車の歴史
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.22

トヨタbBの概要と歴史をまとめてみた

トヨタbBの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム

bBは、ヴィッツシリーズのヴィッツ 10系のプラットフォームをベースに2000年にデビューしました。
当初は国内専用車種としてスタートした後、英国、香港、北米(サイオンブランド)など、さまざまな国々でも発売されました。

初代からの安定した人気を引き継ぎ、2005年に登場した2代目も発売から約1ヵ月で、月間目標販売台数5,000台に対し1万2,500台(2.5倍)を受注した人気モデルです。

車名は、英語の「black Box」の頭文字を取り、無限に拡がる未知の可能性をイメージし、大人も子どもも楽しめる身近な車として期待を込め命名されました。

派生車種にはラゲッジスペースをピックアップトラック化した、「オープンデッキ」がラインナップされています。

2016年に後継モデル「タンク」へバトンタッチされました。

初代 NCP3#型(2000年~2005年)

初代 NCP3#型(2000年~2005年)

goo-net編集チーム

ボックス型の背の高いトールワゴンとして2000年に登場。
20歳代男性をターゲットに開発され、カスタマイズを前提にデザインされたモデルです。

しかしながら、広い室内空間と見晴らしの良さから、幅広い層のドライバーから支持を受け、
発売当初の月間目標販売台数4,000台に対し、販売1ヵ月で約2万6,000台を受注しました。

見る角度で色が変わって見える、
「マジョーラ」「マジョーラII」「マジョーラIII」「アガットスペクトラシャイン」などを、
積極的に採用するなど話題になりました。

5ナンバーサイズながら、15インチの大径タイヤ、
ボックス型でアメリカンテイストを感じさせる安定感のあるボディデザイン、
ヘッドクリアランスに十分な余裕のある広い室内空間と高い実用性など、
カスタマイズカーのベースとしても好評を得ました。

エンジンは1.3Lと1.5L 直列4気筒型エンジンの2機種をベースに、
FF駆動とフルタイム4WD駆動のバリエーションからラインナップが構成されます。
いずれも4ATのコラムシフトとの組み合わせです。

また、ドレスアップパーツを備えるスポーティバージョン、
「Xバージョン」がラインナップされます。

前席はベンチタイプながら左右独立してスライド&リクライニングする機構を持ち、
ダブルホールディング式のリアシートを倒すと26インチのMTBが2台搭載できるなど、
外観以上に広々とした空間と使い勝手の良さから高い評価を得ました。

また、安全装備としてデュアルエアバッグ、ブレーキアシスト、
EBD(電子制動力配分制御)付ABS、
プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトが全車に標準装着されています。

2001年6月にはピックアップトラックタイプの、
ユニークなボディ形状を持つ「オープンデッキ」が追加されるなど、
より若者の遊び心を刺激する人気車種として定着していきます。

ボディタイプ
5ドアコンパクト・ミニバン(日本国内仕様、オープンデッキを除く)

ボディサイズ
3825 – 3945×1690×1635 – 1645mm(全長×全幅×全高)

室内サイズ
1965×1375×1355mm(室内長×室内幅×室内高)

エンジンタイプ
2NZ-FE型 1.3L直列4気筒DOHC
1NZ-FE型 1.5L直列4気筒DOHC

排気量
1298cc(2NZ-FE型)
1496cc(1NZ-FE型)

最高出力
87ps(64kW)/6000rpm – 88ps(65kW)/6000rpm(2NZ-FE型)
105ps(77kW)/6000rpm(4WDモデル)(1NZ-FE型)
109ps(80kW)/6000rpm(FFモデル)(1NZ-FE型)

最大トルク
12.5kg・m(123N・m)/4400rpm(2NZ-FE型)
14.1kg・m(138N・m)/4200rpm(4WDモデル)(1NZ-FE型)
14.4kg・m(141N・m)/4200rpm(FFモデル)(1NZ-FE型)

10・15モード燃費
16.4km/L~14.0km/L

車両重量
1030~1130kg

価格帯
1,258,000円~1,988,000円(特別モデルを含む)

主なグレード
「S」「Z」「S Xバージョン」「Z Xバージョン」(特別モデルを除く)。

主なオプション
ナビゲーション、チルト&スライドムーンルーフ、リアスポイラーなど。

カラーバリエーション
ブラックマイカ、ダークブルーマイカ、グレーメタリック、
ホワイトパールクリスタルシャイン、ホワイト、オレンジメタリック、マジョーラなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

2代目 QNC2#型(2005年~2016年)

2代目 QNC2#型(2005年~2016年)

goo-net編集チーム

2代目はプラットフォームをパッソと共有化し、
ホイールベースを40mm延長しながらも最小回転半径を0.6m小さくしました。
月間販売台数を5,000台と設定し、初代モデル以上に幅広い年代から高い人気を獲得したモデルです。

「クルマ型Music Player」を開発コンセプトに掲げ、
より若者の嗜好を意識したパッケージデザインです。

初代モデルより若干丸みを帯びながらも、
基本的に5ナンバーサイズのボックス型のボディフォルムは引き継ぎ、
より大胆でクールなデザインが特徴です。

エンジン構成は、出力を5ps高めた1.3 L 直列4気筒エンジンと、
燃費効率が向上した新開発の1.5L 直列4気筒エンジンが搭載されました。
トランスミッションは初代モデル同様にコラムシフト式4ATを備えます。

前席は初代モデルで好評だった、
左右独立してスライド&リクライニング機構を持つベンチタイプながら、
シート座面が沈みこむ「マッタリモード機能付きフロントシート」を採用しました。

また「音・光・まったり」をキーワードに、
サラウンドDSP技術を使ったオーディオシステムや音と連動する、
イルミネーションシステムを搭載するなど、音楽好きな若い世代から多くの支持を集めました。

中でも大胆なボディフォルムをフルエアロと15インチの偏平タイヤの装着により、
さらに迫力を増した「Xバージョン」は高い人気を誇りました。

また、2014年8月のマイナーチェンジでは、
全車にディスチャージドヘッドランプ&LEDクリアランスランプ、
VSR&TRCを標準装備するなど安全性能を高めました。

人気の高さから10年に渡り発売された2代目bBは、
2016年11月に「タンク」へ引き継がれ、「bB」モデルは幕を下ろします。

途中、2006年ダイハツブランドから姉妹車として「クー」、
2008年には業務提携の一環として、
スバルブランドからOEM車として「デックス」が発売されました。

ボディタイプ
5ドアコンパクト・ミニバン(日本国内仕様)

ボディサイズ
3795 – 3800×1690×1635(全長×全幅×全高)

室内サイズ
1915 – 1935×1420×1330mm(室内長×室内幅×室内高)

エンジンタイプ
K3-VE型 1.3L 直列4気筒DOHC
3SZ-VE型 1.5L 直列4気筒DOHC

排気量
1297cc(K3-VE型)
1495cc(3SZ-VE型)

最高出力
92ps(68kW)/6000rpm(K3-VE型)
109ps(80kW)/6000rpm(3SZ-VE型)

最大トルク
12.5kg・m(123N・m)/4400rpm(K3-VE型)
14.4kg・m(141N・m)/4400rpm(3SZ-VE型)

JC08モード燃費
16.4km/L~14.2km/L

車両重量
1040~1120kg

価格帯
1,344,000円~2,023,200円(特別モデルを含む)

主なグレード
「S」「Z」「Z Lパッケージ」「S 煌」「Z 煌」、
「S エアロパッケージ」「Zエアロパッケージ」(特別モデルを除く)

主なオプション
ナビゲーション、SRSサイドエアバッグ、キーフリーシステムなど。

カラーバリエーション
ブラックマイカメタリック、ダークレッドマイカ、ブライトシルバーメタリック、
パールホワイトIII、ホワイト、シャイニングレッド、グレイッシュパープルメタリックオパール、
イエローグリーンマイカメタリック、ミントブルーなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ bB 20系の中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-bB/model-2-10102040/index.html


当初、若い層をターゲットにカスタマイズを楽しめる車として開発されたbBですが、
広い室内空間と見切りの良いボックス型のコンセプトが好評で幅広い層から支持を得たモデルです。

2代目では「クルマ型Music Player」を開発コンセプトに掲げ、
オーディオシステムやイルミネーションシステムの充実を図るなど、
若い層から高い人気を誇りました。

2016年にタンクへバトンタッチされましたが、
bBの若い層をターゲットにしたコンセプトは未だに新鮮で色あせることなく、
今後も同様の車種の登場が待たれます。


トヨタ bBの中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-bB/index.html

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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