輸入車
更新日:2019.10.03 / 掲載日:2019.10.03

MINI クラブマンがマイナーチェンジ。ユニオンジャックを標準装備!

クーパーS クラブマン(左) クーパー クラブマン(右)

文と写真●大音安弘

 BMWは、2019年10月2日、MINIシリーズのステーションワゴン「MINI クラブマン」のマイナーチェンジを発表し、同日より販売を開始した。新価格は、330万円~568万円となる。

 BMWより送り出された新生MINIシリーズの第2世代より設定されたMINI クラブマンは、第3世代となる2015年9月に日本デビュー。ユニークな片側観音開きドアを採用した3ドア+バックドアスタイルの初代とは異なり、ボディサイズの拡大に加え、オーソドックスな4ドア+バックドアを採用。落ち着きあるスタイルと上質なキャビンを備えることで、MINIシリーズの高級車という新たなポジションを獲得した。今回の改良では、その高級感をより高めつつ、英国車らしさMINIらしさについても新たなアプローチが試みられている。

新しいMINI クラブマンは特徴的な丸目のヘッドライトに

 エクステリアでは、フロントグリルのデザインを変更し、より力強いマスクへと進化させている。特徴的な丸目のヘッドライトは、LEDデイライトリングをヘッドライトの外周を囲ったサークルスタイルに。これはMINIハッチバックなどに採用されるヘッドライトデザインでもある。またリヤコンビネーションランプも、MINIハッチなどで採用されるユニオンジャックをモチーフとしたグラフィカルなLEDランプに刷新することで、英国生まれであるMINIのアイデンティティをアピール。またドアミラーもエアロダイナミクスを向上させる新デザインのものとした。

 またMINIの個性を高めるオプションプログラム「MINI YOURS STYLE」をMINI クラブマンにも設定。専用色「MINI YOURSエニグマテック・ブラック・メタリック」のボディカラーを始め、専用デザインの18インチアルミホイール、ピアノブラックもしくはフローズンブルーのインテリアアクセント、ユニオンジャックモチーフデザインのヘッドレストを持つレザーシートなど様々な専用アイテムが装備される。

ガソリン仕様が新エンジンに!トランスミッションは新たに7速DCTを採用

 パワートレインも手が加えられ、ガソリン仕様は新エンジンとなり、1.5Lの3気筒ターボエンジンと2.0Lの4気筒ターボを設定。トランスミッションは、新たに7速DCTを採用。クリーンディーゼル仕様は、2.0Lの4気筒ターボエンジンに、8速ATを採用する。モデルラインアップとスペックは、ガソリン車が、1.5Lターボ車仕様のワン(102ps/190Nm)、バッキンガム(102ps/190Nm)、クーパー(136ps/220Nm)の3タイプ。2.0Lターボ仕様がクーパーS(192ps/280Nm)とその4WDモデルとなるクーパーS ALL4の2タイプ。クリーンディーゼル車は、全て2.0Lターボとなり、クーパーD(150ps/350Nm)、クーパーSD(190ps/400Nm)の2タイプを用意する。

 また先進の安全運転支援機能も強化され、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキを全車に標準化。またワンとバッキンガムではオプションとなるが、その他のモデルでは、ストップ&ゴー機能付きのアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)も装備されるようになった。

MINI ジョンクーパーワークス クラブマンがサプライズ発表!

 会場ではサプライズとして、MINIフラッグシップスポーツとなるジョンクーパーワークス(John Cooper Works:以下JCW)のクラブマン マイナーチェンジモデルも初披露された。新型MINIクラブマンをベースに開発された新しいJCWは、強化クランクシャフトや専用ピストン、ターボチャージャーなどを採用し、新設計された2.0L4気筒ターボエンジンを搭載するのが最大の特徴だ。性能面は、先代モデルよりも最高出力で75ps、最大トルクで100Nmも性能向上が図られ、最高出力306ps/5000rpm、最大トルク450Nm/1750~4500rpmを発揮。トップスピードも250km/hまで高まり、0-100km/h加速は、4.9秒(※JCW クラブマン)を叩き出すという。これらのスペックアップを支えるために、冷却性能やブレーキ性能が強化されているのはいうまでもない。トランスミッションには、スポーツタイプの8速ATを搭載。そのパワーを活かすべく、4WDに加え、フロントアクスルには、機械式LSDも装備。またレスポンスだけでなく、ドライバーの心を高揚されるエキゾーストパイプの大径化も図られた。またJCWでは、同仕様のエンジンを搭載するクロスオーバーの改良もアナウンスされている。

 現行型クラブマンは、大人っぽさが強調されていたが、改良型ではユニオンジャックスタイルのLEDテールランプなど、MINIお得意の遊び心も取り入れられている。またワンベースのお買い得仕様であるバッキンガムもカタログモデル化されるなど、よりMINIファンの心を引き付けるクラブマンへと進化を遂げた様だ。



 

  • MINIアジア・パシフィック、東ヨーロッパ、中東リージョン、アフリカ統括 シニアディレクターのフランソワ・ロカ氏。

  • MINIディビジョン 本部長のピーター・メダラ氏。

  • MINIディビジョン 営業部長の山口智之氏。

  • MINIディビジョン MINIブランド・マネージメント ブランドコミュニケーション MINIマーケティング・マネージャーのアイリーン・ニッケイン氏。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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