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更新日:2020.03.26 / 掲載日:2020.03.26

メルセデス・ベンツ、新型「GLS」を発売

メルセデス・ベンツ日本は、3月23日に 新型「GLS」を発表/発売した。

GLSは大人7名がゆったり乗車できる、同社最大のラグジュアリーSUVで、今回のモデルチェンジでは道路の凹凸やコーナリング状態に合わせて快適な乗り心地を作り出すアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」を日本初搭載している。

ラインアップは直列6気筒クリーンディーゼルエンジン搭載の「GLS 400 d 4MATIC」、日本導入モデルとしては初めてV型8気筒ガソリンエンジンとISGを組み合わせた「GLS 580 4MATIC スポーツ」の2グレード。納車開始は「GLS 400 d 4MATIC」が3月23日、「GLS 580 4MATIC スポーツ(ISG搭載モデル)」は6月以降を予定している。

「GL」と名乗っていた初代2006年から数えて3世代目となる新型GLSは、内外装デザインを一新し、最新技術と装備を搭載。

室内スペースの拡大によるゆとりのある空間設計や、日本初導入となる48V(ボルト)電気システムを動力に使用したアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」を GLS 580 4MATIC スポーツに標準装備するほか、他の新型モデルと同様に、自然言語による対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や最新の安全運転支援システムを採用している。

エクステリア

GLS 580

GLS 580

新型GLSのエクステリアは、メルセデス・ベンツのデザイン思想「Sensual Purity(官能的 純粋)」を具現化したもの。細かいエッジやラインを減らして面を強調するなど、本質的に重要なものだけを残す質実剛健なデザインで、現代的ラグジュアリーと本格SUVならではの力強さを両立させている。

フロントセクションは地面と垂直になる8角形の大型ラジエーターグリルと特徴的なデザインの2本のルーバー、クローム仕上げのアンダーガードや2本のパワードームを備えたボンネットがSUVとしての存在感とパワーを表現。さらにGLS 400 d 4MATICのAMGライン仕様とGLS 580 4MATIC スポーツでは、バンパー下部の左右に2本のフィンを配置するなど、よりスポーティさを強調している。

マルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビーム付)は片側112個のLEDとデイタイムランニングライトを備え、すっきりしたアウターのデザインと精密で機械的なインナーを組み合わせたデザインにより、フルサイズSUVとしてのおおらかさと最新のメルセデス・ベンツとしての先進性を同時に表現している。

リアセクションもまたSUVらしい存在感を表現したもの。特にテールゲートからリアコンビネーションランプにかけての力強いショルダー部が目を惹く。 リアコンビネーションランプはリフレクターが下部に移動したことでいっそうスリムなデザインとなり、ワイドな印象を引き立たせている。クロームメッキ仕上げのアンダーガードもSUVらしい印象を強調している。

新型GLSのデザインはエアロダイナミクスの改善にも大きく貢献している。Cd値は先代の0.35から0.32(欧州参考値)へと向上し、大型のラグジュアリーSUVとしては優秀な空力性能を実現している。

  • GLS 400d

  • GLS 400d

インテリア

インテリアはラグジュアリーでエレガントなデザインとMBUXの高度なデジタル技術が特徴だ。

ダッシュボードには「12.3インチワイドディスプレイ」と「12.3 インチコックピットディスプレイ」を装備し、1枚のガラスカバーで融合。最近のメルセデスに共通する手法により、流れるような先進的なデザインとしている。

インテリアトリムもダッシュボードと同様に、 左右のドアからドアまで続く水平ラインがアクセントとなっている。センターコンソールにはSUV特有の大きなグラブハンドルを左右に装備。水平に4つ並んだ四角いエアベントはフロントグリルのルーバーがモチーフだ。

一方、ホイールベースは先代モデル比60mm(欧州仕様参考値)延長され、居住性と積載性が向上。 滑らかなレザーやトリムには上質感が溢れ、デザインを一新したスイッチ類は金属の質感を備えている。また、前席にシートベンチレーターやステアリングヒーター、温冷機能付きカップホルダーを採用し、長距離移動などでの快適性をさらに高めている。

2列目シートには電動シートバックによる前後スライド機能を備え、レッグルームを87mm拡大でき、乗降性も向上する。40:20:40分割可倒式バックレストや左右ヘッドレストの高さは電動調整式だ。

全モデル標準装備の3列目シートは、可倒式でありながら身長194cmの乗員まで対応。フレキシブルなシートアレンジが可能なほか、専用のUSB 充電ポートも備えている。

空調は、前席左右/2列目シート左右/3列目シートの空調を独立調整可能な5ゾーンクライメートコントロールを標準装備。シートヒーターも標準装備として全ての乗員に快適な空調環境を提供する。

3列目シート使用時のラゲッジルームスペースは470リットルで、2、3列目シートを倒すと最大2400リットルまで拡大。また、トランクスルーで積み込める横幅が72mm拡大されたことで、長尺物の積載も容易となり、スイッチ操作によりリアの車高が約50mm下げられるため、荷物の積み下ろしがよりスムーズとなっている。

ドアの開閉時に小さい力でも確実に閉まるドアクロージング サポーターをGLSとして初めて採用したほか、GLS 580 4MATIC スポーツには、2列目左右のリラクゼーション機能やシートベンチレーター、ヘッドレストクッション等を追加する「ショーファーパッケージ」をオプションとして新設定している。最上級 SUVに相応しい、快適でラグジュアリーな装備を備えています。

全車標準装備となる「エナジャイジング コンフォート」は、各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールし、 快適性を高めるシステムだ。「リフレッシュ」や「バイタリティー」「トレーニング」の3プログラム から選択できる。「エナジャイジング コーチ」機能を使用すると、 高度なアルゴリズムに基づき走行時間等を加味し、さらにGarmin製スマートウォッチを装着した場合は、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、運転手をサポートするモードを提案してくれる。また、シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」が装備されます。

そのほか、24時間緊急通報サービスや24時間コンシェルジュサービスなどを含むテレマティクスサービス「Mercedes me connect」が標準設定とされている。

パワートレーン

  • 新型4リッターV8ツインターボエンジン「M176」(ISG搭載)

  • 3リッター直6ディーゼルターボエンジン「OM656」

GLS 400 d 4MATIC には、メルセデス・ ベンツ乗用車のクリーンディーゼルエンジンの中で最高水準の出力を誇る「OM656」を搭載する。最高出力330PS(243kW)、最大トルク700N・mのスペックを達成する3リッター直列6気筒に2ステージターボチャージャーを備え、小さいタービンに可変タービンジオメトリーを採用。全域でトルクフルな加速を可能にしつつ、低振動と静粛性、高い環境性能を実現している。

GLS 580 4MATIC スポーツのパワートレインは、新型4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M176」との組み合わせで初となる「ISG(インテグレーテッド・ スターター・ジェネレーター)」、「48V電気システム」などの新技術を搭載。低負荷で4気筒を休止する機能も備え、燃費、環境性能、効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。エンジン単体で最高出力489PS(360kW)、最大トルク700N・m、ISGの電気モーターは最高出力22PS(16kW) 、最大トルク250N・m。48V電気システム採用のISGは回生ブレーキによる発電を行い、約1kWh容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。高出力な電気モーターにより、低回転時に動力補助を行うとともに、エンジン始動時の振動を抑え、アイドリングストップの再スタートを含むエンジンスタート時の快適性を向上させている。

新型GLSは変速比幅の広い9G-TRONICオートマチックトランスミッションを採用し、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。標準搭載される四輪駆動システムの「4MATIC」は新開発仕様となり、前後100-0%~0-100%の連続可変トルク配分によってオンロードとオフロードの性能をさらに高いレベルで両立。また、オフロード走行用のローレンジギアを備える「Off-Road エンジニアリングパッケージ」がオプション設定されている。

サスペンション

  • ダイナミックカーブ機能「CURVE」

  • 「E-ACTIVE BODY CONTROL」(GLS 580 4MATIC スポーツに標準装備)

新型 GLS は「ADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム プラス)」を搭載した高性能型のAIRMATICサスペンションを標準装備。これは高度なセンサーシステムとアルゴリズムにより、路面状態や走行条件にリアルタイムで減衰特性を適応させるもので、コンポーネントはすべて先代より改良されており、サスペンションマウントは乗り心地を高める最適化を実施。さらに積載重量にかかわらず、常に一定の車高レベルを維持する。

GLS 580 4MATIC スポーツに標準装備となる「E-ACTIVE BODY CONTROL」は、 凹凸の激しい路面を走行する際にエネルギー回収も行うことができる。また、ハイドロニューマチック(油圧空圧)装置によりダイナミックに変化する力を発生させ、エアサスペンションが発生する力に重ね合わせ、加減速やカーブ、 不整路走行時などに車体をアクティブに支持・減衰する。

オフロード機能には脱出モードが設定され、砂丘でのスタックなど、多くのトラブルから容易に抜け出せるよう支援してくれる。可能な状況であれば、サスペンションレベルを上下させる動作を自動で数回繰り返すことにより、タイヤが地面に加える圧力を変化させてトラクションを改善する。

オフロード走行のために新開発されたホイールレベルの個別調整機能は、センターディスプレイのタッチスクリーンから各ホイールの車高を個別に調整可能とする。いずれかの車輪を溝に落とした場合や、1輪のスプリングがフルバンプ状態となった場合などに車体姿勢を改善することができるほか、問題が発生しているホイールのトラクションやトルクを高める効果もある。

このサスペンションはダイナミックカーブ機能「CURVE」を備えており、コーナリング時にバイクのようにボディを内側に3段階で傾けることで、乗員が感じる遠心力を低減。また、カメラで路面を常に監視し、凹凸を検知するとその箇所に差し掛かる前にサスペンションが対応し、凹凸の大部分を吸収する「ロードサーフィススキャン」機能によって、乗り心地がさらに改善されている。

ラインナップ・車両本体価格

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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