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更新日:2020.02.28 / 掲載日:2020.02.28
VOLVO S60 T6 Twin Engine AWD Inscription ボルボS
●発売日:11月5日 ●価格:779万円 ●輸入元:ボルボ・カー・ジャパン ●問い合わせ先:0120-922-662
力強い走りと低燃費を両立したプラグインハイブリッドベンツのCクラスやBMWの3シリーズのライバルとなる、S60の上級モデルにはプラグインハイブリッドが用意されている。力強い走りを実現しながらも、優れた快適性と低燃費を両立させている点に注目。主要諸元(T6ツインエンジン AWD インスクリプション)●全長×全幅×全高(mm):4760×1850×1435●ホイールベース(mm):2870●最低地上高(mm):145●車両重量(kg):2010●駆動方式:4WD●パワートレーン:1968cc直列4気筒DOHCスーパーチャージャー+ターボ(253PS/35.7kg・m)&リヤモーター(87PS/24.4kg・m)●トランスミッション:8速AT●最小回転半径(m):5.7●タイヤサイズ:235/45R18
3時間で満充電が完了、 約40kmのEV走行が可能
T6ツインエンジンAWDは前輪をエンジン、後輪はモーターで駆動するタイプのプラグインハイブリッド。200V電源を使えば、約3時間で満充電することができ、40km程度はEV走行が可能となる。バッテリーを使い切っても、その後はハイブリッドカーとして走ってくれるので、ガソリン車よりも燃費性能は良好だ。
実際に可能な限りモーター走行を行う「Pure」モードを選択して走りだすと、EVと同じように排気音のない静かでスムーズな加速を見せてくれる。アクセルを深く踏み込めば、すぐさまエンジンが加勢するが、モーターだけでも125km/hまでは加速できるから、一般的な走り方なら後輪駆動のEV走行を維持できる。
デフォルトのハイブリッドモードでは、エンジンとモーターの効率の良いところを使いながら燃費を稼いでくれる。発進直後にエンジンが始動するが、音や振動がないので、いつエンジンが掛かったのか、わからないぐらい静かだ。エンジンは2.0L直4にスーパーチャージャーとターボを組み合わせたパワフルな仕様。ハイブリッドモードでも十分に力強く走れるが、ダイナミックモードを選択すれば、エンジンとモーターをフル稼働して、豪快な加速を体感できる。T6は車両重量が重いため、乗り心地も重厚感がある。
従来のT6と呼ばれるモデルはパワフルな動力性能が醍醐味だったが、プラグインハイブリッドになったT6は力強さだけではなく、快適で燃費を節約できるEV走行を味わえるのが魅力だ。
前輪駆動がベースだが、キャビンから前が長い均整の取れたフォルムを手に入れている。同じパワーユニットの高出力型を搭載したT8ポールスターエンジニアードが30台限定919万円で発売されたが発表当日に完売した。
T6は肌触りの良いナッパレザーシートを標準装備。前席にはマッサージやベンチレーション機能が装備される。後席は足下が広く、居住性は良好。
質感が高いスカンジナビアンデザインのインテリアはV60などと共通。標準車はウッドパネルで、アルミパネルはオプション。縦型の9インチタッチスクリーンナビが標準装備される。8速ATのシフトノブはクリスタル製。
低回転域はスーパーチャージャー、高回転域はターボを活用することで、力強くフラットなトルク特性を実現した2.0Lエンジン。エンジン横にも発電用の小型モーターが付く。
駆動用バッテリーはセンタートンネルにあるので、ハイブリッドでもトランクスペースが大きく犠牲になっていないのが美点。
2020年モデルからはプラグイン車にはマニュアルモードが追加された。駆動用のリチウムイオンバッテリーが中央に搭載されるため、センターコンソールが大きい。
200V用の充電口は左側のフロントフェンダーに設置。2.5~3時間で満充電が可能だが、急速充電には対応していない。