中古車購入チェックポイント
更新日:2021.03.10 / 掲載日:2021.03.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2021年3月)
実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2021年4月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 日産 マーチ編
購入コストや維持費が抑えられるリーズナブルな選択だけに、メンテナンス履歴を中心に車両のコンディションをしっかり確認したい。
[先代型]中古車中心相場:10万から40万円 新車販売時期:2002年3月から2010年7月
[現行型]中古車中心相場:20万から110万円 新車販売時期:2010年7月から
初代モデルが82年に発売されて以来、運転のしやすさや信頼性の高さ、使い勝手のよさ、リーズナブルな価格設定などが支持され、国内外で好調な販売を続けてきた。4代目となる現行型は、登場から10年が経過したが、流通台数の多さや手頃な価格も相まって、中古車市場でも人気を集めている。
10年の間に4度改良され、性能の向上や機能の充実化が図られているが、安全装備は同クラスの車種に比べると物足りない。衝突回避や被害軽減を支援する機能が装備されるのは20年7月以降のモデルとなるが、高年式かつ低走行距離となるため、「小型車を安く購入する」というねらいにはそぐわない。
先代型、現行型ともに、低価格のコンパクトカーとあって維持費の安さを含めた経済面でメリットが得られる。“いいものを安く”手に入れたいというニーズには最適な選択肢となるが、老若男女を問わず、さまざまなユーザーが所有し、使われ方も千差万別なクルマだけにコンディションの差を見極めるのが難しい。こういったモデルは、前オーナーが定期的なメンテナンスを怠っていたケースも少なくないので、点検記録簿でオイルをはじめとした消耗品の交換履歴をチェックしておくと、安心して長く付き合えるはずだ。
【チェックポイント1】 油脂類の交換履歴は?
メンテナンスに無頓着なオーナーが少なくなかった可能性を踏まえ、オイルなどが定期的に交換されていたかチェックしておこう。
【チェックポイント2】対策済みなら問題はなし
CVTにリコールがあり、発進や加速がもたつくおそれがある。平成22年6月から平成24年7月に生産された車両が対象となる。
【チェックポイント3】用途に対して不満はないか
荷室はグレードによって後席が一体型、あるいは分割可倒式となるので、広さも含めて用途に合っているか確認しておくべきだ。
【チェックポイント4】摩耗と劣化をチェック
タイヤは溝が残っていても、ゴムの硬化やひび割れが生じていないか確認しよう。タイヤの能力が低下すると安全面で影響がある。
【チェックポイント5】硬化は雨漏りの原因に
ドアまわりに装着されているゴムが劣化すると密閉性が保たれず、雨漏りの原因となる。低年式車の場合は特に注意が必要となる。
【チェックポイント6】人を乗せるなら要確認
後席に人を乗せる機会が多いなら足もとの広さ、リアシートのクッション性や表皮の擦れといった快適性に影響する部分を確認したい。。
ベーシックグレード以外にもモデルバリエーションが多彩
ベーシックグレード以外にもモデルバリエーションが多彩
標準仕様のほか、モータースポーツで培われた技術を投入したマーチNISMOや、内外装をエレガントに仕立てたボレロをラインアップ。小型車でも走りや質感にこだわりを持つオーナーを満足させてくれる。
撮影/フォッケウルフ
※写真はすべて現行型。
※中古車価格はグーネット 2021年2月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。