カー用品・パーツ[2019.08.10 UP]

【グー連載コラム】LATEST TIRE NEWS 快適なドライブをサポートするタイヤ講座

タイヤのイメージ画像

快適なドライブをサポートするタイヤ情報を毎月お届けする本企画。
今回のテーマは「メリット多数のエアレスタイヤ」です

(掲載されている内容はグー本誌2019年9月号の内容です)

待望のエアレスタイヤが実現間近!? 2024年の市販化に向けプロトタイプが登場

メリット多数のエアレスタイヤ 実現には多くの課題が残る
 先日、カナダ・モントリオールで開催された持続可能なモビリティのサミット「Movin'On(ムービング・オン)2019」において、ミシュランとゼネラルモーターズが乗用車向けの新世代エアレスホイールテクノロジー「ミシュラン アプティス・プロトタイプ」を発表した。
 アプティスは、これまでのホイール・チューブ・ゴムタイヤといったセットで構成されていた自動車用タイヤの概念を大きく変える次世代のタイヤだ。エアレス化することでタイヤのパンクや破裂などの運転上の大きなリスクを取り除くことができ、さらに年間約2億本ものタイヤがパンクや損傷などにより早い段階で破棄されている昨今、早期のタイヤ破棄を防ぐことで環境保全にも貢献するというメリットがある。
 同社はすでに「シボレー・ボルトEV」などの実験車両にアプティスを装着して実証実験をしたのち、早ければ2024年までに乗用車向けモデルを発売する予定だ。
 パンクしないタイヤは、まさに我々がずっと求めてきた夢のようなタイヤ。実現すればメンテナンスの頻度は減るし、パンクする心配もないのでお財布にも優しい。まさに良いことずくめなのである。メーカーには是非とも全力で取り組んで頂きたいと切に願いながらも、心配な点がないわけでもない。
 ミシュランがSNSで公開しているアプティス装着車両の走行動画に悪路を走行するシーンがあるのだが、そのシーンではタイヤがグニャリと変形をしており、本当に大丈夫か?と思ってしまう。アプティスは従来のサイドウォールの代わりにくの字型の柱が空気の役割を担っているのだが、乗り心地を考えるとある程度の柔軟性がなければならないだろう。かといって柔らかすぎても大きくステアリングを切った際に捻れたりしないだろうかといった疑問もないわけではない。
 とはいっても、まだまだ試験段階ということなので今後の進捗状況には大いに期待したい。もし本当にエアレスタイヤが実現すれば、自動車業界の活性化にもつながるだろうし、消費者の負担軽減にもつながるだろう。なによりタイヤの破損による事故やトラブルが減るというのは、昨今多発している自動車による死傷事故というマイナスイメージを少しでも払拭し、プラスイメージにつながるのではと期待している。

シボレー・ボルトEVに装着されたアプティス・プロトタイプ。タイヤがパンクしないことや、車両のダウンタイム最小化、メンテナンス負荷軽減、車両の稼働率向上、交換タイヤやスペアタイヤ製造のための原材料削減による環境保全効果といったメリットが挙げられる。

Movin'On 2017サミットで発表された VISIONコンセプト。コンセプトのイノベーションの4つの大きな柱は1.エアレス 2.コネクテッド 3.3Dプリンティングの活用 4.100%の持続可能原料の使用(すべて再利用できることまたは生体材料を使っていること)であり、この4つを最終的に実現することを目指している。

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