輸入車
更新日:2020.06.19 / 掲載日:2020.06.18

新アンバサダーは笑わない男!? 新型ディフェンダー110が日本初披露

新型ディフェンダー110と新たにアンバサダー就任が決定したラグビープレイヤーの稲垣啓太選手

新型ディフェンダー110と新たにアンバサダー就任が決定したラグビープレイヤーの稲垣啓太選手

文●大音安弘 写真●ジャガー・ランドローバー・ジャパン

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2020年6月17日、オンラインイベントを開催し、新型ディフェンダー110のジャパンプレミアを実施した。

ジャパンプレミアされた本命!ディフェンダー110

ディフェンダー110

ディフェンダー110

 レンジローバー、ディフェンダーに続く、ランドローバーの第3の柱となる新型ディフェンダーは、2019年9月のフランクフルトショーでデビュー。日本でも2019年11月2日のラグビーワールドカップ 2019日本大会の決勝戦で優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」の搬送車として活躍し、その後、ジャパンプレミアが実施された。この際、お披露目されたのは、3ドアモデル「ディフェンダー90」であり、主力と目される5ドアモデル「ディフェンダー110」の上陸をファンは心待ちにしていた。

 ディフェンダーの歴史を簡単に紹介すると、ランドローバーの原点であるオフロード4WD車「シリーズ1」の流れを組む本格クロカンモデルである。初代ディフェンダーは、かつて日本でも正規販売された実績もあり、日本でも熱心なファンを持つ。2016年の製造中止では、その最後を惜しむ声が世界中から聞かれたほど。しかし、ランドローバーは、決してディフェンダーに印籠を渡したわけではなく、新型モデルの開発に挑み、昨秋のフランクフルトショーで完全復活が宣言された。

 日本でも昨年11月に、デビューを飾る限定車「ローンチエディション」の先行予約が実施され、150台の予約枠が、わずか4日で満杯となるなど、SUVブーム真っただ中とはいえ、新型ディフェンダーの期待値の高さを伺わせた。

 新型では、3ドアのショートボディ「90」と5ドアのロングボディ「110」の2タイプを基本に、カタログモデルの「ベース」、「S」、「SE」、「HSE」に加え、導入年のみの特別仕様車「ファーストエディション」の5タイプをそれぞれに設定。価格は、90シリーズが499万円~739万円。110シリーズが589万円~820万円となる。

 伝統的なクロカン性能を備えるのは、もちろんだが、最大のトピックは、ラダーフレームではなく、モノコックボディの採用だろう。軽量アルミニウム製の新アーキテクチャー「D7x」は、ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造であると明言しており、従来のラダーフレームと比較し、3倍ものねじれ剛性を確保しているという。

最高出力300馬力、最大トルク400Nmを発揮する2L直ターボエンジン

最高出力300馬力、最大トルク400Nmを発揮する2L直ターボエンジン

 パワートレインは、トータル性能に優れる2L直列4気筒ターボを搭載。最高出力300ps、最大トルク400Nmを発揮するパワフルなもの。もちろん、アイドリングストップやエネルギー回生などを採用し、環境性能にも優れる。ただ本国ではディーゼル仕様も設定されているが、現時点では未設定だ。今回のイベントでは、ディーゼルエンジン導入にも触れ、現時点では明言できないものの、日本法人としては導入に向けて努力を重ねていることが明かされ、ファンへの嬉しいニュースとなった。

本格オフローダーとしてのタフさと先進装備を融合させたインテリア

本格オフローダーとしてのタフさと先進装備を融合させたインテリア

 日本初披露された110シリーズには、ディフェンダーの日本販売の主力と目される。90との大きな違いは、電子制御サスペンションが標準化されること。高い走破性だけでなく、優れた乗り心地の提供にも貢献する。また車高調整が可能なことから、日常での乗降性を高めることもできるのもポイント。室内は、フロアを丈夫なラバー素材とすることで、簡単に清掃が可能としたクロカンらしい仕上げとする一方で、最新世代インフォテイメントシステム「Pivi Pro」を搭載。インターネット接続にも対応し、機能のオンラインアップデートも可能としたものだ。シートレイアウトは、2列5人乗りを基本とするが、3列7人乗りの選択もできるので、本格クロカンながら、かなり多様性を持たせたモデルであることが伺える。

  • 日本仕様のディフェンダーは全車にエアサスペンションを標準装備。快適な乗り心地を提供する

    日本仕様のディフェンダーは全車にエアサスペンションを標準装備。快適な乗り心地を提供する

  • 多彩な機能をシンプルにまとめた操作系。タッチ操作対応のディスプレイも用意

    多彩な機能をシンプルにまとめた操作系。タッチ操作対応のディスプレイも用意

多彩なオプションパーツにより、機能性をカスタマイズできるのも新型ディフェンダーの特徴

多彩なオプションパーツにより、機能性をカスタマイズできるのも新型ディフェンダーの特徴

 その多様性を強調するのが、オプションパーツの豊富さだ。ありとあらゆるものが揃うが、ランドローバーとして、4つの推奨パッケージを設定。イベントでは、そのうちの走破性を高める「エクスプローラーパック」装着車と様々なアクティビティに役立つ機能を備えた「アドベンチャーパック」装着車の2台を用意され、その特徴と機能の活用例などが紹介された。

  • エクスプローラーパック(65万3840円)に装備されるエクステリアサイドマウントギアキャリア

    エクスプローラーパック(65万3840円)に装備されるエクステリアサイドマウントギアキャリア

  • 最大積載量132kgを誇るエクスペディションルーフラック

    最大積載量132kgを誇るエクスペディションルーフラック

  • アドベンチャーパックに備わるインテグレーテッドエアコンプレッサーは、エアベッドからタイヤまで活躍する

    アドベンチャーパックに備わるインテグレーテッドエアコンプレッサーは、エアベッドからタイヤまで活躍する

ニューノーマルが影響した新たな動き

発表を行うジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長マグナス・ハンソン氏(右)とマーケティング・広報部 ディレクター 若林敬一氏

発表を行うジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長マグナス・ハンソン氏(右)とマーケティング・広報部 ディレクター 若林敬一氏

 今回のオンラインイベント「ニューディフェンダー ジャパンプレミア オンライン」は、YOUTUBEを活用したもので、2台のディフェンダー110を展示する会場から生中継による動画配信が実施された。これは同社の顧客第一主義に基づいた、新しい活動方針「ジャガー・ランドローバー・ジャパン ニューノーマル」による取り組みのひとつだ。

 これは、新型コロナウイルスから従業員と顧客の安心と安全を守るための施策であり、今回のオンライン発表会に加え、顧客と店舗の橋渡しを行うWEBサイトをジャガー及びランドローバー共にオープンさせた。このサイトでは、新車や認定中古車の購入検討から愛車のアフターサービスまでの全ての予約をオンラインで行えるものだ。さらに新たな取り組みとして、Zoomを活用した「オンライン商談」や自宅に試乗車を届ける「オンラインデリバリー試乗」を、東京都内の正規販売店から始めていくことも計画しているという。

新アンバサダーは、笑わない男!?

ランドローバーのアンバサダーであるラグビープレイヤー田村優選手(左)、ラグビープレイヤーの稲垣啓太選手(中央)、プロゴルファ原英莉花選手(右)が登場

ランドローバーのアンバサダーであるラグビープレイヤー田村優選手(左)、ラグビープレイヤーの稲垣啓太選手(中央)、プロゴルファ原英莉花選手(右)が登場

 オンラインイベントには、ランドローバーブランド・アンバサダーであるプロゴルファ原英莉花選手とラグビープレイヤー田村優選手に加え、同イベントのシークレットゲストで、新たにアンバサダー就任が決定したラグビープレイヤーの稲垣啓太選手の3名が出席した。稲垣選手は、昨年のラグビーワールドカップで日本代表のひとりとして活躍すると共に、気持ちを表情に出さない「笑わない男」として有名になった選手だ。

 トークショーでは、新型コロナウイルスの影響に触れ、ゴルフのシーズン開幕が大幅に遅れたことやラグビーについては未だ開催の目途が立たないなど、スポーツ界もこれまでにない大きな影響と変化を受けていることに触れ、それぞれが自身の活躍で、ファンを元気づけることさえ難しい現状の寂しさを吐露するも、制限の多い生活の中でも、トレーニングに励んでいることを明かした。3名のアンバサダーには、それぞれ新型ディフェンダーが提供され、その選手活動に役立てられる。

新型ディフェンダーと出会うには!?

8月1日から全国のディーラーにて展示会が実施される

8月1日から全国のディーラーにて展示会が実施される

 ニューノーマルとはいえ、一刻も早く実車を確認したいと思うのが、ファン心というものだろう。直近では、7月上旬から中旬にかけて、大阪、名古屋、東京の3か所での展示イベント「ニューディフェンダープレビューツアー」の開催を予定。さらに8月1日~10日の期間に、全国の正規ディーラーでの展示会「ニューランドローバー ディフェンダー デビューフェア」が実施され、全店舗に、オンラインイベントを盛り上げた「ディフェンダー110」が飾られるという。

ランドローバー ディフェンダー110 HSE 5シート(8速AT)データ

■全長×全幅×全高:5018×2008×1967mm
■ホイールベース:3022mm
■トレッド前/後:1704/1700mm
■車両重量:2186kg
■エンジン:直4DOHCターボ
■総排気量:1997cc
■最高出力:300ps/5500rpm
■最大トルク:40.8kgm/1500-4000rpm
■サスペンション前後:車軸式

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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