車のニュース[2020.02.28 UP]

PART.3 都会派SUVの遊べるフィールドがグンと広がった!MAZDA CX-5&CXシリーズ 進化し続ける魅力

流麗な魂動デザインと爽快な走りで人気を集めるCX-5。都会派SUVとしての印象が強いモデルだが、最新型では4WD車にオフロード・トラクション・アシスト(OTA)を採用するなど、オフロード適性も大幅に向上させている。進化を続けるその魅力をレポート! ●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

この記事の目次

MAZDA CX シリーズの特徴

MAZDA CX-5 XD Lパッケージ(4WD)

●車両本体価格:365万7500円 ●ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック(※有料色7万7000円高) ●問い合わせ先:マツダコールセンターTEL:0120-386919

主要諸元(CX-5 XD Lパッケージ AT.4WD) ●全長×全幅×全高(mm):4545×1840×1690●車両重量(kg):1690 ●エンジン:2188cc直4DOHCディーゼルターボ(最高出力:190PS/4500rpm 最大トルク:45.9kg・m/2000 rpm) ●WLTCモード燃費:16.6km/L ●燃料:軽油 ●燃料タンク容量(L):58 ●サスペンション:ストラット式(F)/マルチリンク式(R) ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●タイヤ:225/55R19 ●最小回転半径(m):5.5 ●車両本体価格:365万7500円

富士ヶ嶺オフロードコースで試乗。急勾配の登坂やモーグル走行などを行った。

遊びのフィールドが グンと広がる新装備だ

マツダ車はデザインにしても走りにしても基本はスポーツ&ツーリング。これはSUVでも大きく変わっていない。本格オフローダーなら外観デザインのモチーフはタフネスを感じさせる鎧かプロテクターを想定させるものになることが多いのだろうが、魂動デザインは肉感的な流麗さ、言わば肉体美がテーマ。走りで例えるならトライアル的オフロード走行ではなく、ダート(スノー)ランナーと言った感じだ。それはそれでとても魅力的なのだが、SUVの本流とは少し異なっている。そこで悪路踏破性を高める新4WD制御により、本流SUV側への魅力の拡大を図ったのが今回のCX-5の改良である。

オフロード・トラクション・アシスト(OTA)と呼ばれる新機能はブレーキによるスリップ制御とTCS(トラクションコントロール)を組み合わせて、接地性の低い車輪への駆動力が抜けるのを予防すると同時に、過大にならないようにトルクを制御するシステム。電子制御カップリングを用いた最近の4WDシステムでは比較的オーソドックスな機能と言えるものだ。

それを実際に試してみたのだが、接地不足の駆動力抜けが最も分かりやすいモーグル路での試走では浮輪の空転をブレーキとトラコンで抑制し、接地輪に駆動力配分しているのがよく実感できた。OTAオフの状態だと進めない状況でもじわじわと前に進んでいく。

ただし、空転そのものを抑え込む感じはしない。ライバル車に搭載されている同様の制御システムと比べると、比較的空転量が多くブレーキLSD制御も弱めである。オン/オフを切り換えればよく分かるものの、接地している3輪に優先的にトルク分配している感覚はあまりしない。

その分、踏破限界も低くなり、OTA任せで空転状況を続けているとリヤデフの温度上昇によりフェイルセーフが働いてしまう。 これはリヤデフ容量の小さいFF乗用車派生の4WDシステムに共通する弱点であり、OTAのブレーキLSD制御の差動制限の弱さやTCSとの統合制御もそんなところに要因がありそうだ。

付け加えるなら、硬めのサスチューンのため対角接地時には接地輪の縮み量、浮輪の伸び量ともに不足しがちだ。やはりロールを締めたサスチューンはオンロード重視である。しかし、だからといって悪路走行には不向きというわけではない。今回採用されたOTAが悪路対応力の大きな向上になるのは間違いない。 ラフ&オフロード走行では常に踏破限界を頭に置いておく必要がある。これ以上はスタックの可能性が高いと判断したら、その先に進むべきではない。同時に無事に帰還するための手立てを残しておく必要がある。

そのため、悪路に入る時はOTAオフを基本とし、その状態でスタックしそうになったらOTAをオンにして退路を確保する。要するにOTAが帰還のための保険になるわけだ。それは踏破限界の問題ではない。パートタイム4WDの本格オフローダーでもトラクションが怪しくなるまでは2WD走行が推奨であり、踏破性最大の一段手前までが入っていける限界点と考えるべき。踏破限界よりも帰還のための保険こそラフ&オフロードでは重要だ。今回、帰還保険となるOTAを備えたことでラフ&オフロードに入った時の安心感が大きく向上したのだ。

最低地上高は210mmを確保しているものの、アプローチアングルがSUVとしては少ないフロントノーズ周りの造形など、ラフ&オフロード走行向けの基本設計とは言い難いCX-5。しかし、今回のOTA採用により週末のレジャーでちょっと険しい林道や河原でも安心して行ける程度まで適応用途を拡大。遊びの楽しみが広がるだけに、新しいタイプのマツダユーザーの獲得に向けた大いなる一歩になりそうである。

タイヤが浮いて空転しても脱出可能!オフロード・トランクション・アシスト

※写真はCX-8

運転席右下のスイッチを入れるとメーター上にアイコンが点灯。4WD機構とTCSの協調制御でタイヤの空転を抑えて駆動力配分を行う。

 前輪を常時駆動として後輪に流れる駆動力を多板クラッチ制御する電子制御カップリング方式を採用。FFベースのSUVとして最も標準的なタイプだ。後輪へのトルク伝達は多板クラッチの締結力によって制御され、FF状態からソリッド4WD状態まで可能。ただし、多板クラッチ締結力以上のトルクを後輪へ伝えることはできない。ブレーキシステムを用いた左右輪のトルク配分(空転防止)との併用により4輪への最適トルク配分が可能。OTAではTCSとの統合制御により、駆動系に最適化したトルク分配を行って踏破性向上を図っている。

TAS2020 東京オートサロンでも注目! CX-52つのカスタムモデル

MAZDA CX-5 TOUGH-SPORT STYLE

MAZDA CX-5 MOTORSPORTS CONCEPT

先日のオートサロンで注目を集めていたCX-5のカスタム。タフスポーツスタイルはフロント・サイド・リヤスカートやオーバーフェンダーなどのオリジナルアイテムを装着して力強さを表現。一方ではレーシーに仕上げたモータースポーツコンセプトも展示。オンロードでもオフロードでも映えるCX-5の魅力を存分にアピールしていた。

MAZDA CX シリーズの特徴

●価格帯:294万8000〜 489万600円

3列シート仕様で 高級感溢れる内外装 CX-8

CX-5のロングキャビン版だが、3列シートとセカンドキャプテンシートの採用で車格感をアップ。高級ステーションワゴン代替にもなる。最新型ではOTAも採用している。

●価格帯:261万8000〜 397万6500円

オンロードだけじゃない アウトドアの魅力も!CX-5

マツダSUVの主力。オンロードでの走りや流麗なデザインが魅力。半面、アウトドアレジャー向けの魅力が薄かったが、今回のOTAの導入で新たなユーザー層の獲得を狙う。

●価格帯:239万2500〜 371万3600円

ちょうどいいサイズ! 実用的な新型SUV CX-30

マツダ3をベースに、キャビンの居住性や悪路性能を向上させた新型SUV。リヤサスはトーションビーム式だが、OTAをいち早く採用したモデル。実用性の高さが魅力だ。

●価格帯:216万7000〜 315万1786円

熟成が進んだ最新型 流麗なフォルムも魅力 CX-3

ラフロード性能ではダートランナー的な性格が強く、SUVルックのマツダ2という位置付けだ。最新型では先進安全装備の大幅な進化に加え、新型1.8Lディーゼルエンジンも採用。

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