中古車購入ガイド
更新日:2020.04.24 / 掲載日:2020.04.24

【有名自動車ジャーナリストが語る、いま欲しい1台!】九島辰也が選ぶオススメ中古車はコレだ!

九島辰也(くしまたつや)。自動車ジャーナリストでありながら、ファッション誌の発行人・編集長も務め、ゴルフやボート、葉巻など多方面に造詣が深い。2020-2021 日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

文●九島辰也
※ナンバープレートは一部はめ込み合成です。

 過去に所有していて、もう一度乗りたいクルマの代表格といえば、メルセデス・ベンツGクラスに他ならない。通称ゲレンデヴァーゲン。海外だと”ジーヴァーゲン”という言い方が伝わりやすい。

かつて燃費の悪さで手放したGクラス。低燃費のクリーンディーゼル車でリベンジしたい!

先代Gクラス(1979年-2018年)は、40年近く活躍した本格クロスカントリー車。走破性の高さから軍用車としても活躍。究極の機能美ともいうべきスタイルはファッションアイコンとしても人気。

 ワタクシが所有していたのは、2002年型G500のAMG仕様。5L V8エンジンを搭載したもので、ボディカラーはブリリアントシルバーだった。とにかく、AMGパーツが山ほど付いていて、ステアリングやシフトノブはもちろん、灰皿やサイドシルにもマークが付いていた。さらにいえば、サイド出しのマフラーもそう。ボンネットさえ開けなければホンモノと見間違える出来栄えだ。
 そもそもゲレンデヴァーゲンを所有することは学生時代から決めていた。まだ直6エンジンを搭載していた頃のモデルだ。W460型と呼ばれていた時代、サーフボードを積んで海に出かけることを夢見ていた。80年代はそんなひといなかったからね、湘南とて。
 G500を2年乗って手放した理由はひとつだけ。燃費の悪さ。当時は993型ポルシェ911と2台持ちだったが、ゲレンデの方を足にしていたので燃費はそのまま財布を直撃した。仕事でしょっちゅう箱根往復していたからね。1リッターで2キロはきついでしょ!
 なので、クリーンディーゼルが出たときはまさに夢のクルマだと思った。しかも、見た目そのままにフルモデルチェンジされた新型にもディーゼルは搭載。直6ユニットになってさらに高効率を発揮する。こりゃやばい。買わない理由がない。

2018年にフルモデルチェンジして登場した現行型Gクラス(2018-)は、メカニズムと内外装パーツのほぼすべてを刷新しながら、あえて伝統のスタイルを堅持。新たなる伝説を築き上げている。

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大人になって理解できたジャガーXKの世界観

かの名車Eタイプを思わせる優雅なスタイリングが与えられたジャガー XK(1996年-2006年)。全長約4.8mのビッグクーペで、クラシカルな内装も魅力的。写真は高性能バージョンのXKR。

 次にあらためて欲しいのは、ジャガーのエレガントな2ドアクーペXK。しかも1996年から2006年までのタイプ。広報車両を借りて何度も撮影したけど、当時はまだ30代だったからこのクルマの本当のよさがわからなかった。単なるスポーティなカタチをした高級車って感じだったのだ。
 でもいま思うと、このクルマにはジャガーの魂が宿っている。”XK”という名前もそうだし、ロングノーズ+ショートデッキのボディもそう。それとジャガーならではのドラポジ。戦前のSS100、戦後のXK120なんかに座ってもわかるが、そのコンセプトは変わっていない。X308のXJやXJSも所有したが、それと同じだ。足を投げ出すように座り、胸に突き刺さるようにまっすぐ伸びるステアリングコラムが愛おしい。
 走りもいい。「ネコ脚」と形容されたリヤサスの粘りは素晴らしく、ステアリング操作に対して軽快に向きを変える。この感覚はドイツ車にない。手のひらに伝わるフィールもたまんないね。
 なかでもほしいのは2004年型のXK100ブラックナイト。ブラックナイトと言っても”黒い夜”じゃない。”黒い騎士”の方だから。やっぱかっこいいなぁ。クーペ20台、コンバーチブル5台限定だったから、もう所有する機会はないだろうけど、いつまでも憧れちゃいます!

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「所有したいクルマは山ほどある」。それでも鉄壁な3台の愛車たち

愛車であるポルシェ 911と。ほかにもフィアット 500ツインエア、1969年型ダットサン ・フェアレディも所有する。

 なんて感じの2台を筆頭に挙げたけど、現行JL型のジープ ラングラー アンリミテッド ルビコンもそうだし、アバルト124スパイダーもそう。いつか所有したいと思わせるクルマは山ほどある。でも、現在我が家に自家用車は3台あるからもう増車は難しい。いまのラインアップもそう易々と手放せないほど愛してまっせ!

  • ジープ ラングラー アンリミテッド(2018年-) は、1941年から続く伝統あるオフローダーの最新モデル。ルビコンはラインアップのなかでもっともオフロード性能の高いスペシャルモデル。

  • アバルト 124スパイダー(2016年-)は、イタリアの名門アバルトのオープンスポーツモデル。1.4L直4ターボエンジンを搭載。FRならではの爽快な走りが魅力。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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