新型車比較・ライバル車対決
更新日:2021.06.22 / 掲載日:2021.06.22

2021注目SUVバトル【1】RAV4 vs フォレスター「王道SUV対決」

SUV市場は、未だかってないほどの実力モデルが集う超激戦区。それゆえどれを選んでもハズレはないが、できれば大当たりを引きたいのは人情だろう。ここでは気になる対決の行方に迫ってみる。

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icon TOYOTA RAV4

価格帯:274万3000~402万9000円

icon SUBARU フォレスター

価格帯:291万5000~328万9000円

ラフロードも楽にこなせる基本性能の高さも見所

 両車とも乗用車から発展してきたクロスオーバーSUVだ。街乗りにも無理のない車体サイズとレジャー用途に対応した荷室容量を持ち、さらにラフロードにも高いレベルで対応できるシャシー設計と本格的な4WDシステムが与えられるなど、最近のSUVを求めるユーザーの声に応えた、優れたバランスが魅力の両モデルだ。

 共にSUVとしての使い勝手は高いレベルを持ち甲乙が付け難いが、走りの志向はRAV4がラフロード寄り、フォレスターがオンロード寄りといえる。

 RAV4はガソリン車は2つ、ハイブリッド車は1種、合計3種の4WDシステムを持つが、最もベーシックな4WD車でも、このクラスでは標準以上の踏破性能を示す。一方、フォレスターは全グレード、シンメトリカルAWDを搭載しているが、高速ツーリング性能を強化したターボ車も選ぶことができる。オンロード志向がやや強いが、ラフロード性能も抜かりなく維持していることも長所になっている。

チェックポイント1/走行性能

オンロードもラフロードも甲乙付けがたい実力を持つ

 フォレスターはフロントオーバーハングがやや気になるが、悪路対応力の目安になる最低地上高はRAV4より20mm以上大きい。4WDの踏破力はトルクベクタリングなどの最新システムも選べるRAV4の方が勝るが、この2車がこのクラスのトップレベルであることは間違いない。動力性能はフォレスターならターボ車、RAV4のハイブリッド車が一枚上手で余力感も十分。ベーシックな2Lのガソリン車で比較すると、中庸域の余力感はRAV4が、加速の伸びやかさではフォレスターが勝る。ただし、いずれのパワートレーンでも、動力性能と燃費のバランスの良さはRAV4が優れている。

icon RAV4

出力&燃費に優れた最新エンジンが光る

  • 最新パワートレーン&4WDシステムの採用もあって、オフロードを得意とするレジャーSUVと思われがちだが、街乗りや高速走行といったオンロード走行性能もクラス最高水準だ。

  • ハイブリッド車の4WDはリヤモーター式のE-Fourだが、強力なトルクを発揮する強化モーターを採用しているため、ある程度のラフロードならば難なくこなせてしまう実力だ。

icon フォレスター

オンロードも高レベル。最新ターボは大いに魅力

  • e-BOXERは、2LのNAエンジンに1モーター/2クラッチのパラレル式ハイブリッドが組み合わされる。燃費性能向上よりもアシスト力を重視した設計で、動力性能の向上が図られている。

  • シンメトリカルAWDには4輪駆動制御を行うX-MODEも備わる。雪路や泥濘路など滑りやすく、路面状況が悪い場合でも、安定した走りを披露してくれる。

チェックポイント2/キャビン&ユーティリティ

実用性能はほぼ互角、内装の好みで選んで問題なし

 荷室スペースに僅かな違いがあるが、共に広さは十分で適応用途や使い勝手もほぼ同レベルと考えていい。さらに両車とも裾汚れ低減効果を兼ねたサイドシルまで覆うドアが採用されるなど、SUVを求めるユーザーニーズをしっかりと取り込んでいる。設計段階から取りこぼしもなく手堅く纏まっているので、実用面で決定的な違いは感じにくい。キャビン意匠や雰囲気など、嗜好的な要素が評価のポイントと考えていい。

icon RAV4

ゆとり十分のキャビン。カジュアルな雰囲気が魅力

グラスエリアを広く取った開放的なキャビン空間。素材感と組み付け精度の高さに加えて、スペース的な余裕も十分。内装仕立てはスポーツカジュアル的な印象が強い。

奥行き&幅も十分な余裕を確保。2段式の床面ボードを高い位置にセットしても大容量が確保されている。専用アクセサリーとして防水型のラゲッジトレイなども用意される。

icon フォレスター

乗員快適性に配慮した、ゆったりとした室内空間

ゆったりとしたキャビン設計もあって十分な居住空間を確保。現行型は内装質感の向上も見所の一つ。上級グレードのアドバンスには本革シート仕様もOPで設定されている。

ゆったりとしたキャビン設計もあって十分な居住空間を確保。現行型は内装質感の向上も見所の一つ。上級グレードのアドバンスには本革シート仕様もOPで設定されている。

チェックポイント3/装備&機能

共に運転支援機能は優秀だがセンシング能力はRAV4が上

 両車ともに全車速型ACCと走行ライン制御支援型LKAが全車に標準装着されるが、レーダーによる前走車追従機能を備えたRAV4の方がLKAの機能と標識認識機能などで勝っている。車載ITに関してはRAV4はディスプレイオーディオが標準になるが、フォレスターはオーディオレスが基本。RAV4もナビ機能は別途OP扱いになるが、コストやシステムの成熟性は、若干RAV4の方が進んでいる。

icon RAV4

トヨタ共通の車載IT、ディスプレイオーディオを装着

全グレードに通信連携機能を備えるディスプレイオーディオが標準装備される。OPのナビ機能を追加すれば、独立タイプのナビを使用することも可能だ。

icon フォレスター

運転支援までカバーする最新アイサイトを標準装着

標準はオーディオレスだが、フォレスター専用に設計された通信連携機能付のナビシステムがディーラーOPで用意される。専用設計ゆえに内装意匠とも抜群にフィットする。

【最終ジャッジメント】ズバリ、ベストバイは?

TOYOTA RAV4

共にSUVの王道を突き詰めた実力車
僅差で万能選手のRAV4に軍配


 走りに関しては、燃費と性能のバランスの良さはRAV4ハイブリッドが圧倒している。ガソリン車同士ではその差は縮まるものの、RAV4の方が一枚上手だ。フォレスターは2L車ならば高回転まで回した時の心地よさ、ターボ車ならば腰の効かせたサスチューンによるスポーティなドライビングフィールに魅力を感じる。両者ともキャビンサイズやユーティリティなどの基本性能は相当に高いため、どちらも選んでも大差はない。多くのニーズに応えられる万能さでRAV4を僅差で上としたい。

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●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部

提供元:月刊自家用車

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ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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