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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.24
【マツダ】スカイアクティブとは?主な特徴とメリット・デメリットについて
goo-net編集チーム
マツダが2010年以降、新世代技術の総称として積極的に採用する技術に「スカイアクティブ・テクノロジー」があります。
英語表記では「SKYACTIV TECHNOLOGY」です。
これは車の基本性能をゼロから見直し、主要部品を包括的かつ同時に刷新して最適化を図るものです。
正しいスペルの「ACTIVE」からEを取った「ACTIV」が表記になります。
スカイアクティブとは
新型のエンジンを開発しても、トランスミッションが旧式だと十分に性能を引き出すことはできません。
これはプラットフォームのボディやシャシーでも同じことが言えます。
スカイアクティブ(スカイアクティブ・テクノロジー)を簡単に言うと、以下の5つを同時に刷新し、車全体の水準を向上させ最適化することです。
1.エンジン(ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」、ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」)
2.トランスミッション(オートマチックトランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」、 マニュアルトランスミッション「SKYACTIV-MT」
3.ボディ「SKYACTIV-BODY」
4.シャシー「SKYACTIV-CHASSIS」
5.車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」
スカイアクティブ(スカイアクティブ・テクノロジー)は、2011年から順次、市販車へ採用されました。
スカイアクティブの開発に至った着眼点は、車の基本性能を飛躍させることに基づきます。
エンジン・トランスミッションが融合し、剛性の高いプラットフォーム(ボディ・シャシー)が、「走る」「曲がる」「止まる」という車の基本性能を高次元へ押し上げるからです。
目指すのは世界一の技術革新であり、マツダ全車の基本性能の向上および均一化です。
これが、スカイアクティブの基本原理です。
スカイアクティブのメリット・デメリット
マツダの躍進を支えるスカイアクティブのメリットとデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
【メリット】
・ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」
ノッキングを克服し、世界一の高圧縮比14.0で高トルクと低燃費とを実現。
大幅なドライバビリティの向上。
・ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」
世界一の低圧縮比14.0で高トルクと低燃費を実現。
低速から高速までリニアなレスポンスを実現。
・トランスミッションの「SKYACTIV-DRIVE」
全てのトランスミッションの利点を集約。
・ボディ「SKYACTIV-BODY」
軽量で高剛性の両立。最高レベルの衝突安全性能を実現。
・シャシー「SKYACTIV-CHASSIS」
軽量で快適性を実現し、走りの質を大幅に向上。
高速域での安定性と中低速域での軽快感と乗り心地の両立。
・車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」
車両安定技術(G-ベタリングコントロール)を含む、トータル的な走行技術を最適化する技術。
【デメリット】
トータルバランスを重視するため、開発期間やマイナーチェンジサイクルがやや長い。
本格的な全車種への技術採用および均一化(セカンドステージ)はこれからであり、未知数な部分もある。
スカイアクティブを採用している車種
マツダ車では、コンパクトタイプからスポーツタイプまで、軽自動車を除く全車種でスカイアクティブを採用しています。
各車種とも人気を博しており、ユーザーの選択肢も広がりました。
スカイアクティブを採用している車種は以下のとおりです(国内モデルのみ)。
【コンパクト】
・デミオ
【4ドアセダン・5ドアスポーツ・ステーションワゴン】
・アクセラセダン、アクセラスポーツ
・アテンザセダン、アテンザワゴン
【SUV/クロスオーバー】
・CX-3
・CX-5
【ミニバン】
・プレマシー
・ビアンテ
【スポーツ】
・ロードスター
マツダは現行のスカイアクティブをさらに進化させた「SKYACTIV GEN2(セカンドステージ)」を、中期計画の構想の柱にしています。
今後、市販する車両に順次搭載することを公式にアナウンスしています。
販売台数はハイブリッド全盛期とあって、トヨタのプリウスなどが市場を大きく賑わせていますが、今後マツダのスカイアクティブ技術「SKYACTIV-HYBRID」を搭載した、ハイブリッドカーも拡大の一途をたどると思われ、今後の新車リリースに要注目です。