輸入車
更新日:2024.02.26 / 掲載日:2021.06.09

MINI|語り継がれる名車の系譜 vol.6|

語り継がれる名車の系譜 MINIのメインカット

文●ユニット・コンパス 写真●MINI
※中古車参考価格はすべてグーネット2021年5月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年7月号の内容です)

クラシックミニのデザインを現代的にリファインして2001年に登場したMINI。そのコンセプトは20年経った今でも世界中で人気となっている。

世界中でファンを増やし続けるMINI

 1959年に登場してから41年にわたり生産され続け、伝説となったクラシックミニ。必要最小限のスペースに大人4人が乗れる居住空間を確保し、優れた走行性能を確保した技術的先見の明に加え、愛らしい姿もファッションアイコンとなった。その権利をBMWが獲得としたことで、2001年にクラシックミニはプレミアムコンパクトのMINIとして生まれ変わった。
 そして、3ドアハッチバックとそのコンバーチブル版でスタートしたMINIは大成功を納めることになる。誰が見てもMINIだとわかるデザイン、まるでゴーカートのようなダイレクト感のある走行フィール、そして各部の高いクオリティが、人々の心を掴んだのだ。
 それから20年。MINIはひとつのモデルから、ブランドへと成長を遂げた。ユーザーニーズに合わせたボディバリエーション展開を行い、20世紀では想像もしなかったような「SUVのMINI」であるクロスオーバーも人気モデルに育てたことは、象徴的な出来事だろう。
 2021年3月、BMWは、MINIの今後について、2025年に最後のエンジン搭載モデルを登場させ、それ以降はピュアEVのみを販売するEV専用ブランド化する計画を発表した。
 つねに変わり続けることで、MINIらしさを受け継ぐというのは、この20年間MINIが成功し続けてきた秘密でもある。

MINIはこんなクルマ

MINIの走行イメージ

ブランドの核となるのが3ドアハッチバック。クラシックミニから受け継いだキャラクターを現代的に解釈し、プレミアムコンパクトというジャンルを定着させた。初代誕生から今年で20年を迎えた。

本国ではマイナーチェンジしたMINI

本国ではすでにマイナーチェンジモデルを販売。日本への導入時期は未定だが、そう時間をかけることなく販売開始となるだろう。

MINIカブリオレの外観

小型実用車でありながら、生活臭をさせないのもMINIの魅力。とくにコンバーチブルモデルは独特のたたずまいで小さな高級車的雰囲気を醸す。

[MINIが名車になった理由]愛らしくハイセンスなデザインとゴーカートフィーリング

  • MINI新旧デザイン

    時を経ても変わらないデザイン

     現在のMINIが登場したのが2001年(写真右)と、それから20年経過した現在の最新モデル(日本未導入)を比べても、驚くほど似ていることに気がつくはず。この、変わっているのに、変わらないデザインこそ、MINIの魅力だ。

  • MINIのテールランプ

    英国で生まれ英国で育ったブランド

     MINIはオリジナルであるクラシックミニと同じくイギリスで生産されている(オックスフォード工場とスウィンドン工場)。テールランプにユニオンジャック柄を忍ばせるなど、ルーツを意識したデザインも人気を呼んでいる。

  • MINIラインアップ

    幅広いラインアップでMINIのある暮らし

     3ドアハッチバックのみでスタートしたラインアップも、いまや5ドアやステーションワゴン、SUVまで取り揃えてフルラインアップ状態に。ライフステージが変わっても、MINIに乗り続けられるようになっている。

  • MINIのTシャツを着た女性

    カーライフを超えライフスタイルにも影響を与える

     コンパクトカーでありながら、ファッションアイコン的なパワーを持つのもMINIの魅力のひとつ。そのデザイン性を生かし、アパレルや小物といったライフスタイルアイテムも数多く販売され、ファンを楽しませている。

  • MINIのデッサンイメージ

    時代の変化を読み微妙にテイストを変化させている

     ひと目でMINIだとわかるデザインを受け継いでいるMINI。だが、時代の変化に合わせてそのテイストも進化させているのはあまり知られていない。現行世代は、大人っぽさを重視し、面構成にも質感をもたせている。

  • JCWのイメージ

    レーシングスピリットを極めた限定モデル

     MINIのパフォーマンスリーダーといえばJCW。そのレーシングスピリットを極限まで高上げたのが、JCW GP。現行ベースは300馬力を超えるエンジンを搭載。台数限定で販売されたが即完売。コレクターズアイテム化している。

いま買いの中古車たち

MINI 3ドア(F56)

MINI 3ドア(F56)

 第3世代となる現行型3ドアが登場したのは2013年。本国では2021年にマイナーチェンジモデルも登場。まだまだ現役で活躍しそうだ。中古車市場のボリュームゾーンは100万円台の半ばで、登録台数も多い。
中古車参考価格帯:100万円~400万円(13年~21年 3ドア)

MINI 5ドア(F55)

MINI 5ドア(F55)

 実用的な5ドアモデルは日本でも人気。中古車価格は3ドアとほぼ同じかわずかに高い程度。
中古車参考価格帯:110万円~420万円(14年~21年 5ドア)

MINI クロスオーバー(F60)

MINI クロスオーバー(F60)

 いまや3ドアよりも新車販売台数が多いクロスオーバー。それだけに中古車も選びやすい状況だ。
中古車参考価格帯:220万円~480万円(17年~21年 クロスオーバー)

MINI クラブマン(F54)

MINI クラブマン(F54)

 MINIの方向性が大人っぽい上質なものに転換したのは、この現行型クラブマンから。中古車も豊富。
中古車参考価格帯:150万円~420万円(16年~21年 クラブマン)

MINI 3ドア(R56)

MINI 3ドア(R56)

 お手ごろ価格のMINIがほしいというのであれば先代3ドアがオススメ。物件も多く選びやすい状況だ。
中古車参考価格帯:40万円~200万円(07年~13年 3ドア)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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