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更新日:2021.02.09 / 掲載日:2020.06.19

煽り運転はどこから?煽り運転の該当行為や対策について

煽り運転はどこから?煽り運転の該当行為や対策について

グーネット編集チーム

近年、煽り運転という危険な行為について社会的にも問題視されるようになってきました。
では実際の煽り運転という行為はどのようなものなのでしょうか。

例えば、「車間距離を極端に積めるような行為」も煽り運転の一つの例としてあげられることが多いですが、その「車間距離」については、時と場合によって適切な基準というものが異なることがあります。こういった煽り運転の曖昧さから、分かりづらいと感じている人も多いのではないでしょうか。

また、煽り運転による事故が大々的に報道されたなか、自分自身が加害者や被害者になってしまわないように対策をしておきたいと考えるかたもいらっしゃると思います。

そこで今回の記事では、どのような行為が煽りり運転に該当するのか、煽り運転をした場合の罰則はどのようなものになるのか、煽り運転をしてしまう人やされてしまう人の特徴から、加害者や被害者にならないための対策について、詳しく解説します。

どこからが煽り運転になるの?

そもそも、煽り運転に明確な定義はあるのでしょうか?
自分が意図せず煽り運転の加害者になってしまわないためにも、煽り運転と呼ばれる行為の内容を確認しておきましょう。

煽り運転の明確な定義は存在しない

現行の道路交通法には、煽り運転の具体的な定義がありません。そのため、どこからが煽りり運転で、何が違反となるのかは決まっていないのが現状です。

しかし、煽り運転を形成する個々の行為については、すでにある違反規定を当てはめることで取り締まりがおこなわれています。また、煽り運転が原因で事故につながった場合にも、危険運転として取り締まりの対象になります。

※煽り運転の罰則を盛り込んだ道路交通法改正案が、2020年3月に閣議決定されました。今後、煽り運転が法律上で規定され、新たに罰則が設けられる見込みです。

そもそも煽り運転とは

経験がある方も多いと思いますが、煽り運転とは「道路上で他の車両に対して危険な運転かつ必要性のない行為をおこなうこと」です。

運転中には、安全上やむを得ず、急ブレーキをかけなければならない場面もあります。しかし、必要がないにも関わらず、そのような行為を他の車両に対しておこなうと、煽り運転と判断されてしまうのです。

煽り運転を代表する行為一覧

煽り運転とみなされる行為としては、次のようなものが挙げられます。

・車間距離を詰めるなどして、無理に進路を譲るように強要する
・必要のないパッシングやクラクションで威嚇する
・いきなり急ブレーキをかける
・先行車両を追い回す、抜き去る際に罵声を浴びせる
・不必要な接近や幅寄せをする
・相手の車の進行を妨害して停車させ、脅迫したり暴行を加えたりする

煽り運転をすると一発免停!?避けられない罰則の数々

煽り運転をしてしまうと、どのような罰則を受けるのでしょうか。

悪質な煽り運転は一発免停

煽り運転をしたとみなされる場合には、事故を起こしていなくても取り締まりの対象となります。また、悪質な煽り運転だとみなされる場合には、交通違反点数の累積がなかったとしても免許停止処分の対象となります。

煽り運転の主な違反内容の点数と罰金

煽り運転の主な違反内容と違反点数、反則金を見ていきましょう。
※反則金は普通車を想定した金額となります。

・車間距離不保持
高速道路 違反点数2点 反則金9,000円
一般道路 違反点数1点 反則金6,000円

・急ブレーキ禁止違反
違反点数 2点 反則金7,000円

・進路変更禁止違反
違反点数 1点 反則金6,000円

・追い越し違反
違反点数 2点 反則金9,000円

・安全運転義務違反
違反点数 2点 反則金9,000円

上記が、煽り運転をした場合に取り締まりの対象になる主な違反です。
いずれも煽り運転と直接結びついてはいませんが、煽り運転としてみなされる行為が個別に違反対象となっています。

煽り運転に対する刑事処分をともなう重い罰則の内容

煽り運転の結果、事故を起こしてしまい相手を死傷させてしまった場合には、以下の刑罰が適用されます。

・危険運転致死傷罪
相手が負傷した場合は15年以下の懲役刑、相手が死亡した場合は1年以上の有期懲役刑

このように、煽り運転が原因で事故を起こすと、非常に厳しい罰則があることを把握しておきましょう。

また、場合によっては道路交通法以外の暴行罪に問われたり、被害者を死に至らしめた場合、殺人罪として立件されたりする可能性もあります。

煽り運転を「する人」と「されやすい人」の特徴と対策

煽り運転を「する人」と「されやすい人」の特徴と対策

グーネット編集チーム

煽り運転の加害者になりやすい人、被害者になりやすい人とは、どのような人なのでしょうか。その特徴を捉えて、自分自身が加害者や被害者にならないように対策をしていきましょう。

煽り運転をする人の特徴と対策

以下は、煽り運転をしてしまいやすい人の特徴です。もし、ご自身に1つでも当てはまる項目があると感じた場合は、特に気を付けるようにしましょう。

・自分の思いどおりに運転をしたい
・車の運転に自信がある(得手不得手には関係なく)
・車内を自分だけの空間と認識している
・目的地に早く到着したい
・スピードを出して運転することが好き

これらの特徴を持つすべての方が煽りり運転をおこなう訳ではありませんが、傾向として煽りり運転を起こしやすいのは事実です。

煽り運転にならないようにするための対策としては、時間に余裕をもって出発したり、心を落ち着かせ、冷静な状態で運転することが大切です。

煽り運転をされやすい人の特徴と対策

次に、煽り運転をされやすい方の特徴を挙げます。

・運転が苦手、または苦手意識がある
・追い越しができない道路で、後続車が来た場合でも低速走行を続ける
・2車線道路で並行して低速走行を続ける
・不必要にブレーキをかける
・コンパクトカーや軽自動車に乗っている

これらの特徴は運転が苦手な人に出やすい特徴となっています。このように運転が苦手な方や、苦手意識から低速で走行を続けてしまう方は、安全な場所で後続車に道を譲り、先に行ってもらいましょう。

また、煽り運転をされやすい人の特徴の1つに不用意な急発進や急ブレーキがあります。前後の車を煽りっているように受け取られる場合もあるため注意が必要です。

煽り運転されないための対策としては、2車線以上の道路では相手に道を譲る、1車線道路では路肩や空きスペースへ一時的に停車するなどの対策をするとよいでしょう。

まとめ

今回は、「どこからが煽りり運転なのか?」をテーマにして、煽り運転とみなされる行為や罰則、また、煽り運転の加害者になりやすいケースや、煽り運転をされやすい方の特徴についてもご紹介しました。

現行の道路交通法では煽り運転そのものの明確な規定はありませんが、個別の行為が取り締まりの対象となっています。
煽り運転の加害者になってしまう場合もしくは、被害者になってしまう場合、どちらにおいても日頃の心構えで改善の余地がありますので、意識して運転をするよう心がけてください。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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