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更新日:2021.05.27 / 掲載日:2021.04.03

HONDA 新型ヴェゼル vs ライバル 先取りコスパ比較

この記事の目次

判明した価格を念頭に、あらためて手強いライバルたちと比較。果たして新型ヴェゼルの競争力は?

バランス良く汎用性が高いのはヴェゼルだ

 代表的なライバル車として挙げた6車はコンセプトや適応用途から2タイプに分類できる。ひとつはファミリー&レジャー向けでコンパクトSUVの基本型。ヤリスクロス、CX-30、キックス、スバルXVの4車。もうひとつはスペシャリティ志向でC-HRとMX-30だ。ヴェゼルは従来型は両タイプに跨るコンセプトだったが、新型では実用寄りの立ち位置となった。また、現在公開されているヴェゼルの概要では、ヤリスクロスやCX-30に対してはキャビン容量が、キックスに対しては4WDの設定、スバルXVに対しては燃費がアドバンテージ。実用系コンパクトSUVではヴェゼルが最も汎用的なバランスの取れたモデルと言い換えてもいいだろう。

 スペシャリティ系2車は実用性が劣るが、C-HRのエキセントリックさやMX-30の観音開き4ドアによるクーペ感の演出は際立っている。ヴェゼルはフロントマスクが個性的だが、全体的には実用SUVの体。もっとも、スペシャリティ系2車はファミリー&レジャー向けではなく、実用性も求めるならヴェゼルが筆頭である。

■ コンパクトSUV 価格分布

※:マツダの100周年特別記念車は数十万円高となるため、このグラフからは除外してある。

icon HONDA 新型ヴェゼル

●価格:227万9200~329万8900円(月刊自家用車編集部調べ)

【vs ライバル ココが強み!!】グレードで装備が限定される以外、特に死角なし

 最新のホンダセンシングと新世代車載ITのホンダコネクトを全車標準装備。キャビンスペースはクラス最大級で積載性も優秀。売り物装備のパノラマルーフがプレイのみの設定で2WD限定なのは気になるが、それ以外はコンパクトSUVとして死角なしの優等生だ。

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icon TOYOTA ヤリスクロス

●価格:179万8000~281万5000円

【vs ライバル ココが強み!!】燃費良好、装備は最新、気配り装備も実用的

 1.5L・3気筒の新世代エンジンはガソリン車、ハイブリッド車ともにトップレベルの燃費を達成。都市部で扱いやすいボディサイズと乗降を支援する運転席ターンチルトシートやイージーリターンシートなどタウンユースへの気配りも利いている。運転支援も最新仕様らしい機能を備えている。

icon TOYOTA C-HR

●価格:238万2000~314万5000円

【vs ライバル ココが強み!!】オンロードに的を絞って振り切ったスタイリング

 「実用性の縛りを解いてデザインに特化した」と表現できるスタイルが最大のセールスポイント。最低地上高の設定など悪路向けのシャシーではないが、外観のイメージに合ったスポーティな走行感覚もある。プリウス由来のオンロードスペシャリティと見るべきだ。

icon NISSAN キックス

●価格:275万9900~286万9900円

【vs ライバル ココが強み!!】洗練度を増したe-POWERと最新型のプロパイロット

 先代ノートをベースに開発。拡大した荷室容量で向上した実用性も売りだが、セールスポイントはe-POWERとプロパイロット。新型ノートほどではないが先代ノートよりも洗練感を増したパワーフィールは見所。プロパイロットはレーダー併用の最新型である。

icon MAZDA CX-30

●価格:239万2500~406万9980円

【vs ライバル ココが強み!!】ハンドリングや動力性能など、走りが魅力

 操る心地よさへのマツダのこだわりを感じさせるオンロードでの走りがセールスポイント。不安感を催す挙動が少ないハンドリングや幅広い速度域で速度制御しやすいパワートレーンは上級クラスを思わせる。また、ディーゼルの燃費と余力も見所のひとつだ。

icon MAZDA MX-30

●価格:242万~339万3500円

【vs ライバル ココが強み!!】観音開きドアの独特な雰囲気と実用性を両立

 CX-30をベースに開発されているが、操る手応えや当たりの角が取れて走りの洗練感が向上。通常の4ドア対比では実用性に劣る観音開き4ドアだが、前席の乗降性や後席居住性は同等だ。スペシャリティな雰囲気と実用性を高水準で両立させたモデルである。

icon SUBARU スバルXV

●価格:220万~292万6000円

【vs ライバル ココが強み!!】専用サスの採用などで悪路対応力がトップクラス

 ボディシェルはインプレッサと共用しているが、サスを専用設計として最低地上高はクラス最大級の200mm。フロントオーバーハングが長いのは弱点だが、悪路対応力はコンパクトSUVではトップクラス。オン&ラフロードの両立にこだわるならかなり魅力的。

新型ヴェゼル 同門SUV比較

広い意味でのクロスオーバーを含め、ホンダSUVラインナップを再確認してみよう。

日常用途も多いならヴェゼルが最有力

新型ヴェゼル

 用途適性から見れば、ヴェゼルにはコンパクトワゴンの使い勝手と悪路対応力の2つの側面がある。ワゴンとしての使い勝手はフリード寄りのフィットとの中間。悪路対応力は、ヴェゼルは詳細不明だが高い地上高もアピール要点のひとつに挙げているため、CR-Vには及ばないにしてもフィット/フリードのクロスターを上回るのは間違いない。日常用途も多いSUV志向のユーザーには最有力候補になりそうだ。

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HONDA クロスオーバー/SUV系ラインナップ

  • icon フィット クロスター

    ●価格:193万8200~248万6000円

    アウトドアにも合う専用エクステリアを装着。最低地上高は他のタイプに対しFFが25mm高の160mm、4WDが5mm高の155mmとなる。

  • ●価格:193万8200~248万6000円

  • icon フリード+ クロスター

    ●価格:240万2400~304万400円

    3列シートのフリードに対し、2列シート5人乗りなのが+(プラス)。積載の多彩さとSUVスタイルはレジャー用途において好相性だ。

  • ●価格:240万2400~304万400円

  • icon フリード クロスター

    ●価格:238万400~301万8400円

    専用パーツを多数装着し「ミニバンの利便性とSUVのタフネスをクロスオーバー」と謳う。フリード系は最低地上高などに変更なし。

  • ●価格:238万400~301万8400円

  • icon CR-V

    ●価格:336万1600~455万8400円

    ホンダラインナップの最上級SUVで、1.5Lターボまたは2Lのe : HEVを搭載。ターボ車には3列シート7人乗り仕様も設定される。

  • ●価格:336万1600~455万8400円

●文:川島茂夫

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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