車のエンタメ
更新日:2018.10.11 / 掲載日:2017.09.22
恐るべしカイエン! エールフランスのエアバスA380を牽引してギネス記録
突然ですが、クルマはどのくらい重くて大きなものを引っ張れると思いますか? キャンピングトレーラー? 重機? それとも電車くらい? その答えを導き出すヒントとなるのが、今回紹介するギネス記録チャレンジです。
まずは冒頭から興味深いシーン。なんと、クルマが電車に乗り込んでいます。実はこれ、車両を運搬する電車なのですね。クルマはこうやって電車に載せてドーバー海峡の海底トンネルを渡れるのです。イギリスとフランスを結ぶ英仏海峡トンネルは鉄道専用なので、こうやってユーラシア大陸とイギリスの間をクルマが行き来できる仕掛けになっているのですね。
今回A380を引っ張るために用意したカイエンは、日本では販売されていないディーゼルエンジン搭載車の「カイエンSディーゼル」です。排気量4.1LのV8ディーゼルツインターボエンジンは出力385ps、トルク86.7kgmというとんでもないスペックです。恐るべきトルクですが、果たしてカイエンは重量285トン(!)のエアバスA380を引っ張れるのでしょうか?
A380を引っ張った距離は42m。今回のチャレンジは「量産車にて過去最高の重さの航空機の牽引に成功した」としてギネス世界記録に認定されました。ちなみに従来の記録(2013年に日産パトロールがボーイング747を引っ張った)に対して増した重さはなんと115トン。大幅に記録を伸ばしましたね。
というわけで、次のチャレンジャーはどの飛行機を引っ張りましょうか。いまのところA380よりも重い飛行機がないのは、挑戦者にとって大問題かもしれません。