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更新日:2020.09.03 / 掲載日:2020.08.18

X1の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

BMW X1

スポーティーさを強調しつつ普段使いできる快適性と利便性のあるBMW X1に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

BMW X1の歴史

BMWのSUVラインナップのエントリーモデルとして、2010年に登場したのがBMW X1です。X1はBMWにおける唯一のプレミアム・コンパクト・SUVとして発売されます。

開発段階から日本の道路や駐車場などを考慮し、一般的な機械式駐車場にも収まる全幅1,800mm、全高1,545mmのボディサイズを実現しました。開発当初はバイキセノンヘッドライト、可倒式リヤ・シート(4:2:4に分割可能)、ルームミラー内蔵タイプETC車載器、レインセンサー、オートライトシステム、コンフォートアクセス、自動防眩ドアミラー/ルームミラーなどを装備しています。

2012年9月にはマイナーチェンジが行われ、エクステリアとインテリアに専用装備を施した「Xライン」、スポーティさを強調した「スポーツ」、ダイナミックな走りとスタイリングをさらに強調する「Mスポーツ」のグレードを設定しました。

エクステリアは、フロントバンパーとリヤアスカートのデザインを一新し、アンダーガードのデザインに変更を施します。また、新デザインのヘッドライトには、新たにLEDを採用したスモール・ライト・リングを装備し、ウインカーが組み込まれた新たなデザインのドアミラーを採用。

インテリアでは、シフトレバー、カップホルダー、ヘッドライトスイッチ、コントロール・ディスプレイの両端に新たに上質なクローム・エレメントを施しました。さらに、sDrive18iを除き、無駄な燃料消費を抑制するアイドリングストップ装置の「エンジン・オート・スタート/ストップ機能」を採用します。

2015年10月にフルモデルチェンジを行い、2代目となりました。ラインナップは、sDrive18i、xDrive 20i、xDrive 25iの3つで、全グレードにXラインとMスポーツを設定します。また、すべてのグレードにBMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載しました。

トランスミッションは、スポーティなシフト特性とスムーズなギヤ・チェンジ、優れた効率性が特徴の新開発6速および8速オートマチックを採用します。新たにスライド機能を備えた後席は、乗車人数や荷物の量に合わせて多彩なシートアレンジが可能となり、高い実用性と多様性を実現。「衝突回避・被害軽減ブレーキ」に加え、人間工学に基づき最適な運転環境を実現した「iDriveナビゲーション・システム」、夜間や日中の悪天候の中でも優れた視認性を提供する「LEDヘッドライト」なども標準装備します。

2019年10月にはBMWの新世代デザイン・コンセプトを採用し、LEDヘッドライトやL字型のテールライト、キドニーグリルやエアインテークを大型化するなど、大幅にデザインを変更。装備面では新たに、大型化したタッチ機能付き10.25インチのディスプレイ、携帯機器用のワイヤレス充電機能を標準装備します。また、車線逸脱警告システムや前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキを含むBMWドライビング・アシストも搭載しました。

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X1 sDrive18i

X1 sDrive18i

BMW X1の中でも手ごろな価格「X1 sDrive18i」

「X1 sDrive18i」は、BMW X1の中での最廉価グレードです。

パワートレインは1.5L直列3気筒ターボDOHCガソリンエンジン(ハイオク仕様)、駆動方式FR、トランスミッションに電子油圧制御式7速のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用しています。また、アイドリングストップ装置非搭載の唯一のグレードです。ホイールはsDrive 18i標準装備の17インチで、タイヤは前後とも225/55 R17を装備しています。

中古で購入する際の目安となる予算

BMW X1 sDrive18iを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2010年式:48万円~129万円
2011年式:39万円~141万円
2012年式:64.8万円~178万円
2016年式:198.8万円~258万円
2017年式:228万円~280万円
2019年式:303万円~358万円

初代に限れば、2010年式や2011年式はとても手が出しやすい価格の車両もあります。もしも良質な車両に出会えた場合は、あまり年式にとらわれることなく購入するのがおすすめです。

先代モデルとの比較

第1世代:2010年~2015年
BMW X1の中での最も安価なグレードです。第1世代ではこのグレードのみ、FFが設定されています。

中古車市場では最低本体価格50万円以下で販売しているものもあるので、手を出しやすいグレードでしょう。

エンジンは、2L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4485×全幅1800×全高1575mm

第2世代(現行モデル):2015年~
第2世代は現行型ということもあり、最低本体価格は約200万円からで先代と比較するとかなり高めです。しかし、ダウンサイジングターボエンジンやアイドリングストップ機能により燃費が大幅に向上しています。後席シートスライド機能の追加や衝突回避・被害軽減ブレーキ、LEDヘッドライトなども標準装備となりました。また、先代モデルから全長が30mm短く、全高が35mm高くなったことにより、取り回しの良いコンパクトなボディサイズを実現。着座位置が前席で36mm、後席で64mm高められたことにより、乗降性が向上して、より良好な視界を確保できるため、前方の交通状況の確認しやすくなりました。

現行モデルのため、高値で取引されています。

エンジンは、1.5L直列3気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長4455×全幅1820×全高1610mm

人気のあるカラー

X1 sDrive18iには全12色が設定されています。

・アルピン・ホワイト3
・ミネラル・ホワイト
・ブラック・サファイア
・ブラック2
・メディテラニアン・ブルー
・スパークリング・ストーム・ブリリアント・エフェクト
・チェスナット・ブロンズ
・ミネラル・グレー
・プラチナ・シルバー
・グレイシャー・シルバー
・サンセット・オレンジ
・ユーカリ・ベージュ

その中でも、発色の良いホワイトが特徴の「アルピン・ホワイト3」が特に人気があるようです。

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X1 sDrive20i

「X1 sDrive20i」はX1の中間グレード

「X1 sDrive20i」は、BMW X1の中での中間グレードという位置づけです。

パワートレインは2.0L直列4気筒ターボDOHCガソリンエンジン(ハイオク仕様)、駆動方式FR、トランスミッションに電子油圧制御式8速ATを採用しています。ホイールはsDrive 20i標準装備の17インチで、タイヤは前後とも225/50 R17です。フロントバンパー、リアスカートのデザインを一新させたため、よりプレミアムな印象を演出しています。

中古で購入する際の目安となる予算

BMW X1 sDrive20iを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年:66万円~149.8万円
2015年:117万円~202.3万円

残念ながらX1 sDrive20iはX1 sDrive18iと比較して流通量が少ないため、なかなかお目当ての車両に出会いにくい可能性があります。特にグレードにこだわりがないのであれば、他のグレードも検討してみるのがおすすめです。

先代モデルとの比較

第1世代:2010年~2015年
2012年9月のマイナーチェンジを期に新たに設定されたグレードです。第2世代へのフルモデルチェンジを期にFRのX1 sDrive20iのグレードは廃止されたため、この世代のみに設定されています。

エンジン自体はX1 sDrive18iと同じですが、X1 sDrive20iの方はチューニングが施され、高いパワーと低燃費、低排出ガスを実現させしました。また、8速ATであることやアイドリングストップ機能も新たに採用。これらの変更により、新型X1のJC08 モードでの燃費は、従来モデルに対して最大約20%の改善を実現し「平成27年度燃費基準+10%」「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」を達成しました。このことによりエコカー減税およびグリーン税制対象モデルとなり、自動車取得税および重量税の75%減税、翌年度の自動車税が50%減税されるようになります。

低年式で価格が安い個体もありますが、あまり流通していないため、なかなか希望に沿った車両を見つけるのは難しいでしょう。

エンジンは、2.0L直列4気筒ターボ最高出力184ps。ボディサイズは全長4485×全幅1800×全高1575mm

人気のあるカラー

X1 sDrive20iには全13色が設定されています。

・アルピン・ホワイト3
・ミネラル・ホワイト
・ブラック2
・ブラック・サファイア
・スパークリング・ブロンズ
・マラケシュ・ブラウン
・ミッドナイト・ブルー
・ディープ・シー・ブルー
・ルマン・ブルー
・ミネラル・グレー
・カシミヤ・シルバー
・グレイシャー・シルバー
・ヴァレンシア・オレンジ

ボディカラーは全グレード共通なので、X1 sDrive20iでも発色の良いホワイトである「アルピン・ホワイト3」に人気があるようです。

X1 xDrive18d

X1 xDrive18d

唯一のディーゼル搭載グレード「X1 xDrive18d」

「X1 xDrive18d」は、BMW X1で唯一のディーゼル搭載グレードです。

パワートレインは2.0L直列4気筒ターボDOHCディーゼルエンジン、駆動方式フルタイム4WD、トランスミッションに電子油圧制御式8速ATを採用しています。ホイールはxDrive18d標準装備の17インチで、タイヤは前後とも225/55 R17です。

このグレードでは、車両の前方や後方にある障害物までの距離を信号音とビジュアル表示で知らせてくれるフロントPDC(パーク・ディスタンス・コントロール)が標準装備になったため、操作性が向上しています。

中古で購入する際の目安となる予算

BMW X1 xDrive18dを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年:194.5万円~358万円
2018年:235万円~389.8万円
2019年:329万円~452万円

ディーゼル仕様が人気のためか、かなりの流通量があります。燃料が軽油になるので、ハイオクよりお財布にやさしいグレードといえるでしょう。また、中古車市場でも比較的新しく、走行距離も少なめの車両が多いです。

先代モデルとの比較

第2世代(現行モデル):2015年~
2016年10月のマイナーチェンジのタイミングで、2.0L直列4気筒DOHCツインパワーターボ・クリーンディーゼルエンジンを搭載したグレードであるxDrive18dがBMW X1の2代目に追加されました。組み合わされるトランスミッションは上位グレードのものと同じ8速ATで、駆動方式は4WDのみとなります。このクリーンディーゼルエンジンは、とてもパワフルで他グレードと比較しても最も燃費が良く、さらには燃料が軽油であるため、経済的になっているのが特徴です。

グレード名には1.5Lガソリンエンジンと同じ18の文字がつけられているものの、xDrive18dの排気量は2.0Lとなっています。アイドリングストップ機能を搭載し、エコカー減税対象車の認定を受けたため、自動車取得税・重量税が免税、翌年度の自動車税も75%減税となりました。

2代目より新たに設定されたグレードであるため、中古車市場でも、まだまだ販売価格は高めの傾向となっています。

エンジンは、2.0L直列4気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長4455×全幅1820×全高1610mm

人気のあるカラー

X1 xDrive18dには全10色が設定されています。

・アルピン・ホワイト3
・ブラック2
・ミネラル・ホワイト
・ブラック・サファイア
・スパークリング・ストーム・ブリリアント・エフェクト
・ミネラル・グレー
・プラチナ・シルバー
・グレイシャー・シルバー
・メディテラニアン・ブルー
・チェスナット・ブロンズ

このグレードでも、発色の良いホワイトの「アルピン・ホワイト3」に人気があるようです。

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X1 xDrive28i

「X1 xDrive28i」はBMW X1の最上級グレード

「X1 xDrive28i」は、BMW X1の最上級グレードです。

パワートレインは2.0L直列4気筒ターボDOHCガソリンエンジン(ハイオク仕様)、駆動方式フルタイム4WD、トランスミッションに電子油圧制御式8速ATを採用しています。ホイールはxDrive 28i標準装備の17インチで、タイヤは前後とも225/50 R17です。

このグレードはxDrive20iよりも性能が向上しているため、ディーゼル車と同じか、もしくはそれ以上の加速の気持ちよさを味わえるでしょう。

中古で購入する際の目安となる予算

BMW X1 xDrive28iを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2011年~2016年:79万円~149万円

このグレードは他のグレードに比べて流通量が圧倒的に少ないため、購入する際には走行距離やカラー、オプションなどある程度妥協しなければ難しいでしょう。BMW X1の中で、特にグレードにこだわりがないのであれば、他のグレードの購入を検討するのがおすすめです。

先代モデルとの比較

第1世代:2010年~2015年
xDrive20iグレードと同様、2.0L直列4気筒DOHCターボを搭載していますが、性能は「xDrive20i」より130%アップしました。パワーが向上しているものの、燃費は「xDrive20i」と同じ13.6km/Lを保てているのも、注目のポイントといえるでしょう。

また、最上級グレードにふさわしく、他グレードとデザインが異なるのが特徴です。スタイリング621の17インチホイールやマルチファンクション・レザーステアリング(3本スポークのステアリングでオーディオ、ハンズフリーの操作が可能で、パドルシフト装備)、電動フロントシートなど他グレードではオプション扱いの装備が標準装備されています。第2世代へのフルモデルチェンジを期に、X1 xDrive28iのグレードは廃止となりました。

販売価格は安いものもありますが、8~9年落ちで走行距離は高めです。また、流通量も他のグレードと比較して圧倒的に少ないため、中古車市場で探すのは難しいかもしれません。

エンジンは、2.0L直列4気筒ターボ最高出力245ps。ボディサイズは全長4485×全幅1800×全高1575mm

人気のあるカラー

X1 xDrive28iには13色が設定されています。

・アルピン・ホワイト3
・ミネラル・ホワイト
・ブラック2
・ブラック・サファイア
・スパークリング・ブロンズ
・マラケシュ・ブラウン
・ミッドナイト・ブルー
・ディープ・シー・ブルー
・ルマン・ブルー
・ミネラル・グレー
・カシミヤ・シルバー
・グレイシャー・シルバー
・ヴァレンシア・オレンジ

この中でも、やはりBMW X1では発色の良いホワイトである「アルピン・ホワイト3」が人気です。

※本記事は、2020年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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