徹底分析中古車相場
【トヨタvs レクサス】どちらが買い!? 主力モデルの相場比較で判明した意外な事実とは
2018.7.19 UP
徹底分析中古車相場[2019.11.14 UP]
入場者130万人を超え、大盛況に終わった今年の東京モーターショー。見どころは沢山あったが、スバルファンならずとも目を引いたのが、新型レヴォークのコンセプトモデルの出展だろう。新世代プラットフォームを採用し、デザインもスタイリッシュ。現段階で発売日はアナウンスされていないが、車両の完成度を見るに、そう遠くない将来、次世代レヴォーグが登場しそうだ。そんななか、中古車で買うなら現行型レヴォーグにも注目したい。レヴォーグは発売以降、その人気の高さゆえ相場は高値安定が続いていた。しかし昨年頃より相場が下がり、1年前の調査(参考記事)では200万円前後の予算でも購入できるとお伝えした。しかし今回、レヴォークの相場を再調査したところ、さらに値下がりしていることが判明したので、もう一度相場動向を紹介したい。
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中古車特選記事 2014年6月、スバルが送り出したステーションワゴンがレヴォーグ。スバルのワゴンと言えばレガシィツーリングワゴンが思い浮かぶが、モデルチェンジを重ねるごとに北米市場を意識して車体が大型化し、日本の交通事情ではひとまわり小型のステーションワゴンが求められていた。そこで誕生したのがレヴォーグというわけだ。ボディサイズは、全長4690mm、全幅1780mm、全高1485mmと最終型レガシィツーリングワゴン(2009年~2014年)よりもひとまわり小型。ひとつ前の世代(BP型)のレガシィツーリングワゴンとほぼ同じ程度のサイズと言えばわかりやすいだろう。
エンジンは、スバル独自の水平対向4気筒を搭載。レガシィシリーズには旧来のEJ系ユニットが積まれたが、レヴォークは新世代「FB16」と「FA20」が与えられた。前者が1.6Lターボ、後者が2.0Lターボとなり、かつてのレガシィよりも排気量は少ない。ダウンサイズされたエンジンとコンパクトなボディは、かつてのレガシィ以上に軽快な走りをもたらし、スバルファンも納得の1台に進化している。さらに注目なのが、「アイサイト」が大半のグレードに標準装備されること。いわゆる「自動ブレーキ」として、世間の認知を広めたのもレヴォーグの功績と言っていい。
ここではスバル レヴォーグの改良遍歴について振り返りたい。デビューは今から5年半前の2014年6月のこと。グレードは、「1.6GT」、「1.6GT アイサイト」、「1.6GT-S アイサイト」、「2.0GT アイサイト」、「2.0GT-S アイサイト」の5グレード。アイサイト搭載車はグレード名に表記があるのでわかりやすい。こちらのアイサイトはバージョン3となっており、「アクティブレーンキープ」が盛り込まれ、従来のバージョンよりもさらに安全性に磨きがかかっている。2015年4月には、車両の斜め後方の死角を検知する「スバルリヤビークルディテクション」、「サイドビューモニター」などが盛り込まれた「アドバンスドセイフティパッケージ」がオプション選択可能となった。
2016年6月の一部改良では、シートの改良に加え、外観では「1.6GTアイサイト」の17インチホイールが一新された。同年8月には、STIのパーツを盛り込んだ最上級モデル「STIスポーツ」を、1.6Lターボ、2.0Lターボ両エンジンに追加。2017年7月にはマイナーチェンジを受けて後期型となり、内外装のデザインがリニューアルされた。同時に「アイサイトツーリングアシスト」が搭載されて安全面が強化されたほか、サスペンションのセッティングなども見直されている。2018年6月の改良ではアイサイトが改良され、衝突回避の精度をアップ。2019年5月には、ハイビームアシストが作動する速度を40km/hから30km/hに変更し、夜間走行時の安全性能をさらに高めた。それらを踏まえ、中古車平均価格を前年のデータと比較してみたい。
年式 | 中古車平均価格(2019年11月) | 中古車平均価格(2018年9月) |
2014年式 | 181万円 | 211万円 |
2015年式 | 198万円 | 227万円 |
2016年式 | 232万円 | 265万円 |
2017年式 | 280万円 | 310万円 |
2018年式 | 296万円 | 331万円 |
上の表からわかるとおり、各年式の相場はおよそ1年のあいだで30万円前後も下がっている。とくにデビュー年である2014年式は平均価格が181万円となっており、かなり手頃なプライス。昨年は100万円台前半の予算での購入は難しかったが、今回の調査では150万円前後の物件も目立ち、明らかに買いやすくなっている。しかしながら、2014年式~2015年式は走行距離が10万kmオーバーの個体も少なくないため、修復歴の有無や内外装のコンディション、記録簿などをしっかり確認して探したい。
グレード体系は、前述のとおり1.6ターボと2.0ターボのそれぞれに「GT」と「GT-S」、そして最上級の「STIスポーツ」が設定される。「GT」と「GT-S」の違いは、「GT-S」にはフロント倒立式ビルシュタイン社製ダンパーが与えられること。スポーツワゴンらしい上質な走りを味わうなら「GT-S」を選びたい。また、「STIスポーツ」にはSTIチューンのサスペンション、フロントロアアーム、専用内外装が与えられ、さらに走りを極めている。ただしエンジンは1.6Lターボが170馬力、2.0Lターボが300馬力と、ともにデビュー以来大きな変更点はない。それでは、グレード別中古車平均価格を1年前と比較してみよう。
グレード | 中古車平均価格(2019年11月) | 中古車平均価格(2018年9月) |
1.6GT アイサイト | 190万円 | 221万円 |
1.6GT-S アイサイト | 199万円 | 235万円 |
1.6STIスポーツ アイサイト | 285万円 | 317万円 |
2.0GT アイサイト | 207万円 | 227万円 |
2.0GT-S アイサイト | 220万円 | 245万円 |
2.0STIスポーツ アイサイト | 315万円 | 343万円 |
前回の調査と比較すると、グレード別の平均価格でも20万円~30万円ほど安くなっている。2016年に登場したSTIスポーツ系は相変わらず高価だが、GT-S系なら200万円の予算でも十分狙える。物件数は1.6Lターボのほうが圧倒的に多く、100万円台半ばの個体も少なくない。パワーを求めるなら2.0Lターボだが、普段使いならば1.6Lターボでも困ることはないだろう。
以上をまとめると、レヴォーグは100万円台の予算でも手が届くほど相場が下がりつつある。とくに昨年から概ね30万円ほど下がり、かなり買いやすい状態だ。とくにデビュー年となる2014年式の物件がお手頃だが、多走行な物件も目立つので購入の際は注意したい。グレードは1.6Lターボ搭載車の割合が多く、ビルシュタイン社製ダンパーを装備した「GT-S」が物件豊富で探しやすい。
さて、次期型のコンセプトモデルが東京モーターショーで発表されたことで、新型の発売日が気になるところだが、恐らくもう少しだけ先となるはず。フルモデルチェンジ後はさらなる相場ダウンを期待できるが、現行型である今のうちに買う選択も十分あり。これからの動向に注目したい1台である。
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