引越しをしたら車庫証明も住所変更をしよう！手続きの方法と忘れた時の注意点

車庫証明とは、車の保管場所が確保されている事実を証明する書類です。新車、中古車に関わらず、車を所有する限りは車庫証明の申請手続きが必要になります。

住所が変わる場合、車を使用する本拠地で「15日以内」に住所変更手続きをすることが法律で定められています。車庫証明を15日経過後も申請しない場合、10万円以下の罰金が科せられるので注意しましょう。

車庫証明の住所変更に必要な書類、手続きの場所、手続きの手順を紹介します。

車庫証明の住所変更は、以下の書類が必要です。

・保管場所証明申請書……車庫証明の申請書類
・保管場所標章交付申請書……保管場所のシールの申請用紙
・保管場所使用権原疎書面（自認書）……自宅敷地内など、自分の所有地で保管する場合
・保管場所使用承諾書……保管場所を第三者から借りる場合
・保管場所の所在図・配置図……所在図は保管場所の道路や建物、本拠地からの距離や方角を明記する書類、保管図は保管場所の入り口や大きさを表示する書類
・駐車場の賃貸契約書の写し……駐車場を借りる場合に必要
・車の本拠地の位置を証明する書類……住民票など
・収入印紙……手数料を支払うもの、手数料は2,000円程度
・印鑑……認印でOK

各種申請書類は警察署から入手する、または警察庁の公式サイトからダウンロードが可能です。

車庫証明の申請先は、引越し先の新しい住所を管轄する警察署で行います。警察署の手続きにおける注意点は、車庫証明書や車に貼るステッカーは即日交付ではなく、申請後3～7日ほどかかることです。
そのため、住所変更の期限である15日以内に書類を取得するには、引越しから少なくとも1週間程度で申請しなければなりません。

しかし、引越し直後は何かと忙しいうえに、平日に警察署に行かれない場合もあるでしょう。その場合、家族や知人などを代理人にして車庫証明の申請をすることが可能です。本人以外が申請する場合、代理人の委任状を作成すると手続きがスムーズになります。

保管場所を示す必要書類の配置図は、フリーハンド、または定規を使って手書きをするのが一般的です。自宅の敷地や駐車場の全体図と保管場所の位置、周辺の道路、周囲の建物を直線で記入します。

配置図を書く前に、「駐車場の出入り口の幅・出入り口に面する道路の幅員・保管場所の縦と横の寸法」を測る必要があります。寸法はメジャーを使って測るのが望ましいですが、車を保管できるスペースがあることを証明できれば、おおまかな寸法で問題ありません。

一方、保管場所の所在図は、インターネットの地図を印刷して貼り付ける方法が簡単です。使用本拠地と駐車場を直線で結び、その距離を記入しましょう。

車庫証明を申請する前に、以下の注意点を把握しておきましょう。

そもそも車庫証明は、駐車場さえあれば交付されるものではありません。車庫証明の交付は、以下の条件を満たす必要があります。

・車を使用する本拠地から直線距離で半径2キロメートル以内
・道路から支障なく出入りでき、かつ車全体を収容できる
・保管場所を使用する権利がある

引越し前にこれらの条件を満たしているか、確認しておくことが大切です。

申請から数日後、車庫証明書と標章のシールが交付されます。標章の交付に500円程度の手数料がかかるので、警察署に行く際に準備しておきましょう。

シールは後ろの窓ガラスの見えやすい位置に必ず貼っておきましょう。もしもシールが剥がれ落ちてしまった場合、再発行してもらうことも可能です。

引越しで住所が変わった場合、免許証とともに車庫証明の住所変更手続きが必要です。住所の変更日から15日以内という期限があるうえに、申請から交付まで3～7日程度かかるため、引越しから1週間程度で申請しましょう。

車庫証明の住所変更方法は、必要書類を用意し、新しい住所を管轄する警察署に申請します。車庫証明の住所変更手続きをしないまま15日を経過すると、罰金が科せられるので早めに申請しましょう。