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更新日:2021.05.26 / 掲載日:2021.04.02

HONDA 新型ヴェゼルの魅力大解剖

新車市場で主流となったクロスオーバー/SUVカテゴリーは新型車が続々登場!! 様々なタイプが揃うこのカテゴリーから、注目度や人気度から10台をピックアップして、その魅力に迫る。まずは発売直前の新型ヴェゼル、独自取材で価格と発売日が判明だっ!!

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e:HEV搭載、1ランクアップのフルチェンジ!!

 手頃なサイズや日常&レジャーでの実用性から、2BOX車やセダンに代わりコンパクトカー市場の柱になり得るのがコンパクトSUVであり、ヴェゼルはその代表的なモデルだ。クーペ的なスペシャリティ感をまとった先代から外観は大胆なイメージチェンジを図っているが、タウン&レジャーで使いやすい実用的なSUVというコンセプトは継承。むしろキャビン周りのデザインを変更した効果で後席居住性や荷室積載性は従来車から多少向上している。

 もうひとつ見逃せない変化がハイブリッド車のパワートレーンだ。パラレル式のi-DCDからシリーズ式ベースのe:HEVに変更。スペックは公表されていないが、先にe:HEVを採用したフィットの先代i-DCD車との動力性能の違いを考えるなら、ヴェゼルにおいても従来車から1ランクアップするのは間違いないだろう。

 また、フィットから展開されたホンダの新車載IT、ホンダコネクトも採用。ホンダセンシングも最新仕様に更新され、最新コンパクトSUVに求められる要素を備えたモデルなのは間違いない。

icon HONDA 新型ヴェゼル【フルモデルチェンジ】

新型ヴェゼル 各グレードの違いまとめ

icon G(FF/4WD)「ラインナップ唯一のガソリン車」

・主要装備: ●LEDフォグライト ●ヒルディセント・コントロール ●Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ ●運転席&助手席シートヒーター〈4WD車〉●静電タッチ式LEDルームランプ ●チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リヤシート ●16インチアルミホイール(ブラック+切削)ほか

icon e:HEV X(FF/4WD)「装備十分のベーシックe:HEV」

・主要装備: ●Honda SENSING ●フルLEDヘッドライト〈デイタイムランニングランプ付き〉(マニュアルレベリング/オートライトコントロール機構付) ●LEDフォグライト ●ヒルディセント・コントロール●Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ ●運転席&助手席シートヒーター〈4WD車〉 ●静電タッチ式LEDルームランプ ●チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リヤシート ●16インチアルミホイール(ブラック+切削) ●減速セレクターほか

icon e:HEV Z(FF/4WD)「先進安全装備が充実」

・主要装備:e:HEV Xの装備に加えて 
●LEDシーケンシャルターンシグナルランプ(フロント)●ブラインドスポットインフォメーション●LEDアクティブコーナリングライト ●フルLED ヘッドライト〈デイタイムランニングランプ付き〉(オートレベリング/ オートライトコントロール機構付き) ●運転席&助手席シートヒーター〈FF車〉 ●ステアリングヒーター ●ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(予約クローズ機能付き) ●充電用USBジャック(後席用/急速充電対応タイプ2個付き) ●本革巻ステアリングホイール(スムースレザー) ●18インチアルミホイール(ブラック+切削)

icon e:HEV プレイ(FF)「専用内外装の個性派」

・主要装備:e:HEV Zの装備に加えて
●Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器〈ナビゲーション連動〉 ●パノラマルーフ(IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付プライバシーガラス) ●ワイヤレス充電器 ●PLaY専用コンビシート(プライムスムース×ファブリック)&専用インテリア ●本革巻ステアリングホイール(スムースレザー〈オレンジステッチ〉) ●PLaY専用エクステリア(クロームメッキ・フロントグリルモール〈カラーバーオーナメント付〉、ピューターグレー塗装フォグライトガーニッシュ、オレンジ加飾ドアロアーガーニッシュ)ほか  ※「LEDアクティブコーナリングライト」は装備されない。「フルLEDヘッドライト」はマニュアルレベリング機構となる。

3月半ば時点の事前注文ではプレイの人気が高く、全体の9割ほどにもなる印象だという。

【プロフィール】 HONDA 新型ヴェゼル

●価格:227万9200~329万8900円(月刊自家用車編集部調べ) ●発売日:’21年4月22日(月刊自家用車編集部調べ)

人気モデルのパワートレーンをグレードアップ、ホンダ最新仕様の装備&機能を満載

 複数のハイブリッドシステムをリリースするホンダが今後の中核に据えたのがe : HEVだ。実用性も備えたコンパクトクロスオーバーSUVとして人気のヴェゼルも、フルモデルチェンジを機にe : HEVを搭載。数値などの詳細は正式発表待ちだが、現車確認では居住性などの向上も実感できた。

e : HEV プレイ

シャープさよりもボリューム感を感じさせるフォルムだ。敢えて“枠”で囲わず、フェンダーとの一体感を持たせたグリルが特徴的。

リヤウインドウの傾斜を深くしたファストバックスタイルを採用。これによりリヤのグラスエリアも広く大きくなっている。

水平基調のインパネにより、従来よりも視覚的な広がり感が向上。ルーフが後席の頭上まであり、ファストバックながら圧迫感を感じさせない。

  • ハイブリッドシステムは2モーターのe : HEVを採用。モーター走行を基本に、状況に応じてエンジン直動走行も行う。

icon 【従来型】HONDAヴェゼル

●価格:211万3426~298万186円 ●発売年月(最新改良):’13年12月(’19年1月)

  • コンパクトSUV市場をけん引

    ’13年のデビュー以来、長く人気を集めるコンパクトSUV。フィット譲りの多彩なユーティリティが日常やレジャーでとても使いやすい。

【魅力】存在感が増したエクステリア

 車体寸法は従来車とほぼ共通しているのだが、見た目の印象はかなり違っている。後半部の絞り込みを抑えたデザインによりキャビンの存在感が強くなり、フロントエンドの高さやボリューム感等が相まって、SUVらしいタフネスも演出されている。ひとまわり大きくなったように感じさせるのもそんな骨太感の効果だろう。オンロード志向のスポーティ感覚は減少したが、実践力を感じさせる外観である。

前に向かう勢いや連続したボリューム変化が生む躍動感、小気味良い軽快感がポイント。

フルLEDヘッドランプ&フォグランプを標準装着。e : HEV Zとプレイはフロントにシーケンシャルターンシグナルランプを装備する。

  • e : HEV Zとプレイ(写真)が18インチ、ほかは16インチのアルミホイールを装着。

  • e : HEV中心のグレード展開で、ガソリン車はGグレードのみ。

【新型】e : HEV Z(FF)

【従来型】

グラスエリアをはじめ、水平を基調とするシンプルなファストバックフォルムとなった。キャラクターラインなどの要素が強調される従来型に対し、新型は個別の要素を全体の塊の中にシームレスに統合して優雅さを醸し出している。

  • 【新型】

  • 【新型】

  • 【従来型】

  • 【従来型】

新型は連続した面構成のフォルム自体が最大のデザイン要素となっている。灯火を含む水平のラインがアイキャッチ効果を発揮する。

【魅力】カジュアルで開放感のあるインテリア

 押し付けがましさのないデザインというべきか、コックピットは圧迫感が小さく、情報表示と操作系以外の表現を控え目にすることによって、抑えの利いた機能感を持たせている。SUVらしさをことさらに強調する演出はない一方、ロングドライブのための落ち着いた雰囲気を感じさせる。また、先代と異なるサイドウインドウグラフィックで後席の視界も向上。最上級グレードならパノラマルーフ装備で開放感はさらに高まる。

シンプルな造形に加え、ワイパーを視界に入らなくするなど、視覚的なノイズを排除。キャビンは従来以上に開放感を高めている。

頭上空間の実測値は9→5cmとなったが、実際に座ってみると圧迫感はない。リヤドアの開口形状変更により、頭抜けが若干改善。

視覚的な縦の区切りを抑制し、水平の広がりで大らかさを感じさせる。ドライバーや同乗者のスムーズな動作にも配慮されている。

  • icon 【従来型】

    室内は一体化よりもドライバーのコックピット感を重視。デザインはアクティブ系だ。

【魅力】2モーターで高効率なe : HEVを新採用

 エンジンで発電して電気モーターで駆動するシリーズ式ハイブリッドがベースだが、エンジン直動機構も備えている。そのため、高速巡航中はエネルギー効率のいいエンジンで駆動するのが特徴だ。低中速での電動の力強さとパラレル式の巡航時の効率や余力感を併せ持つ。カタログ燃費では大きなアドバンテージがあるわけではないが、幅広い速度域で動力性能と燃費を両立。実用走行で実力を発揮するシステムである。

  • e : HEV走行モードまとめ

    走行用と発電用の2モーターを搭載。モーター走行をメインに、エンジンによる直接駆動の効率がいい領域ではエンジンでも走行。

    ※以下、e : HEVの図版はフィットe : HEVのもの。

  • ●EVドライブ

    EV=電気自動車と同様に、バッテリーを使ってモーター走行と回生をするモード。

  • ●ハイブリッドドライブ

    よりパワーが必要な時などはエンジンで発電しながらモーターで走行する。

  • ●エンジンドライブ

    高速巡航などではアトキンソンサイクルエンジンを駆動輪に直結して走行。

【新型】

P/R/N/D/Bのセレクターの手前にドライブモードや電子制御パーキングブレーキのスイッチを配置。

  • 【従来型】●i-DCD

【魅力】先進安全運転支援やコネクティッドをはじめ、装備をアップデート

 実用性を主とした装備設定だが、空調の工夫やパノラマルーフなどの居心地を高める装備を用意している。e : HEV Z以上にはハンズフリーアクセス可能なパワーテールゲートも装備されている。全車に採用された車載ITのホンダコネクトには、トータルケアプレミアム契約によりエアバッグ展開自動発信を含むSOSコールやスマートフォンによるデジタルキー機能、車内WiFi等が備わり、安心・安全とともに利便性もワンランクアップする。

  • ホンダセンシング

    最新の広角カメラと高速画像処理チップを採用し、検知能力が向上。新機能を追加するほか、ACCが渋滞追従機能付きとなっている。

  • 機能向上

    ●渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)

    CMBSなどの従来機能に加え、ACCの機能が向上。踏み間違い衝突軽減システム等を追加。

  • ●渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)

  • ●衝突軽減ブレーキ(CMBS)

  • ●路外逸脱抑制機能

  • ●標識認識機能

  • ●車線維持支援システム(LKAS)

  • 機能追加

    ●後方誤発進抑制機能

  • ●後方誤発進抑制機能

  • ●近距離衝突軽減ブレーキ

  • ●オートハイビーム

その他

  • ●マルチビューカメラシステム

  • ●ブラインドスポットインフォメーション

前後左右のカメラ映像を状況に応じて表示。走行中の斜め後ろの状況をセンサーが検知する。

ホンダコネクト

  • コネクト機能を標準装備(一部の機能はモニター装着車のみ)。コネクトのデータを活用するホンダトータルケアプレミアムも用意される。

  • IRカット(遮熱)/UVカット機能付プライバシーガラスのパノラマルーフ。

  • オーソドックスな2眼タイプのデジタルメーターを搭載。

  • やさしい風の流れをを生むエアコン吹出口。

  • 高音質オーディオをグレード別OPで用意。

【魅力】定評のある使い勝手を継承したユーティリティ

 後席のゆとりや視界などが改善されているが、従来車からの数値的な上げ代はそれほどでもない。後席の基本機能も変わっていない。後席優遇にともない、荷室容量の数値は減少。とはいえ、元々コンパクトSUVでは余裕のキャビンスペースを備え、座面跳ね上げやバックレスト前倒しと連動したダイブダウンの後席格納による多彩な積載性が、低床設計による積載容量からの上乗せとなっている。クラストップレベルの実用性は新型でも健在だ。

数値上は荷室容量が縮小されたとのことだが、スクエアな開口部を備え、使い勝手は従来と同等だ。荷室床下にはサブトランクも。

  • 後席の座面チップアップは背の高い荷物の積載に重宝する。

HONDA 新型ヴェゼルのおすすめグレード

icon e : HEV Z・4WD ●価格:311万8500円

投資価値が高そうなのはe : HEVの上級仕様だ

 最上級のプレイは魅力的だが、Zの約40万円高なのと2WD限定なのが気になる。実用性本意のコスパならガソリン車もいいが、予算に余裕があるならe : HEVだ。Xでも不満はないが、24万円という価格差とパワーテールゲート等の装備差を考えるならZが魅力的だ。

純正アクセサリーで別の表情にも

ホンダアクセスは純正アクセサリーを装着したの2つのスタイルを提案。カジュアルスタイルはカッパーブラウンの差し色でお洒落に。アーバンスタイルはテールゲートスポイラーやCピラーデカール等で都会的な仕立てだ。

  • icon Honda Access Urban Style

    ホンダアクセス アーバンスタイル

  • ホンダアクセス アーバンスタイル

●文:川島茂夫

提供元:月刊自家用車

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