新型車情報
更新日:2020.01.29 / 掲載日:2020.01.29
MERCEDES-BENZ E350de ベンツ アバンギャルドスポーツ グレード追加
際立った静粛性と、ディーゼルの 圧倒的なトルクの両方を味わえる
●発売日:10月23日●価格:875万円●輸入元:メルセデス・ベンツ日本●問い合わせ先:0120-190-610本邦初となる、クリーンディーゼルのプラグインハイブリッド車がベンツから登場。気になるその走りと乗り味、質感を、川島茂夫がレポート。主要諸元(E350de アバンギャルド スポーツ)●全長×全幅×全高:4923×1852×1475mm●ホイールベース:2939mm●車両重量:ー●駆動方式:後輪駆動●パワートレーン:1950cc 直4DOHCディーゼルターボ(194PS/40.8kg・m)+モーター(90kW/440N・m)●トランスミッション:9AT●JC08モード燃費:ー●最小回転半径(m):ー●タイヤサイズ:前245/45R18、
プレミアムセダンの 最高峰を感じられる
ディーゼル、ハイブリッド、電気自動車の三大エコパワートレーン要素を組み合わせれば最強。と、それほど単純ではないが、それらがEクラスの持ち味を的確に高めているのは間違いない。
十分な蓄電量がある時は急加速などの一部を除けば電動走行。短時間での試乗では電動走行で終わってしまいそうなので、ハイブリッドモードを選択してみた。充電/駆動/パワーブーストの状況がエネルギーフローモニターに表示されているが、パワーブースト時以外はドライブフィールに大きな変化は見られない。電動パワーアシストやエンジン駆動などの制御は極めて滑らかであり、電動走行からエンジン稼働走行へ移行する時の騒音変化も僅かである。全体の印象としては際立って静粛性に優れ、なおかつ圧倒的なトルクを有するディーゼル車という感じだ。
微小なペダル操作をしても応答遅れがなく、文字通り過不足なく反応するのがハイブリッド車らしい。こういうコントロール性の良さはベンツ車の長所のひとつだが、中でもE350deは頭ひとつ抜け出た印象がある。
アバンギャルド スポーツというグレード名からするとホットなスポーティ仕様の印象があるが、走行モードの選択と合わせてそういった走りも可能なものの、フットワークの基本も穏やかな力強さ。ストロークを活かした重質な乗り味と据わりと収まりのいいハンドリング。パワートレーンも含めて何かを伝えたげな演出がない操り心地のよさはプレミアムセダンの最高峰を体感させてくれる。
給電口などを除けば、その見た目は通常のEクラスとさほど変わらない。設定はアバンギャルド スポーツのみで、上質さに加え迫力のあるエクステリアとなっている。
ゆっくり寛げる室内空間、上質な造りのインテリアに、圧倒的な静粛性を味わえるモーター走行はぴったりとマッチ。
曲線を用いたインパネ周りや大型ディスプレイなど、インテリアもエクステリア同様に他のEクラスに準じている。
ディーゼルとモーターの良さをうまく両立させたパワーユニット。モーターのみの最大走行距離は50km。システム最高出力は306PS/700N・mにもなる。
エネルギーフローや燃費の履歴などはセンターの大型ディスプレイにて確認ができる。なおバッテリー搭載の影響で、ラゲッジスペースは容量が減っている。