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更新日:2020.11.21 / 掲載日:2020.11.21

ルノー メガーヌの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ルノー メガーヌ

1995年から生産を開始したCセグメントの乗用車。ルノー メガーヌに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ルノー メガーヌの歴史

メガーヌは、1995年までのルノーが生産していた「19」の後継車として誕生しました。

1995年に登場した初代の基本的なメカニズムは、この19のものを受け継いでいますが、従来のルノー車とは一線を画したフランス車らしい優美な曲面を多用したデザインが特徴で、女性ドライバーからも好評を博しました。

1996年に日本に導入された当初は、以下のグレードが設定されています。
・メガーヌ ハッチバック2.0
・メガーヌ クーペ2.0
・メガーヌ クーペ16V

2002年に登場した2代目は「退屈へのレジスタンス」というキャッチフレーズを掲げ、非常に前衛的なデザインで大きな話題となりました。リアガラスは垂直にセットされ、Cピラーは通常とは逆に上へ行くに従って後傾し、後方からは明確にオーバーハングして見える処理が施された、極めてアバンギャルドなデザインが特徴です。

この世代から、ルノーのモータースポーツ部門である「ルノー スポール」が開発を手掛けるようになり、高性能モデルである「メガーヌ ルノー スポール」が追加されました。

2008年に登場した3代目では、先代から設定されているメガーヌ ルノー スポールに加え、新たに下記のグレードが追加されています。
・メガーヌ 1.6
・メガーヌ 2.0
・メガーヌ ツーリングワゴン1.6
・メガーヌ ツーリングワゴン2.0

2011年のマイナーチェンジでは、スポーティー仕様の「メガーヌ GTライン」が新たに設定されました。

2016年に登場した現行モデルとなる4代目では、全体的に洗練度とスポーツイメージを高め、運動性能の大幅な向上が図られています。特に高性能バージョンである「メガーヌ ルノー スポール」においては、幾度となく限定発売の特別バージョンが発売されており、その都度ただちに完売となるほどの人気ぶりです。

2020年には、日本で47台の限定販売となる「メガーヌ ルノー スポール トロフィーR」、4台の限定販売となる「メガーヌ ルノー スポール トロフィーR カーボンセラミックパック」といった特別限定車を販売しています。

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メガーヌ トロフィー

日本で20台限定で販売された「メガーヌ トロフィー」

メガーヌ トロフィーは、2005年に2代目に設定された特別限定車です。世界限定500台の生産で、日本への導入されたのはわずかに20台だけという非常に稀少なグレードです。

メガーヌのスポーツバージョンであるルノー スポールに対して、大幅にスプリングレートを高めた強化サスペンションや制動力を向上させたドリルド・ブレーキディスク、専用の計量ホイールやスポーツタイヤが装備されています。

また、世界初のシート座面に内蔵されたアンチサブマリンエアバッグといった安全装備が運転席、助手席に採用されました。

中古で購入する際の目安となる予算

メガーヌ トロフィーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、調査した時点では残念ながら、このグレードの中古車の流通を確認することができませんでした。

もともと、メガーヌ トロフィーがわずか20台のみという非常に限定された輸入台数であったことに加えて、販売されていた時期も2005年であり、すでに15年が経過しています。このことから、今後もメガーヌ トロフィーが中古車市場に流通してくることは非常に考えにくいでしょう。

先代モデルとの比較

第2世代:2005年
メガーヌ トロフィーは、2代目の2005年に登場した特別限定車です。本格的なサーキット走行を前提としたスペシャルモデルとして、世界限定500台で生産されました。このうち、日本へ流通した台数は20台のみ。

ルノーのF1チームを運営する「ルノースポール」が開発を行い、レーシングカーを専門とするディエップ工場で製造されたメガーヌ トロフィーは、レーシングフィールドの技術をダイレクトにフィードバックした本格スポーツカーです。

ベースとなった「メガーヌ ルノー スポール」のサスペンションシステムをグレードアップし、特にスプリングレートを大幅に高めることで、極めて高いコーナリングスピードを実現しています。ブレーキシステムは、放熱性に優れたドリルド・ブレーキディスクを装備して制動力を向上させ、電動パワーステアリングの制御特性もサーキット走行に適したものに変更しました。

メガーヌ トロフィーは日本に輸入された台数もたった20台しかないため、非常に希少なグレードです。そのため、今後も中古車市場に流通することは考えにくいので、手に入れるのは至難の業でしょう。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力224ps。ボディサイズは全長4230mm×全幅1775mm×全高1450mmです。

人気のあるカラー

メガーヌ トロフィーのボディカラーは、下記の1色が設定されています。

・マカハ グレー M

メガーヌ トロフィーには、もともとボディカラーが1色しか設定されていないため、必然的にグレーに近いシルバー色の「マカハ グレー M」が人気となります。

メガーヌ ルノー スポール

ルノーのモータースポーツ部門が手掛けた「メガーヌ ルノー スポール」

メガーヌ ルノー スポールは、特別なスポーツバージョンとして2代目の2004年から設定されているスポーツグレードです。

グレード名が示すように、ルノーのモータースポーツ部門である「ルノー スポール」が手掛けた、メーカーコンプリートのチューンドカーとなっています。

世界最速のFF車であることを目指し、ニュルブルクリンク北コースにおいて、常に競合ホットハッチバック車との激しいタイムアタック競争を繰り広げていることでも有名です。

中古で購入する際の目安となる予算

メガーヌ ルノー スポールを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:45万円~62万円
2006年式:34万円~75万円
2007年式:流通量希少により算出不可
2008年式:89万円
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:138万円~189万円
2012年式:109万円~208万円
2013年式:159万円~209万円
2014年式:163万円~238万円
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:369万円~394万円
2019年式:363万円~399万円

メガーヌ ルノー スポールは、各世代において価格相場が大きく異なります。現行型である4代目は新車に近いコンディションの個体も多く、比較的高い値段で販売されているようです。

先代モデルとの比較

第2世代:2004年~2011年
メガーヌ ルノー スポールはこの世代より、登場しました。搭載する2.0Lエンジンは224psを前輪に叩き付け、ドライバーはトルクステアをねじ伏せるような、豪快なFFスポーツドライビングの世界を楽しむことができます。

登場からかなりの時間が経っているため、手ごろな値段で手に入れることが可能です。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力224ps。ボディサイズは全長4320mm×全幅1775mm×全高1450mmです。

第3世代:2011年~2017年
先代で好評を博したルノー スポールは、メガーヌのスポーティーなイメージを象徴する代表的なグレードとして、他のグレードに先行して輸入されました。エンジンは265psまで強化され、ブレンボ製のブレーキシステムやサーキット走行を前提に開発されたサスペンションなど、世界最速FFの名にふさわしい本気の装備が与えられています。

この世代は初期年式のものはある程度流通していますが、高年式のものはほとんど流通していません。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力265ps。ボディサイズは全長4320mm×全幅1850mm×全高1435mmです。

第4世代(現行モデル):2017年~
この世代では、トランスミッションが初めてAT化され、ルノーの誇る電子制御ツインクラッチATである「EDC」を採用し、飛躍的に変速所要時間を短縮させています。1.8Lへとダウンサイズした新型のターボエンジンは、最高出力279psを叩き出しました。

現行型であることから流通している中古車は、全体的に高値で取引されています。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力279ps。ボディサイズは全長4410mm×全幅1875mm×全高1435mmです。

人気のあるカラー

メガーヌ ルノー スポールのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・オランジュ トニック M
・ブラン ナクレ M
・グリ チタニアム M

この中では、ルノーF1を連想させる鮮やかなオレンジ色の「オランジュ トニック M」が人気です。

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メガーヌ ガブリオレ

世代ごとにデザインに特徴のある「メガーヌ ガブリオレ」

メガーヌ カブリオレは、初代から2代目までに設定されていたオープンモデルです。

初代のルーフは、コンベンショナルなキャンバス地の電動ソフトトップであり、柔らかな曲面で構成されたボディとのマッチングも良好で、全体として優美な雰囲気を漂わせています。

一方、アバンギャルドな車両デザインが特徴の2代目では、一転して画期的な電動格納式グラスルーフが装備されました。そのため、ルーフを閉じた状態でも、ガラス製ルーフを通じたシースルーの開放感あるドライビングが楽しめます。

中古で購入する際の目安となる予算

メガーヌ カブリオレを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:42万円~48万円
2006年式:29万円

メガーヌ カブリオレは、現在の中古車市場において非常に稀少な存在です。調査した時点では、1台も流通を確認できませんでした。

2代目も同様に中古車の流通量が非常に少ない状態であり、確認できたのもわずか3台のみという少なさです。そのため、車両の状態をよく確認した上で購入を決めることをおすすめします。

先代モデルとの比較

第1世代:1999年~2002年
初代で設定されたメガーヌ カブリオレは、1999年に日本に導入されています。柔らかな雰囲気のオープンカーとして、女性ドライバーにも好評でした。

登場からすでに20年を経過していますので、現存する車両は極めて稀少であり、中古車市場において流通はほとんど見られません。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長4080mm×全幅1720mm×全高1360mmです。

第2世代:2002年~2008年
フルモデルチェンジで非常に前衛的なデザインに変更された2代目にも、初代同様にボディバリエーションのひとつとしてオープンモデルであるメガーヌ カブリオレが設定されました。この世代では、ガラス製の電動格納式ハードトップで構成されたルーフシステムを装備され、非常に個性的なアピアランスのオープンカーとして大きな反響を呼んでいます。

初代よりも中古車は流通しているものの、それでも現時点で確認できたのは、たった3台だけでした。あまり選択肢はないので、車両状態、年式にこだわりがなければ早めに購入することをおすすめします。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力133ps。ボディサイズは全長4380mm×全幅1775mm×全高1405mmです。

人気のあるカラー

メガーヌ カブリオレのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・パール・ブラック M
・スチール・グレー M
・プラチナム・シルバー M
・パボ・レッド M
・エクストリーム・ブルー M
・ポワーブル・ベージュ M

この中では、明るいシルバー色の「プラチナム・シルバー M」が人気です。

メガーヌ GTライン

日常使いにちょうどよいグレードの「メガーヌ GTライン」

メガーヌ GTラインは、3代目の2011年から設定されているグレードです。「メガーヌ ルノー スポール」ほどの大胆に突き抜けた高性能ではなく、日常使いの中で程よいスポーティーさを味わえるバランスの良さが特徴となっています。

スタンダードな構成を持ちながらも、フランス製ベーシックカー特有の柔和で洗練された身のこなしに、さりげなく俊敏さと緊張感をブレンドした仕上がりです。

新車価格も200万円台という魅力的なレンジであり、競合車には無い独特の乗り味を気負うことなく楽しめます。

中古で購入する際の目安となる予算

メガーヌ GTラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:49万円~52万円
2013年式:35万円~59万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:109万円
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:178万円
2019年式:209万円

メガーヌ GTラインは3代目から設定されているグレードですが、中古車市場には8台ほどしか流通していないので、選択肢はあまりありません。

先代モデルとの比較

第3世代:2011年~2017年
メガーヌ GTラインはベーシックレンジの中にあって、程よくスポーティーな味付けをしたグレードであり、日常使いの中において、バランスの取れた爽快な走りを楽しむことができます。

2014年のマイナーチェンジではエクステリアデザインを大きく変更し、ヨーロッパ車のトレンドに合わせてエンジンを新型の1.2L直噴ターボへと換装しました。

この世代の中古車は30万円台から販売されている個体もあるため、比較的手ごろな価格で購入することが可能です。

エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力132ps。ボディサイズは全長4325mm×全幅1810mm×全高1460mmです。

第4世代(現行モデル):2017年~
現行型のメガーヌ GTラインは、フルモデルチェンジの際のグレード体系再編を受け、メガーヌのラインナップの中ではベーシックグレードという立ち位置になりました。変わらず200万円台の新車価格と、バランスの取れたスポーティーさを感じられるグレードとして人気を博しています。

現行型は現時点で2台しか流通していないので、希望に合った車両を探し出すのは難しいでしょう。

エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力132ps。ボディサイズは全長4395mm×全幅1815mm×全高1445mmです。

人気のあるカラー

メガーヌ GTラインのボディカラーは、下記の2色が設定されています。

・ブルー ベルリン M
・ブラン ナクレ M

この中では、パール塗装が施された白色の「ブラン ナクレ M」が人気です。

※本記事は、2020年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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