クルマのお役立ち情報[2017.07.27 UP]

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!
気になる中古車試乗判定 BMW 523i

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BMW 523i 2016年式 BMW 523i

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを、厳しい目線でインプレッション!果たしてその結果やいかに!?

文●竹岡圭、九島辰也、GooWORLD 写真●GooWORLD

今月の中古車は BMW 523i

BMW 523i ビー・エム・ダブリュー 523i
BMW 523i コックピット
走りのテイストに加えて
先進安全装備も充実

 ナビなどの操作スイッチが統合されたコントローラーによって、スイッチの数が少なく、シンプルで飽きのこないデザインを実現している。装備面でも充実していて、今回の最終モデルでは、レーンキープサポートやプリクラッシュセーフティシステムも装備。安全性についてもしっかりと確保。

BMW 523i 内装
ユーザーの好みに合わせられる
幅広いインテリアのバリエーション

 試乗した車両はパッケージオプションであるMスポーツ仕様で、サイドサポートが充実し、表皮も滑りにくい起毛素材のスポーツタイプ。また、天井などの内張りまで黒のクロス仕上げとなり、スポーティなテイスト。ラグジュアリーな本革も多く流通しているので、好みで探したい。

BMW 523i ラゲッジスペース
大人4人でのゴルフにも
対応するラゲッジ容量

 トランク容量は520Lと余裕の大容量でキャディバックも小さいサイズのものであれば最大で4個積載可能。さらにリヤシートは6対4の分割可倒式なので、長尺物などにもしっかりと対応する。ツーリングを選ばずとも、一般的なユーザーであれば使い勝手に苦労することはまずないだろう。

BMW 523i エンジン・タイヤホイール
効率を極限まで追求した
新世代のパワートレーン

 かつて5シリーズといえばスムーズな吹け上がりが自慢の直6エンジンを搭載していたが、F10世代の後期モデルでは全車ターボ付きとなり、走行性能と環境性能を高次元でバランスさせている。Mスポーツ仕様はローダウンサスペンションと18インチホイールにより引き締まった足まわりとなる。

BMW 523i 試乗判定レビュー

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

エグゼクティブクラスが愛用するクルマゆえ、後席足元の広さは余裕たっぷり。そんな巨体を動かすのは排気量わずか2Lの直4ターボ。高効率かつ環境性能に優れたユニットだ。

堂々たる体躯に成長したラグジュアリーセダン

編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回は高級乗用車として輸入車界きっての人気モデルであり、長い歴史をもつBMW5シリーズが登場です。お借りした車両は2016年モデル、グレードは「523i」、走行距離は1.7万kmです。

竹岡●そうか、今年フルモデルチェンジしたからF10は先代になるのね。

九島●この顔とホイールはMスポーツパッケージ装着車だね。

編集部●今回紹介する先代5シリーズ(F10)は第6世代にあたり、日本では2010年3月に7年ぶりのフルモデルチェンジを受けて登場しました。バリエーションモデルとして、セダンのほかにワゴンボディのツーリング、そしてハッチバックのグランツーリスモも存在します。

竹岡●パーソナルカーとして乗るには5シリーズって最大級だよね。私としては、この世代って、ちょっとコンサバで印象が薄いイメージがあるのよ。この前のE60がけっこうデザイン的にも攻めてたから余計にそう感じるのかもしれないんだけど。

九島●コンサバに感じるのは、この世代からデザインや存在が7シリーズに近くなっているからだろうね。

編集部●ボディサイズは5代目からさらに拡大し、全長4.9m、全幅1・86mに達しています。

九島●ということは、このクルマのひと世代前の7シリーズとほとんど同サイズなわけだ。それはこのセグメントが、本国のドイツをはじめとする欧州でカンパニーカーとしての需要が多いということも関係しているんじゃないかな。

編集部●インセンティブや福利厚生として、会社が社員にクルマを買い与えるという制度ですね。

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

九島●この世代から5シリーズは7シリーズと主要部品を共有しているから、自然とキャラクターが似てくるのかもしれないね。

竹岡●キャラクターといえばね、BMWは自然吸気の直6エンジンが有名だったじゃない。この世代からはターボ化が急に進んだよね。

編集部●おっしゃるとおりです。搭載されるエンジンは、デビュー時こそ3L直6NA(528i)が存在しましたが、上級グレードは3L直6ツインターボ(535i)、4.4L V8ツインターボ(550i)という組み合わせでした。そこからわずかに遅れて2.5L直4ターボ(523i)を追加。1年後の2011年秋には新型直4ユニットを導入して、523i(184馬力)と528i(245馬力)はともに2L直4ターボになります。

九島●ここで自然吸気エンジンはなくなるわけだ。そして代わりにディーゼルやハイブリッドが導入されると。時代の変わり目だね。

編集部●はい。2012年には3L直6ツインターボにモーターを組み合わせたアクティブハイブリッド5と2L直4ディーゼルターボ(523d)といった環境系ユニットが登場します。

竹岡●自然吸気にこだわってるのは一部のひとだけかもしれないね。そもそもBMWだけじゃなくて、右を見ても左を見てもターボなんだし。

編集部●では、そろそろ試乗をお願いします。



編集部●さて、お二人が試乗から戻って来たので感想を伺いましょう。

竹岡●(乗り心地が)硬い(笑)。

九島●最近ではロープロファイルなタイヤでも乗り心地がいいクルマが増えてるけど、これははっきりと硬め。Mスポーツはわざとこういう硬い乗り味にしているのかもね。

編集部●走行距離による劣化みたいなものは感じましたか?

九島●まったく感じなかったね。ボディ剛性やステアリングの感触もほとんど新車と変わらない。

編集部●だとしたら、5シリーズの中古車はねらい目かもしれません。たとえば今回の試乗車と同じグレードで、1年落ち、走行距離1万km未満のディーラー認定中古車が新車時価格から200万〜250万円近く安く販売されています。

竹岡●そうなんだ。私たちが試乗でメーカーからお借りするテストカーでもこのくらいの走行距離はあるからね。だとすればお買い得だね。

九島●新車時色と内装外装、装備が好みだったら買いだよね。

竹岡●私だったらまずタイヤを乗り心地重視のものに変える(笑)。またはMスポーツ以外を選ぶかな。

九島●どういう風に乗るかだよね。スポーティなイメージを求めるなら内外装黒のMスポーツもいいかもしれないし、紺とかゴールドみたいな大人っぽいボディカラーをゆるーく乗るというのもアリでしょ。

竹岡●BMWの世間的なイメージって「青レンジャー」だと思うの(笑)。クールで格好よくてスポーティ。でも、定番の人気モデルを外すことで賢い買い物ができるなら、それはそれですごくいいと思うな。

編集部●ありがとうございました。

※ナンバープレートはハメ込み合成です。

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