新車試乗レポート
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2014.07.18
トヨタ ヴィッツ 試乗レポート(2014年07月)
トヨタ ヴィッツ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2014年4月21日
トヨタ自動車・お客様相談センター/
0800-700-7700
文●森野恭行 写真●内藤敬仁 (2014年4月)
■一大刷新で輝きを取り戻しヴィッツの快進撃がいまはじまる
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
アトキンソン(高膨張比)サイクルに代表される、ハイブリッド用エンジンの開発で培った技術を投入した新作エンジンは、4気筒1.3Lの1NR-FKEと3気筒1Lの改良型1KR-FEの2タイプがある。新型ヴィッツはどちらも設定するが、主役はやはり最大熱効率38%を達成した1.3Lだ。アイドリングストップ付きの同条件で、JC08モード燃費値を従来型の21.8から25.0km/Lに改善したのだから、効果は明らかなものだ。
走りのフィーリングも気になる点だが、従来の1NR-FE型(4WD用として継続)と同等以上の99馬力/12.3kgmの性能を持つため、加速性能は満足できるレベルにある。レスポンスも良好で、スポーティな走りを楽しむことも可能だ。
だが、より色濃いのはシャシー性能の進化。従来型はハイペース領域での操縦安定性や、乗り心地の快適度に不満があったが、新型は全体に洗練された印象に変化している。カギは接地性向上で、ハンドリングはステアフィールを含めてよりリニアなものとなり、乗り心地もドタバタ感を排除した良質なものへと変化した。これは、ボディを鍛え直し、遮音対策を強化したおかげ。ロードノイズ低減も、走りの質感向上に大きく貢献する。
■インテリア/エクステリア写真[1]
造形の洗練度を高め、加飾パネルを追加することなどで質感向上を図ったインパネ。メーターも新作で、アイドリングストップ搭載車は多機能を誇る液晶ディスプレイを採用する。
大人4人の乗車にも十分なスペースを確保する。写真は1.3Fで、ヘッドレスト分離型シート+アイボリー内装の例だ。
「13.5」という超高圧縮比を実現した1NR-FKE型を1.3LのFF車に搭載。JC08モード値25.0km/Lを達成した!
■インテリア/エクステリア写真[2]
1.3Fは6対4分割可倒式シートを装備。デッキボード下にも大きめの収納空間を持つ。
フロント、リヤともスタイルはシャープな印象となり、全体にスポーティ感を高めた。オーリスに続いて「キーンルック」を採用したマスクがとくに目を引く。新色のイエローも話題の的だ。
トヨタ ヴィッツ F 1.3(CVT)
全長×全幅×全高 | 3885×1695×1500mm |
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ホイールベース | 2510mm |
トレッド前/後 | 1485/1470mm |
車両重量 | 1000kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1329cc |
最高出力 | 99ps/6000rpm |
最大トルク | 12.3kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 25.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 175/70R14 |
価格
トヨタ ヴィッツ | 115万5600円~199万4073円 |
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