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更新日:2021.07.13 / 掲載日:2021.07.13

メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン

日本で販売を開始して今年で25周年の節目を迎えるメルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンの歴史

1996年、Cクラスステーションワゴンの初代が登場します。日本で発売された当初は、「Cクラスステーションワゴン C230」のみ設定されました。グレード名はエンジンの排気量を意味しており、このグレードには2.3Lの直列4気筒エンジンが搭載されています。

1999年、当時Cクラスステーションワゴンに設定されていたすべてのグレードにESP(横滑り防止機構)が標準装備されるようになりました。

2000年、2代目が登場します。2001年から日本に正式に導入されました。導入当初は、のちにCクラスステーションワゴンを代表するグレードとなる「Cクラスステーションワゴン C180」が設定されています。しかし、この当時のCクラスステーションワゴン C180の設定期間はわずか1年程度でした。

2002年、同グレードは「Cクラスステーションワゴン C180コンプレッサー」というグレード名に変更されたため、一定期間消滅します。また、この世代ではメルセデスAMGのエアロパーツが採用されたグレードのスポーツラインも新たにラインアップされました。

2005年、スーパーチャージャー仕様のグレードであるアバンギャルドも追加されています。

2008年、3代目が登場します。この世代では、ボンネット上にメーカーエンブレムを配置したグレードである「エレガンス」が新たに登場します。また、総排気量6.0Lを超えるV型8気筒エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデル「AMG」シリーズも新たにラインアップされ、多様性に満ちたクラスへと進化を遂げました。

2013年、2003年以降消滅していたCクラスステーションワゴン C180がおよそ11年の時を経て、再び設定されます。同時に上位グレードとなる「Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド」も追加されました。

2014年、現行モデルである4代目が登場。この世代では、クリーンディーゼルを搭載したグレードも新たに設定されています。

2020年、人気のAMGラインを標準装備するグレード「Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGライン」が設定されました。

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Cクラスステーションワゴン C180

Cクラスステーションワゴン C180

受注生産で販売されている「Cクラスステーションワゴン C180」

Cクラスステーションワゴン C180は、2代目が販売された当初に設定されていたグレードです。

しかし、販売翌年には「Cクラスステーションワゴン C180コンプレッサー」という名称に変更されたことに伴い、一定期間廃止となりました。その後、3代目の終盤である2013年8月に再び設定され、復活を果たします。

Cクラスステーションワゴンの中では標準グレードとして位置づけられていますが、現行モデルである4代目では受注生産でしか販売されていません。

中古で購入する際の目安となる予算

Cクラスステーションワゴン C180を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2001年式:流通量希少のため算出不可
2002年式:40万円
2003年式~2012年式:設定なし
2013年式:94万円
2014年式:69万円~129万円
2015年式:182万円~229万円
2016年式:176万円~318万円
2017年式:220万円~259万円
2018年式:199万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:408万円

このグレードの中古車の流通量は、現時点で14台しか流通していないようです。もともと受注生産で販売されているグレードなので、流通が少ないのは仕方ないことかもしれません。

先代モデルとの比較

2代目:2001年~2002年
2代目が発売された当初に設定されました。この世代は落ち着いた雰囲気のエクステリアとシックな印象のインテリアが特徴です。

この世代は年式が古いので、価格はかなり安くなっています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力129ps。ボディサイズは全長4550mm×全幅1730mm×全高1465mmです。

3代目:2013年~2014年
Cクラスステーションワゴン C180は、3代目の終盤に復活しました。標準グレードではあるものの装備は充実しており、フルオートエアコンやクルーズコントロール、本革巻きステアリングなどは標準装備されています。一方で安全運転支援システムのレーダーセーフティパッケージに関しては、オプション装備となっているのが特徴です。

この世代は年式が古いので価格はかなり落ち着いてきているようですが、状態のよい個体は限られているため、車両状態をしっかり確認した上で購入を決めるようにしましょう。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4610mm×全幅1770mm×全高1460mmです。

4代目(現行モデル):2014年~
先代の終盤に登場したCクラスステーションワゴン C180は、現行モデルである4代目でも引き続き設定されました。搭載する装備に大きな変更点はなく、エンジンがダウンサイジングされた程度です。

年式の古いものはこなれつつありますが、多くの車両は中古車としてはまだ高めの価格となっているため、かなりの予算が必要になることを覚悟しておいたほうがよいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4705mm×全幅1810mm×全高1455mmです。

人気のあるカラー

Cクラスステーションワゴン C180のボディカラーは、下記の8色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・イリジウムシルバー(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・セレナイトグレー(M)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」が人気です。

※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味します。

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Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド

Cクラスステーションワゴンの上位グレード「Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド」

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルドは、3代目の終盤である2013年8月に設定されたグレードです。

Cクラスステーションワゴンに設定されたグレードの中では、上位グレードとして位置づけられています。標準グレードのCクラスステーションワゴン C180との大きな違いは、エクステリアとインテリアの高級感と選択肢の多さです。

Cクラスステーションワゴン C180は、16インチアルミホイールのみの設定ですが、このグレードに関しては17インチアルミホイールが標準装備されており、オプションとしてAMGラインも選択することができます。

中古で購入する際の目安となる予算

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:79万円~139万円
2014年式:59万円~238万円
2015年式:177万円~289万円
2016年式:187万円~247万円
2017年式:209万円~289万円
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:398万円~408万円
2020年式:407万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

このグレードは標準グレードのCクラスステーションワゴン C180と比べて全体の流通量が多く、年式ごとの選択肢も多いです。特に2013年から2015年式あたりは流通量、価格共に安定しているので、条件に合った個体も見つけやすいでしょう。

先代モデルとの比較

3代目:2013年~2014年
Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルドは、3代目の終盤に設定されました。上位グレードであるため、安全運転支援システムのレーダーセーフティパッケージは標準装備されているのが特徴。また、インテリアでもウッドパネルが採用されるなど、標準グレードとの差別化が図られています。

中古車価格は比較的安くなっていますが、年式が少し古いので流通量は少なめです。そのため、それぞれの車両状態をよく確認してから購入したほうがよいでしょう。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4630mm×全幅1770mm×全高1470mmです。

4代目(現行モデル):2014年~
この世代では、先代では設定できなかったサンルーフがオプションで設定できるようになりました。またCクラスステーションワゴン C180同様にエンジンもダウンサイジングされています。

設定されている期間も長く中古車流通量も多いので、状態のよい車両を探しやすいでしょう。ただし現行モデルであるため、価格的には高めのものも多い印象です。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4705mm×全幅1810mm×全高1440mmです。

人気のあるカラー

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルドのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・イリジウムシルバー(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」が人気です。

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Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGライン

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGライン

AMGライン専用のパーツを贅沢に採用した「Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGライン」

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGラインは、4代目の2020年4月から設定されているグレードです。

C180 ステーションワゴンの中でも、最上位グレードとして位置づけられており、その名のとおりエクステリアやインテリア、足回りにAMGライン専用のパーツが贅沢に使用されました。

特にフロント部分が特徴的で、Mercedes-Benzのロゴをあしらったブレーキキャリパー(ホイールの隙間から見える部品)が装備されています。

中古で購入する際の目安となる予算

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2020年式:428万円~460万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

このグレードはまだ設定されてからあまり時間が経過していないこともあり、中古車として流通しているのはほんの数台です。価格からみても400万円以上と非常に高額なため、中古車として手に入れるには時期尚早でしょう。

先代モデルとの比較

4代目(現行モデル):2020年~
Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGラインは、4代目の2020年に設定されたばかりのCクラスステーションワゴンの中でも比較的新しいグレードです。もともとAMGラインは3代目から登場していたCクラスステーションワゴン C180 アバンギャルドにオプションで設定できましたが、今回からAMGラインを標準装備するグレードとして新たに追加されました。

エクステリアではAMGスタイリングパッケージが搭載されたことにより、フロントスポイラー、サイドやリヤスカートがAMG仕様となっているのが特徴です。また、AMGライン専用アルミホイールが装着され、サイズは18インチにサイズアップされました。

インテリアでは前席はスポーツシートを搭載し、シート材質にはレザーARTICOが採用されています。ハンドル、ダッシュボードもAMG仕様となっており、全体的にレザー感が増して落ち着いた印象です。

登場してまだ1年ほどしか経過していないため、現時点では2台しか流通していません。価格もかなり高額なので、予算はかなりの金額が必要となることを覚悟しておきましょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長4720mm×全幅1810mm×全高1440mmです。

人気のあるカラー

Cクラスステーションワゴン C180 アバンギャルド AMGラインのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・イリジウムシルバー(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)

この中では、真っ白な「ポーラーホワイト(S)」と、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。

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※本記事は、2021年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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