新型車比較・ライバル車対決[2020.11.20 UP]

新型フォレスター vs 4大ライバル車

ミドルSUVは、“使える”実力モデルが目白押し
ズバリ、買いの1台は?

この記事の目次

<ライバルその1>TOYOTA RAV4
<ライバルその2>SUBARU スバルXV
<ライバルその3>NISSAN エクストレイル
<ライバルその4>HONDA CR-V

関連情報

ボディタイプ:SUV・クロカン 国産車 新車 比較
SUBARU 新型フォレスター
価格帯:291万5000~328万9000円

デビュー以来、安定した人気を集めるフォレスター。最新型となったフォレスターとライバル勢との関係はやはり見逃せない。ここではキャラと価格の近い有力ライバルとの関係を整理してみよう。

<ライバルその1>TOYOTA RAV4

価格帯:274万3000~402万9000円

走り&装備はほぼ互角だが燃費はRAV4が明らかに上

 SUVらしいカジュアルな内外装や、バランスの取れたオン/オフ性能、さらに安全運転支援の充実ぶりなど、RAV4はフォレスターのキャラクターに非常に近い魅力を持つ1台だ。

 まず注目すべきはパワートレーン。RAV4は2Lガソリン、2.5L+モーターのハイブリッドとPHVの3タイプに対し、フォレスターは1.8Lターボと2L+モーターのe-BOXERと2種類が用意される。動力性能は共に最新ユニットを搭載するだけにクラストップレベルだが、燃費性能はガソリン車もハイブリッド車も、RAV4の方が圧倒的に優れている。安全&支援系デバイスは、RAV4はトヨタセーフティセンス、フォレスターはアイサイトが標準装備されるが、機能的にはほぼ同等機能。ただ制御の緻密さでは、フォレスターが一歩リードしている可能性がある。

 価格はスタートプライスだけで見るとRAV4のほうが安いのだが、それはFF車を用意していることが理由。4WD車同士で比べてみると、ガソリン車はほぼ同等だが、ハイブリッド車はRAV4の方が1クラス上の価格帯だ。

 燃費性能を除けば、悪路踏破性能を含め極めて近い2台だけに、お好みでどちらを選んでも満足できるだろう。

RAV4

TNGA技術が注がれた最新設計をシャシーやパワートレーンに投入。オンロードでもバランスの良い走りが楽しめることも大きな強み。運転支援機能の充実ぶりも見逃せない。

RAV4

ガソリンの上級グレードに装着されるダイナミックトルクベクタリングAWDは、後輪の左右トルクが独立して駆動配分される最新制御機能。ラフロードの走破性が大きく向上している。

RAV4

洗練された室内意匠も人気を集める理由だが、広々としたキャビン&荷室空間や防汚素材の積極採用など、実用性を意識した設計が注がれていることも見逃せない。

RAV4

最近のトヨタ車に採用が進む第2世代のトヨタセーフティセンスも全グレードに標準装備。強力な操舵支援機能のLTAも備わるなど、先進安全装備もクラス最高水準だ。

RAV4 PHV

RAV4には100kmのEV走行とシステム出力306PSを誇るPHVという1ランク上のモデルを選ぶことができる。現在は納期未定だが、受注が再開されれば爆発的な人気を集めそうだ。

フォレスター

e-BOXERはマイルドハイブリッドだが、THS2を搭載するRAV4のハイブリッド車に比べると圧倒的に安いメリットがある。実質的なライバルはRAV4のガソリン車とするのが自然だ。

フォレスター

キャビン/荷室の広さはRAV4とほぼ同じ寸法。シートアレンジなども大きな差はない。RAV4は多彩なユーティリティも売りとしているが、それはフォレスターも同じ。実用車として高い資質を持っている。

<ライバルその2>SUBARU スバルXV

価格帯:220万~292万6000円

明確にキャラを差別化。単なる小型車版にあらず

 スバルXVは、スバルSUVシリーズの末っ子モデル。水平対向エンジンやシンメトリカルAWD、プラットフォーム(SGP)などの基本部分はフォレスターと共用するが、フォレスターは「正統派SUV」、一方、スバルXVは「クロスオーバーSUV」とキャラクターは異なっている。

 そのことは実際に乗り比べるとよく分かる。スバルが徹底してこだわる応答性やリヤのスタビリティは共通だが、フォレスターは重厚で穏やかなステアフィール、スバルXVは軽快でキビキビとしたハンドリングと、操舵特性に明確な違いがある。一方、オフロード性能はほぼ互角。率直にいってクロスオーバーにもかかわらず、スバルXVは優秀過ぎだ。

 パワートレーンはどちらもe-BOXERがメインユニット。スペックは同じだが、スバルXVは車両重量が軽量な分だけ、リアルワールドでの余力感を感じやすいメリットがある。

 内外装の仕立てやキャビン/荷室の広さ&使い勝手はスバルXVも健闘しているが、フォレスターが圧勝。このあたりは車格の違いが出てくる。ただし、アイサイトに関しては簡略化されておらず、スバルXVにもツーリングアシストは標準装着。安全運転支援機能は同等といって良いだろう。

スバルXV

フォレスターと同様にe-BOXER&SGPを採用しているが、車両重量が軽い分だけ動力性能に余裕がある。軽快な走りを求めるならば、こちらの方が好みに合うはずだ。

スバルXV

上位グレードには駆動制御機能のX-MODEが備わるなど、悪路走破性に関しても見劣りしない。スタイルはクロスオーバーだが、オンロード専用というわけではない。

スバルXV

キャビン/荷室のサイズはフォレスターより一回りほど小さい。構成部材の素材感もフォレスターとは少々異なる。SUVというよりも乗用車的な設計がやや目立つ印象だ。

フォレスター

普通に走る分にはe-BOXERで十分だが、負荷のかかる場面でプラスαの余裕が欲しいならば、素直にターボ車を選ぶのがベターかも。より幅広い走行シーンで走りを楽しめるだろう。

<ライバルその3>NISSAN エクストレイル

価格帯:248万2700~382万2500円

モデル末期ながらも、まだ見限れない魅力あり

 RAV4と共にレジャー系SUVの代表として人気を集めていたエクストレイル。ただ、すでに北米では兄弟車の新型ローグが10月下旬に発売されるなど、国内のエクストレイルも来年の早い時期にはフルモデルチェンジされそうだ。そのためフォレスターと比べるのは少々酷な一面も……。

 確かにガソリン車もハイブリッド車も、フォレスターと比べると動力性能や走行フィールに物足りなさを感じてしまうシーンはある。ただしフットワークは、最新改良で手が入ったこともあって高い安定感を持つ。特にザックス社製ダンパーを採用したオーテックモデルは乗り味は非常に良い。また、運転支援のプロパイロットの制御も巧みで、ロングドライブ時の安心感や快適性は見劣りしない。

 価格はほぼフォレスターとほぼ同水準だが、エクストレイルはモデル末期だけに圧倒的な値引きが可能。編集部には車両本体値引きで40万円オーバーという報告もあるほど。総合性能はフォレスターに分があるが、お値ごろなミドルSUVを探しているならば、まだまだ見限れない魅力がある。

2020年1月の一部改良でボディ側にも手が入り、静粛性や走行安定性が強化された。プロパイロットも追従時の加減速制御がより滑らかになるなど、より自然な走りが楽しめるように進化している。

幅広い路面状況で安定した駆動制御を行う電子制御4WD「インテリジェント4×4」なども備わるなど、走破性能は今でもトップクラス。泥路や雪路での安定性には定評がある。

<ライバルその4>HONDA CR-V

価格帯:336万1600~455万8400円

車格は同カテゴリーだが、価格が割高なのは残念

 CR-Vはもともとコンパクトなカジュアル系SUVだったが、世代交代の度にサイズがアップ。現行モデルは洗練されたプレステージ性を備えると言う意味では、フォレスターのアドバンスに近いキャラクターだ。内装の質感は最近他のホンダ車よりも大味な仕立てであることは気になるが、ガソリン車に7名乗り仕様が選べるなど、実用性もしっかりと考えて設計された一面を持つ。

 パワートレーンは1・5Lターボと2L+2モーターの「e:HEV」ハイブリッドの2タイプ。ガソリン車同士ならば、ほぼ同等性能といえるが、ハイブリッド車を比較すると燃費性能もパフォーマンスもCR-Vが圧勝する。フットワーク面はバランスの良い性能を備えているが、フォレスターと比べると、やや重みを感じる走り味だ。

 ただCR-Vの価格は他社のライバルと比べても高めな設定ということが残念。これは装備充実のグレードのみを設定していることが主な原因だが、コスパに関してはやはりフォレスターの方が魅力的だ。

e:HEVと呼ぶ2モーター式のハイブリッド車の方が重厚な走りで、このクラスには似合い。軽快さを武器にするフォレスターとは対極にあるモデルといえよう。

全幅は1855mmと歴代最大。このクラスのライバル車の中でも最大級のワイド幅を持つ。慣れればさほど気になるものではないが、狭い車庫入れは少々気をつかうかも。

●文:山本シンヤ ●写真:SUBARU

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