輸入車
更新日:2020.02.19 / 掲載日:2020.02.19

3代目は歴代最強スペックへ!「MINI John Cooper Works GP」を発売

文と写真●大音安弘 BMWは、2020年2月13日、都内で限定モデル「MINI John Cooper Works GP」を日本初公開し、同日より予約注文を受け付けることを発表した。限定240台が日本導入され、価格は、576万円となる(※右ハンドル8速AT車)。

JCWの高みとも言える特別なハイパフォーマンスモデル

 「MINI John Cooper Works GP」は、英国ブランド車であるMINIの高性能モデル「John Cooper Works」の最高峰といえる特別なモデルだ。3ドアハッチバックモデルをベースに、パワーアップを始め、足回りや軽量化など各部に専用チューニングを施すことで、スーパーハッチへと生まれ変わらせたものだ。第1世代MINIに、2006年に初投入。その後、第2世代MINIにも、2013年に設定され、それぞれ日本でも高い評価を受けてきた。そして第3世代となるMINIにも、待望もGPが投入されることになった。

歴代でもっともアグレッシブなスタイル。ボディカラーも専用色

 ベースとなるハッチバックモデルのJohn Cooper Worksと一線を画す迫力のスタイリングは、歴代GP中で最もアグレッシブな仕上げとなる。ボディカラーは、専用開発された「レーシング・グレー・メタリック」を採用。角度や光の加減によりライト・グレーからブルー・バイオレットへと変化するユニークな塗装で、公道からサーキットまで、その存在感を強めることに一役買っている。さらにルーフとドアミラーは、メルティング・シルバーとしたツートン仕立てとなる。加えてエアロパーツやサイドデカール、GPエンブレムなどにレッドをアクセントとしてコーディネートし、ビジュアル面での性能の高さ、専用アイテムの存在をアピールする。
 前後バンパーを含む各部のエアロパーツは、モータースポーツで活躍するレーシングカーを彷彿(ほうふつ)させる。そのなかでも、前後のホイールアーチカバーは、最も目を引くアイテムのひとつ。これはトレッドの拡大に対応した実用アイテムで、軽量なカーボンファイバーを使用し、ハンドメイドで成形されている。単に軽量なだけでなく、アーチカバー自体をフローティング構造とすることで、専用の大型リヤスポイラーと共に、空力特性面に加えてボディデザインの迫力を増す重要な役割を担う。

2シーター化を始めとした軽量化と高剛性によるパフォーマンスアップ

 インテリアも歴代GP同様に、軽量化およびボディ剛性強化の対応として2シーター化。後部の座席スペースには、ボディ剛性を高めるクロスバーが装備される。フロントのスポーツシートは、レザーとダイナミカのコンビ仕様となり、より滑らかな表皮が乗員をサポート。ナッパレザー仕上げのステアリングには、専用のアルミ製パドルシフトを装備する。メーターパネルの変更も大きな変更点で、フルカラー液晶式のコンパクトなものとし、レーシングカーのメーターをイメージさせる。助手席側のダッシュボードパネルには、専用エンブレムの彫刻とシリアルナンバーが刻印される。

ニュルブルクリンク北コースでのタイムは歴代最速の7分56秒69

 パワートレインは、モータースポーツで培った技術を余すことなく採用することで、大幅な性能向上を図ったMINI史上最強スペックのものだ。NINI John Cooper Worksに搭載される2L 4気筒DOHCターボエンジンをベースに、大幅な性能向上を実現。結果、最高出力は、+75馬力となる306馬力、最大トルクは、+13.3kgmとなる45.9kgmまで高められた。トランスミッションは、8速ATのみとなる。
 その走りを支える足まわりは、10mmダウンなどのチューニングを加えた専用サスペンションとし、トルセン式LSDも標準化。タイヤは、軽量な鍛造18インチホイールに、225/35スポーツタイヤを組み合わせる。もちろん、ストッピングパワー向上も重要であり、ディスク径を大径化させたスポーツブレーキシステムも合わせて採用している。さらにエンジンマウントやボディ構造、サスペンションシステムの構造も再設計することで、ボディ剛性の向上も図られているのもポイントだ。
 このように各部の最適化を図ることで、0-100km/hは、5.2秒まで短縮。最高速度は、265km/hを誇る。その実力の証として、ニュルブルクリンク北コースでのタイムが、先代GPよりも約30秒の短縮となる7分56秒69を記録したことが公表されている。

GPからインスパイアされた特別なクラブマンが限定車として登場

MINI John Cooper Works Clubman GP Inspired Edition(写真:MINI)

 同日、John Cooper Works GPにインスパイアされたMINIクラブマンの限定車「MINI John Cooper Works Clubman GP Inspired Edition」の日本導入も発表された。利便性の高いワゴン型のJohn Cooper Worksである「MINI John Cooper Works クラブマン」をベースに、GPの専用エクステリアをモチーフとした専用アイテムを与えた特別仕様車だ。ボディカラーは、「サンダー・グレー・メタリック」とシルバールーフの2トーン仕様となる。基本的な装備や性能は、ベースモデルに準ずる。世界限定299台のうち、120台が日本導入される。価格は、+47万円となる615万円だ。こちらは、ミニの日である3月2日より予約受注が開始されるとのことだ。

MINI John Cooper Works Clubman GP Inspired Edition(写真:MINI)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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