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更新日:2021.09.21 / 掲載日:2021.09.21
米国トヨタ 新型「タンドラ」発表
トヨタ タンドラ リミテッド
米国トヨタは現地時間の9月19日、フルサイズピックアップの新型「タンドラ」を発表した。
3代目となる新型車は、標準装備となるi-FORCE 3.5L V6ツインターボエンジンで最高出力389psを発揮、大胆なエクステリアスタイルと充実装備のインテリアを兼ね備えるモデルとなった。
ボディタイプは「ダブルキャブ」と「クルーマックス」の2種類を用意、グレードは「SR」「SR5」「Limited」「Platinum」「1794」「TRD Pro」の6種類が展開される。
発売は今年後半の予定。
デザインテーマは“Technical Muscle”
新型タンドラのデザインは、トヨタ自動車の北米デザインスタジオ「カルティ・デザイン・リサーチ」が手掛け、“Technical Muscle”をテーマに、タンドラの持つタフネスとケイパビリティ(能力)を視覚的に表現することを追求した。
同スタジオ社長のKevin Hunter氏は「私たちが当初から目指していたのは、タンドラを新たなレベルに引き上げる、最もパワフルで頑丈、かつ洗練された外観を持つフルサイズピックアップを作ることでした。レクリエーションとアウトドア・ライフスタイルは、トヨタのトラック・アイデンティティの中核をなすもの。(タンドラのデザインは)筋肉質でアスレチックなものを追求しました」と語る。
インテリアのレイアウトは、多くのトラックで採用されている縦型ではなく横型を採用し、インストルメントパネルとセンタースタックを一体化させている。
また、リミテッド以上のグレードでは油圧式キャブマウントを採用し、キャビンをフレームにマウントすることで、優れた乗り心地と洗練されたハンドリング性能を実現した。
さらに、トラックの荷台はSMC(Sheet-Molded Compound)構造を採用し、荷台内に補強用のアルミ製クロスメンバーを使用することで軽量かつ高い強度を実現、従来のスチールデッキに比べて、へこみ、衝撃、錆に対する保護機能を強化した。
走行性能支えるサスペンションは大幅な見直し
米国トヨタ タンドラ TRD Pro サスペンション
米国トヨタ タンドラ TRD Pro アンダーボディプロテクション
サスペンションについては大幅な見直しを図った。
リアサスペンションはマルチリンク・サスペンションを採用し、リーフスプリングからコイルスプリングに変更、これにより乗り心地や直進安定性、ハンドリング・ダイナミクスが向上するとともに、最大牽引力は先代比17.6%増の12,000ポンド、最大積載量が先代比11%増の1,940ポンドとトラックとしての能力も大きく向上した。
また、フロントサスペンションについても新開発のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションを搭載、乗り心地、走行性能、耐久性といったステータスを向上させている。
さらにオフロード仕様のTRD Proグレードでは、2.5インチ径のFOXインターナル・バイパス・ショック、TRD Proフロントスタビライザーバー、TRDアルミフロントスキッドプレート、アンダーボディプロテクションなどの装備を揃え、オフロード性能を追求した。
2種類のパワートレイン ハイブリッドシステム備えたものも用意
ツインターボV6エンジン
i-FORCE MAX搭載のハイブリッドツインターボV6エンジン
新型タンドラには、ツインターボV6エンジンとハイブリッドツインターボV6の2種類のパワートレインを用意、どちらにも10速電子制御式インテリジェント・オートマチック・トランスミッション(ECTi)が組み合わされる。
このトランスミッションは、シーケンシャルシフトモード、アップヒル/ダウンヒルシフトロジック、TOW/HAULドライビングモードなどの機能を備えている。
ツインターボV6エンジンは最高出力389ps、最大トルクは479lb.ft(650Nm)を発揮。
これに新型のモーターシステム「i-FORCE MAX」を組み合わせたハイブリッドツインターボV6は、最高出力437ps、最大トルク583lb.ft(790Nm)と更にパワフルさを増す。
「i-FORCE MAX」は牽引モードであるTOW/HAULドライビングモード使用時に常時作動し、牽引に必要な力強い加速とトルクを提供する。
新開発のタッチスクリーンとヒューマン・マシン・インターフェースで構成する新型オーディオ・マルチメディアシステム
米国トヨタ タンドラ プラチナム インテリア
12.3インチディスプレイ
新型タンドラには、新開発のタッチスクリーンとヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)で構成する、新型のトヨタ・オーディオ・マルチメディアシステムを搭載。
先代比5倍の処理能力を持ち、中央に配置された標準の8インチタッチスクリーン、または画面解像度が向上したオプションの14インチタッチスクリーンにより、高品質かつ鮮明な映像を提供する。
i-FORCE MAXパワートレイン車、あるいはPlatinum、1794、TRD Proグレードには12.3インチディスプレイを標準装備、エンジン起動時には5種類のオリジナルアニメーションをランダムで表示し、所有欲を一段と高める要素となっている。
また、全グレードに「Toyota Safety Sense 2.5」を標準装備。
歩行者検知機能付プリコリジョンシステム(PCS with PD)は検知機能を強化し、先行車だけでなく低照度時の歩行者、昼間の自転車、対向車、交差点で曲がる時の歩行者なども検知して事故の予防をアシストする。
そのほか、先行する歩行者や自転車、車両を避けながら、車線内での緊急時のステアリング操作を安定させるエマージェンシー・ステアリング・アシスト機能を備えたPCS、ダイナミック・レーダー・クルーズ・コントロール(DRCC)、レーンディパーチャーアラート、レーントレーシングアシスト(LTA)といった先進の安全機能も装備している。