パガーニ　最高水準のパフォーマンスを発揮する新型「ウアイラ R」発表

　同モデルは、将来のパガーニモデルとなるべく開発されている技術を取り入れた実験的なモデルとなっており、レーストラック専用に開発された究極のハイパーカー。
　最高水準の自動車工学および空気力学のノウハウにブランドが持つ美的感性を融合させ、パガーニの技術力と開発力を完全に体現したモデルとなっている。

　エンジンはパガーニ製の新型V12-Rを搭載し、最高出力850馬力、最大トルクは750Nm。
　レッドゾーンの9000rpmまでの高回転を可能とし、最高の走行性能を発揮できるのも置きな特徴。
　最新技術を駆使して軽量化を図り、1050kgという重量も高いパフォーマンスを生む要素の一つとなっている。

　中央のモノコックに統合された頑丈な安全ケージは、衝突やロールオーバーの際に運動エネルギーを吸収するように特別に設計。
　複合材料で作られた特殊な吸収構造を車の前部、側面、後部に組み込み、最高水準に達する安全性を実現しているという。

　ウアイラ Rの発表に寄せて、同ブランドの創業者でもあるチーフデザイナーのオラチオ・パガーニ氏は以下のように語る。

「2008年より私たちはHuayraの開発に取り組んでいましたが、エンジニアリングとスタイルの観点から非常に難しく、厳しいプロジェクトとなっていました。長い開発期間を経て、自由に表現したいという思いを強く持ち続けた結果生まれたのがZonda R（ゾンダR）です。Zonda Rは制約や規則から解き放たれたロードトラック用モデルであり、美しさ、高いパフォーマンス、安全性のすべてを備えていました。今回のHuayra RもZonda Rと同様、パガーニ史上最も自由でエクストリーム、かつ高いパフォーマンス性を実現したモデルになります。」

【主要諸元】　※メーカーによる目標推定値
■エンジン：パガーニ製V12-R 6.0 リッター 自然吸気12気筒V型
■最高出力：850 HP (625 kW)／8250 rpm
■最大トルク：750 Nm／5500～8300 rpm
■トランスミッション： 後輪駆動
■ギアボックス：6速シーケンシャル・ノンシンクロ・ドッグリング・ギアボックス
■ブレーキ型式：ブレンボ製CCM-Rベンチレーテッド・ディスク： フロント410×38 mm、モノシリック6ピストン＆キャリパー、リア 390×34 mm、モノシリック6ピストン＆キャリパー
■ホイール：APP製鍛造モノシリック・アルミ合金： フロント19インチ、 リア19インチ
■タイヤ＆型式：ピレリPゼロ スリックバージョン ドライ&ウェット： フロント275/675 R19インチ、リア325/705 R19インチ
■サスペンション：鍛造アルミニウム合金独立ダブルウィッシュボーン式、ヘリカルスプリングと電子制御ショックアブソーバー装備
■シャシー： モノコック、パガーニ製カーボチタンHP62 G2およびカーボトリアックスHP62、CrMo合金鋼製のフロント及びリアチューブラーサブフレーム
■乾燥重量：1050 Kg

■メーカー希望小売価格：260万ユーロ（日本円換算：約3億3800万円+税、1ユーロ＝130円として換算）
■生産台数：30台