやドアノブなど鋭角的に仕上げたディテールがスポーツマインドを強調する。
シビック タイプR ユーロ(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4270×1785×1445mm |
---|---|
ホイールベース | 2635mm |
トレッド前/後 | 1505mm/1530mm |
車両重量 | 1320kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 201ps/7800rpm |
最大トルク | 19.7kg m/5600rpm |
10・15モード燃費 | 11.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/40R18 |
全国メーカー希望小売り価格
ホンダ シビック タイプR ユーロ | 298万円 |
---|