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輸入車 [2021.06.17 UP]

【試乗レポート VW新型ゴルフ】フルモデルチェンジによる進化は驚きの連続

VW新型ゴルフ

VW新型ゴルフ

文●岡本幸一郎 写真●ユニット・コンパス

 欧州デビューから諸事情によりだいぶ時間を要してしまったが、8世代目となるVWゴルフがようやく日本上陸をはたした。日本でも人気の高いクルマなので、待っていた人も少なくないことだろう。ベンチマークと称され、これまでも多く面でカテゴリーをリードしてきたゴルフだが、今回もなかなか革新的だ。ゴルフ8ではデジタル化、電動化、運転支援技術の強化に力を入れたという。

  • 新型ゴルフ eTSI R-Line

    新型ゴルフ eTSI R-Line

  • 新型ゴルフ eTSI R-Line

    新型ゴルフ eTSI R-Line

デジタルコクピットに驚く

新型ゴルフ インテリア

新型ゴルフ インテリア

 スタイリングはあくまでゴルフらしいながらもフロントまわりだけ大きく変わり、すでに欧州で販売されているIDシリーズに似たフラットなデザインとなったのは見てのとおりだ。これも効いて新旧比でCD値が0.30から0.275と実に1割近くも向上したというから驚く。ボディサイズは全長が30mm増、全幅が10mm減、全高が5mm減の4295mm×1790mm×1475mmとなり、ホイールベースは15mm減の2620mmとなった。

 一方でインテリアはガラリと変わって一気にデジタル化され、10インチを超えるサイズのディスプレイが並び、表示内容も他にないほど斬新になっていて驚いた。タッチの仕方でいろいろな機能を操作できるのだが、現時点ではやや先を行き過ぎた感もあり戸惑いを覚えたのが正直なところ。若い人ならすぐに慣れられるのかもしれないが……。

 インテリアのデザイン自体も、ドライバー側に傾けたり、パネルを大胆に配したりと、これまでにないことにチャレンジしているのも興味深い。運転環境では左足まわりの余裕が増したのがありがたい。コンパクトになったDSGのセレクターは誤操作しにくそうでよい。

 5人の大人がゆったり乗れる室内空間はこれまでどおり。主要グレードにこのクラスながら3ゾーンフルオートエアコンが標準装備されたのも大歓迎だ。広いグラスエリアによる開放的な視界も心なしかこれまでよりも見晴らしがよくなったような気がする。ラゲッジスペースも380リットルと十分な容量が確保されている。

電動化したパワートレインに驚く

新型ゴルフ eTSI Style

新型ゴルフ eTSI Style

 電動化については、このところ欧州勢が積極的に進めている48Vマイルドハイブリッドが全車に搭載された。エンジンはいずれも改良版となる1.0リッター3気筒と1.5リッター4気筒との組み合わせとなるが、これがなかなか絶妙で驚いた。

 発進時にアクセルを軽く踏み増すと、スッとレスポンスよく走り出すところからして、これまでとは別物。さらには、DSGは走りにダイレクト感がある半面、低速走行時にギクシャクしやすく、機構的な負荷を抑えるためエンジン出力をしぼらないといけないというジレンマもあるのだが、そのあたりの問題がすべて解消していて、スムーズな走りを実現している。

 さらには、従来は巡行時にクラッチ切りはなして慣性走行していたところ、ゴルフ8ではエココースティング機能により条件が揃うと頻繁にエンジンが停止するのだが、再始動する際の音や振動も小さく極めてスムーズであることにも感心した。

 加えて1.5リッター車は気筒休止機構を備えながらも、まったく切り替わりを感じさせない。こうしていろいろ複雑なことをやると多少はトルク変動が起こってもおかしくないところ、なにも気にならないことにも感心した。正直な話、これまで世にある48Vマイルドハイブリッドにそれほどありがたみを感じたことがなかったのだが、これには驚いた。

 また、2種類が用意されたエンジンのうち、好みなのは1.5リッター4気筒ではあるが、1.0リッター3気筒の音や振動が従来に比べて格段に小さくなっていたことも印象的だった。

1.0リッター車の上がり幅に驚く

新型ゴルフ

新しいゴルフはベーシックな1.0リッター車(Active)であっても高い完成度を誇る

 1.0リッター車と1.5リッター車では、エンジン重量に合わせてフロントのサブフレームでスチールとアルミを使い分けているほか、タイヤサイズやリアサスペンションがトーションビーム式かマルチリンク式かなどの違いがある。さらにR-Lineにはスポーツサスペンションとプログレッシブステアリングが与えられる。

 やはり1.5リッター車のほうが快適性に優れることには違いなく、わざわざ作り分けている理由がうかがいしれるのだが、1.0リッター車も思ったよりもずっと印象がよかった。これなら同乗者から不満の声も出ないであろう仕上がりだ。

 ゴルフの美点である正確性に優れるハンドリングも申し分ない。ロール角は浅く、ステアリングフィールもより洗練されてやさしい感じになり、操舵に対してヨーはリニアに立ち上がってもGはあまり目立たないという絶妙な味付け。専用チューニングのR-Lineは、やや硬めのスポーティな乗り味と俊敏なハンドリングを実現している。

 高速巡行時には、大幅に進化した「トラベルアシスト」がドライバーの負荷を軽減してくれる。ステアリングに手を添えていると車線維持機能が不快なヨーを感じない程度に小刻みに適宜修正しているのがわかる。タッチセンサーが静電容量式になったことで、誤って舵を握るよう促す警告が発せられることもない。前述のデジタルディスプレイには、周囲の状況や機能の作動状況がわかりやすく表示される。

 とにかく、驚きと感心の連続だった。新しい呼称となった4種類のグレードは、それぞれキャラがはっきり分かれているのであまり迷うこともないだろうが、全車に「デジタルコクピットプロ」や主要な安全装備を標準で付けた上でこの価格を実現したことも念を押すとともに、リーズナブルな「Active」でも、むしろ本命ではという気もしたほど、ゴルフ8の価値を存分に味わわせてくれたことをお伝えしておきたい。

執筆者プロフィール:岡本幸一郎(おかもと こういちろう)

自動車ジャーナリストの岡本幸一郎氏

自動車ジャーナリストの岡本幸一郎氏

1968年、富山県生まれ。幼少期に早くもクルマに目覚め、学習院大学卒業後、自動車情報ビデオマガジンの企画制作や自動車専門誌の編集に携わったのち1998年にフリーランスへ。軽自動車から高級輸入車まで幅広くニューモデルの情報を網羅し、近年はWEBメディアを中心に寄稿。ドライビングスクール等のインストラクターも務める。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

フォルクスワーゲン ゴルフ eTSI Active(7速AT・DSG)

■全長×全幅×全高:4295×1790×1475mm
■ホイールベース:2620mm
■車両重量:1310kg
■エンジン:直3DOHCターボ+モーター
■総排気量:999cc
■エンジン最高出力:110ps/5500rpm
■エンジン最大トルク:20.4kgm/2000-3000rpm
■モーター最高出力:13ps
■モーター最大トルク:6.3kgm
■サスペンション前/後:ストラット/トレーリングアーム
■ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
■タイヤ前後:205/55R16
■新車価格帯:291万6000円-395万3000円(全グレード)

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グーネット編集部

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クルマの楽しさを幅広いユーザーに伝えるため、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど 様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。 みなさんの中古車・新車購入の手助けになれればと考えています。

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