新型車情報[2020.03.27 UP]

一部改良で驚愕の大化け!

NISSAN エクストレイル 20Xi レザーエディション 価格:350万3500円(4WD)

主要諸元 ●全長×全幅×全高(mm):4690×1820×1740●ホイールベース(mm):2705 ●車両重量(kg):1560 ●パワーユニット:1997cc直4DOHC(147PS/21.1kg・m) ●トランスミッション:CVT ●JC08モード燃費:15.6km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●タイヤ:225/60R18

この記事の目次

日産エクストレイル 最新モデルインプレッション

センシング能力の拡大の恩恵はACCにも及ぶ。追従走行時の加減速制御がより滑らかになったほか、交通量が多く速度変化が比較的大きい流れの中でも、穏やかなツーリング感覚を維持してくれる。

日産エクストレイル 最新モデルインプレッション

1月に一部改良が実施されたエクストレイル。近年、プロパイロットの機能進化が目覚ましいだけに、それに対応するための小改良と思いきや、予想を超える充実の内容が盛り込まれていたのだ。

ボディ側に次世代技術を注入 まるで 「別物」な走りに進化

初代エクストレイルが登場してから20年にもなるが、現行型は3代目。一世代当たり7年の見当で、現行型は今年が7年目である。1月の一部改良はゴールに向けた最後の一踏ん張りというところか。ところが試乗してみると、大幅改善なのである。あと2、3年売るのか? と思ってしまうほどのテコ入れなのだ。

一つはプロパイロットの変更だ。これまでは単眼カメラ式だったが、新型では単眼カメラとレーダーを採用。夜間の衝突回避性能の向上のほか、ACCの追従走行時に前走車に加えて前々走車も検出し、その動向も踏まえて車間距離制御や減速制御を行っている。

実際に交通量の多い高速道路で試してみたが、一台分の先読み効果は緊急時だけでなく、穏やかな加減速制御に現れる。速度制御は極めて自然で意のままという言葉がぴったり。助手席側でもACCの制御を体感したが、率直にACC任せの方がスムーズに感じた。つまり乗員すべてにメリットのある改良である。

もう一つ、公式リリースには記載されていないが、静粛性向上を目的にボディ側にも改良が加えられた。詳細は未発表だが、次期エクストレイル用に開発された技術の一部を先行して、この一部改良で導入したという。しかも、現行型の延命改修ではなく、次期モデルもスケジュールどおりに進行しているとのこと。つまりこの改良モデルは最終仕様にして進化型なのだ。

確かに静かになっている。エンジン音もロードノイズも減少している。しかも、耳障りな高周波成分が減少しているので、車体に厚みを感じさせる音質になっている。さらに車軸周りの揺動感も減少し、すべての振動系で減衰感が増した。骨格から爪先まで引き締まった感じである。段差乗り越えでの突き上げは多少気になったが、フットワークの質感も向上した。いわゆる「剛性感」が高まっている。

動力性能は従来モデルとあまり変わらない。実用十分だが、トルクの余裕はあまり感じられず、高速巡航時でも僅かなアクセル変化で回転数も変化する。エコモードの巡航でも2000回転を超えることもままあり、ノーマルモードでは変化はさらに大きくなる。

しかし、以前より気にならない。これも静粛性改善の効果の一つだが、エンジン周りの騒音の耳当たりもよくなったため、回転変化が目立たなくなった。これも走りの質感向上のポイントである。

キャビンユーティリティは元々から優等生。運転支援機能も走りの質感も向上した。次期モデルの登場が見えてきたとしても、一考に値する改良モデルと感じた。

今回の改良では静粛性の向上に伴って、以前よりアクセル開度や回転変化が目立たなくなった。体感的には従来モデルよりも余力感が高まっている印象を受ける。

一部改良に合わせてグレード体系も見直しされた。試乗車は新たに追加された20Xi レザーエディション。上質なレザー素材をふんだんに使ったキャビンは1ランク上を実感できる。

熟成の最終仕様らしく 集大成にふさわしい完成度を持つ

 性能向上が図られる次期モデルの噂も耳にするが、今回投入される改良モデルは、次期モデルで採用予定の新技術の一部が先取りで投入されたことで、走行性能を中心に大きく性能が高まっている。一般的には買い換えが逼迫してなければ次期型を待つのが本筋だろう。ただ、嗜好的に合うのか? コスト的にどうなのか? など、個人の事情によっては「待ち」が必ずしも正解とは言えない。改良モデルは駆け込み狙いではなく、次期モデルの早出しの側面も持ち合わせている。例えば、現行型の初期モデルに乗っているユーザーならば、熟成の最終仕様車に乗り換えるのも悪くない選択だろう。

雪道に強いエクストレイル その実力は未だにトップクラス

 先に開催された雪上試乗会において、改良前のモデルであったが、改めて雪道を体感することができた。ある程度は期待していたが、乗ってみればやはり好感触。元からエクストレイルの4WDシステムは氷雪上走行が得意。坂道発進のスタックリスクの軽減だけでなく、ライントレース性の良さなどハンドリングもいい。こういった特性なので普段の運転で危なげなく走れてしまう。この4WDの踏破性と扱い易さが、ウェットや深シャーベット、圧雪等々の大きく変化する路面状況における走りの安心感を高めてくれる。雪国で頼れるSUVであることを再確認することができたのだ。

4WD車には、幅広い路面状況で安定した駆動制御を行う電子制御4WD「インテリジェント4×4」が標準装着される。上級メカニズムが惜しみなく投入されることも大きな武器だ。

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