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更新日:2020.05.29 / 掲載日:2020.05.29
SUV最前線 TOYOTA新型ハリアーのすべて
ガソリン車/ハイブリッド車とも 細かく仕様を選べる 5つのグレードを設定
ハイブリッドにはFF車も設定
従来型同様に装備機能と内装仕立てが異なる5タイプのグレードを設定。パワートレーンはガソリン/ハイブリッドの2本立てとなり2Lターボ車は無くなったが、ハイブリッドでもFF車が選べるようになっている。
日本独自の進化を歩む プレミアムSUVの王者
高級セダンの快適性を備えたSUVと言うコンセプトを掲げ、1998年に登場したレクサスRX。その日本向け仕様車として登場したのが「ハリアー」だ。この流れは2003年に登場の2代目でも継承するが、その後2005年に日本でもレクサスブランドの展開がスタートしたため、RXとの関連性は薄くなり、北米では3代目RXが登場した後も、2代目ハリアーはそのまま販売を継続していた。つまり、ブランドは異なるものの新旧モデルが併売されていた。そんな2代目は2012年に販売を終了。実はここでハリアーは消滅する……はずだった。
ところがハリアーを販売する有力な販売店から「ハリアーを無くさないで欲しい」と言う熱烈な声がかかり、急遽トヨタはハリアーをレクサスRXとは独立した国内専用モデルとして継続することを決定したと言われている。それが2013年に登場した3代目だ。
3代目ハリアーは日本未導入だった4代目RAV4の基本コンポーネントを活用しながら、独自の内外装と豪華装備を採用することで、「少し背伸びすれば買える価格の高級車」と言うコンセプトを注いだ。つまり、1980年代~のマーク2的な立ち位置のモデルと言ったらいいだろう。その戦略は見事に的中し、モデル末期に至るまで好調なセールスを記録したのだ。
そんなハリアーがついに4代目にフルモデルチェンジする。世界的に大ヒット中のRAV4の基本コンポーネントを用いる手法は不変ながらも、先代以上にハリアー独自の設計が随所に行なわれている。特にエクステリアは欧州勢がこぞって導入を進めているクーペSUV風のルックスを採用するなど、独自性がより高まっている。
実は現行RAV4がSUVの王道路線に回帰した理由の一つは、都会派路線のハリアーが存在していたからなのだ。