カーライフ・ドライブを楽しむ[2019.06.12 UP]

買い方も乗り方も時代と共に変化する【最新クルマ事情Q&A】

令和のイメージ画像

『平成』が終わり、新たに『令和』の時代が始まった。時代が移りゆくなかで、クルマの購入方法や所有の仕方、乗り方など、クルマを取り巻く状況は大きく変化している。そこで今回は、クルマにまつわる最新事情をQ&A方式で解説していきたい。
(掲載されている内容はグー本誌2019年7月号の内容です)

この記事の目次

theme1 【5月1日より新元号がスタート!令和になって何が変わる?】
theme2 【最近の流行はどうなっている?街で「見る・聞く」気になること】
theme3 【ドライバーを支援する安全性能が何より大切 今、選ぶべき装備について】
theme4 【キャッシュかローンだけじゃないクルマの新たな買い方や乗り方】
まとめ 【今を知ることでカーライフは充実】

イマドキのクルマに関する気になる疑問を紐解く!

クルマを取り巻く環境はこの数年で大きく変化した
 この数年、自動車は大変革期を迎えているといっても過言ではないだろう。環境意識の高まりから、電動化が一気に加速し、さらに一口に電動化といっても、従来のハイブリッドに加え、電気自動車やプラグインハイブリッド車など、パワートレインの多様化も進んだ。
 また、クルマは購入して個人が所有するものという従来の考え方だけでなく、レンタカー以外にカーシェアリングが台頭してきた。さらには、クルマでもスマートフォンの音楽アプリのような定額サービスといったものも登場している。
 自動車メーカーが事故ゼロを掲げ、安全装備が進化し、大幅に普及したことも話題のひとつだ。最新デバイスにより、さらなる安全性と利便性を追求し、最終的には自動運転へとつながっていくだろう。
 こうした自動車関連の変革は留まるところを知らず、5月1日より始まった令和の時代でも、クルマを取り巻く環境は変わっていくだろう。
 今回は時代と共に変わってきたクルマの「今」をお伝えする企画だ。安全装備などのクルマそのものから、買い方や乗り方、税金まで、わかりやすくQ&A方式で解説している。シッカリ確認して充実したカーライフのために役立ててほしい。

theme1 【5月1日より新元号がスタート!令和になって何が変わる?】

文/近藤暁史

Q.免許証の記載は平成のままでいいの?令和に変更は可能?
免許証の画像

A.変更しなくて大丈夫です
 公的な書類や届け出に変更があると、記載事項も変えなくてはいけない。今回は元号が変わったので平成から令和表記にしなくてはならないと思うかもしれないが、必要はないし、お願いしたとしても書き換えてもくれない。もし令和表記に変更しなくてはならないとなると、窓口に人が殺到して手続きがパンクするだろう。免許のうっかり失効が心配になるが、平成32年は令和2年と、平成のひとケタ目と令和はリンクと覚えておけばいい。

Q.車検証シールは貼り替える必要あり?次回の車検で変わる?
車検シールの画像

A.次の車検までそのままです
 免許同様に、車検証もわざわざ変更する必要はない。今年の4月に国土交通省がその必要はなしと発表している。こちらもただでさえ窓口が混雑しがちで、記念に早く変更したいという人が殺到すると大混雑になってパンクしてしまう。ちなみに平成に変わったときも同様だったが、昭和64年は1月7日までしかなかったので、あまり話題にならなかったというのもあるだろう。もちろん5月1日以降に発行される車検証とシールは令和だ。

Q.クルマが近所で買えなくなる?ディーラーが変わるってホントなの?
トヨタ店舗の画像

A.ディーラーの再編が進行
 2019年4月1日に発足したのが「トヨタモビリティ東京」。これは東京にあるトヨペットなどの販売会社をすべて統合したもので「東京ReBORN計画」に基づく。つまり東京にはトヨタのディーラーはひとつしかなくなってしまったのだ。買う側とすれば、各ディーラーですべてのモデルを扱うようになったので良いことではあるが、トヨタは2025年までに全国規模でディーラーを統合し、車種も半減させるとしている。ウチの周りからディーラーが無くなる…なんて事も起きるかもしれない、令和はディーラーにとっては激動の時代になりそうだ。

Q.令和車に乗りたい!新時代にどんなクルマが出るの?

A.人気モデルや注目モデルが登場
 平成はトヨタのRAV4が復活して最後を締めくくった。そして、令和で最初に発売された国産車はトヨタのスープラ。他にも、海外のモーターショーですでに発表されている、カローラセダンやマツダ3が登場するだろう。また、マツダ3をベースとするCX-30も注目だ。とくに初めて2ケタの車名となったCX-30は、CX-3との差別化という点でも興味深いモデルとなりそうだ。
 トヨタの新型ハイエースも登場予定だが、国内仕様ではなくアジア向けの可能性があるため、今後の動きに注目したい。
 それと、ショーでの露出はないが、ホンダの新型車が続けて登場予定だ。「Nシリーズ」では順番的にN-WGNが、それにN-ONEも続くだろう。フィットもフルモデルチェンジしてもおかしくない時期になってきている。
 日産はゴーンさんの呪縛が解けてどう出るか? などもあるが…。今年は東京モーターショーイヤー。令和初の開催でサプライズでの新型車登場の可能性も十分ある。

[トヨタ]スープラの画像

[トヨタ]スープラ
令和初の国産ニューモデルとして登場した「スープラ」。待望のスポーツカーが復活とあって、その注目度は高い。兄弟車はBMWの「Z4」だ。

[マツダ]マツダ3の画像

[マツダ]マツダ3
日本でも「マツダ3」という世界共通の車名で販売される。「アクセラ」の名は平成に置き、新時代は新たな車名で勝負する。もちろん、マツダならではの新技術が満載だ。


theme2 【最近の流行はどうなっている?街で「見る・聞く」気になること】

文/近藤暁史

Q.白いナンバーの軽自動車がいるけどなんで?

A.期間限定ですが図柄入りを用意
 軽自動車なのに、白いナンバーを付けていてビックリした人もいるのではないだろうか。2017年2月から交付されているもので、ラグビーワールドカップや東京オリンピックの記念というのがその趣旨。
 ナンバー交付の手数料だけのものが白地で、寄付金付きのものは地に柄が入る。やはりシンプルなものがいいようで、寄付金なしが選ばれることが多く、軽に白いナンバー!? と思ってしまうわけだ。これらは限定で、それぞれ来年の1月いっぱいと11月いっぱいまでなので、興味がある人はそれまでに交換しておこう。そのほか、ご当地ナンバーの図柄入りもただ今増加中で、こちらは黄色い枠が付くものの、地の部分は白い軽自動車用もある。

軽自動車の画像

図柄入りナンバーの画像

 白い軽以外にも、緑枠の営業用ナンバーもある。一般的なナンバーと異なり、表面はコーティングしたような感じで、耐久性については疑問ではある。

Q.安全装備が気になる。今乗っているクルマにも付けられる?

A.基本的にはできません
 最新の安全装備は車両一体制御なので後付けは基本不可となる。生産ラインでクルマを組み立てるときに組み込むしかないのが現状。  それでも命に関わることなので、後付けしたいという人も多いのではないだろうか。社外メーカーから車間警告装置などは出ているが、トヨタとダイハツからもメーカー純正で後付けの安全装備が登場している。トヨタが「踏み間違い加速抑制システム」と真っ当な感じなのに対して、ダイハツは「つくつく防止」とユニークなネーミング。ちなみに同時期に登場しているが、両製品に関係性はまったくない。機能は前後進での踏み間違いによる発進抑制。さらにトヨタの場合は、バックでは5km/h以上出ないようになっている。

[トヨタ]アクアの画像

[トヨタ]アクア
対応車種は取り付けの問題で3代目プリウスとアクア。ダイハツは2代目タントのみ。

Q.人気のSUV、アウトドアに行かなくても乗る価値あり?

A.SUVの解釈は幅広くて自由
 そもそもSUVとはなにかというと、スポーツに行くためのクルマ。クロカンのようにクルマそのものでスポーツをするものではないのが、一番の特徴だ。だから、街乗りに振ったアーバンSUVもあるし、様々なエッセンスとミックスしたクロスオーバーSUVというものが存在することになる。つまり乗り手として自由に楽しんでいいわけ。クルマとしても着座位置が高くて視界も良好。CX-8やCR-Vなどを選べば3列シートで大勢で移動できるし、ワゴン的に荷物もたくさん積めるので使い勝手もとてもいい。実際にミニバンやステーションワゴンの代わりに使っている人も多くて、世界的にSUVブームが到来しているのも納得だ。

[トヨタ]RAV4の画像

[トヨタ]RAV4
最新のRAV4もデザインにこだわり、街中でも映えるスタイリッシュなデザインが特徴だ。

Q.繋がるクルマとか……コネクティッドカーっていったい何?
コネクティッドカーの画像 クルマからのデータは渋滞防止や危険回避などにも利用される。クラウンやカローラスポーツで、トヨタはコネクティッドカーを打ち出した。

A.その名の通り走行中に通信
 クルマはそれぞれバラバラで走っている。それをセンターなどと通信するようにして、さらなる機能を持たせようというのがコネクティッドカーだ。
 たとえばカーナビのデータは従来は車両内にあったが、それだと容量が大きく負担になるため、更新も含めたデータ管理をセンターで行い、クルマでは表示するだけにする。さらに事故や災害時にも繋がっていたほうがメリットが多いのはわかるだろう。いわばクルマのスマホ化と言ってもいいかもしれない。携帯電話の回線が間もなく5Gに変わっていくので、そうなると機能や実現できることがさらに増えるのは確実。センターだけでなく、クルマとクルマの間での通信も広がっていくだろう。


theme3 【ドライバーを支援する安全性能が何より大切 今、選ぶべき装備について】

文/岡本幸一郎

Q.日常、クルマを使用しているなかで必要になる安全装備はどれ?

A.事故の多い踏み間違え防止装置はマストです
 交通事故による死傷者をなくすべく自動車側でできるかぎりのことをやるための技術が続々と開発され、ここ数年で低価格帯の車両にいたるまでかなり普及してきた。ただし、その機能や性能はまちまちなので、ユーザー側が正しく理解しておくことが必要だ。
 自動ブレーキについては下で補足するが、ACCには車線逸脱防止だけでなく車線維持機能や車線変更を支援する機能が加わる。すなわち「自動運転」と呼ばれるものにどんどん近づいていくことには違いない。ただし、「必須」となるには、コストの問題があり、まだ時間を要するものと思われる。
必須となるのは、まずペダルの踏み間違えへの対応が急務であることは昨今の状況からしても明らか。すでに多くの車種に採用されているが、さらなる普及が求められる。
 もうひとつが灯火類。ヘッドライトは自動的に点灯するのが一般的になり、さらには積極的にハイビームを活用すべく、車両側でも自動的にハイ/ローを切り替えたり配光を制御する機能が普及することに違いない。ただし、現状では周囲の交通に迷惑をかけそうな未完成なものが見受けられ、改善が課題といえる。また、周囲に自車の存在を知らせるデイタイムランニングライトも普及が進む。

踏み間違い防止アシストのイメージ画像

踏み間違い防止アシスト
駐車時や低速走行時、誤ってアクセルを踏み込んでしまった際に自動的に速度を抑制、またはブレーキを作動させる装置。同時に、画面表示と警告音での注意喚起も行う。

ハイビームアシストのイメージ画像

ハイビームアシスト
前方検知用のカメラで、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知。前方視界をクリアにし、夜間の歩行者などを早く発見する。

Q.自動(被害軽減)ブレーキにも種類があるらしいがどう選べばいいの?
自動(被害軽減)ブレーキのイメージ画像

A.カメラとレーダーの併用タイプが◎
 大別すると、センサーにミリ波レーダーを用いているもの、カメラのみのものと、両者を併用しているものがあり、性能としては、やはり併用タイプがもっとも高い。基本的には新しくて高価なものほど性能は優れていると考えてよい。
 レーダーとカメラでは一長一短あって、遠くまで認識可能で天候等の影響を受けにくいことがレーダーのメリットだが、進行方向に何かがあるのはわかっても、それが何なのかを認識できない。逆にカメラはそれが可能で、白線を認識することもできるが、天候の影響を受けやすい。やはりベストは併用タイプだ。
 カメラの認識性能も年々進化し、難しいといわれる夜間や自転車の認識が可能になり、視野角の拡大により早いタイミングで交差する障害物を認識可能になってきた。

Q.最近よく耳にする煽り運転対策になる装備ってあるの?
ドラレコの画像

ドラレコの画像

A.映像記録が効果的!
 やはりドライブレコーダーにつきる。できればカメラは前方だけでなく、後ろにビタビタにつけてくる輩を捕捉するために後方に付けたほうがよい。また、予防策としてはカメラの存在をより目立つようにしたほうが効果的。極端な話、周囲からよく見える場所にドライブレコーダーを装着している旨を示すステッカーを貼っておくだけでも効果はある。それでも煽り運転にあった際には、同乗者がいる場合、カメラ付き携帯電話等で撮影するのも効果的だ。
 ただし、もっとも大事なのは自分自身の運転の仕方だ。煽られる側にも原因があるケースは多いはず。制限速度を守っているからと追い越し車線に無駄にとどまっていることのないように。要は相手に煽らせる理由を与えないよう心がけることが重要だ。


COLUMN.【エコカー減税は? 13年の増税は? 新たに導入が噂される距離別税制は? 自動車まわりの税金のいま】

複雑に絡み合う日本の税制度 新車を買うなら早めの決断を
 消費増税を控え自動車に関する税制もいろいろ変わるのだが、とにかくわかりにくい。「自動車取得税」については、この4月にいったん変わってエコカー減税の軽減率が縮小し、そして消費税が10%になる10月にまた変わり、さらに1年後にはまた変わるというややこしさである。
 最大のポイントは、これまでの自動車取得税にかえて、燃費基準達成度によってかかる「環境性能割」が新たに設定されることだ。これにより、かねてから問題視されていた消費税と自動車取得税の二重課税が解消されるのはよいが、エコカー減税が適用されなくなり、2015年度燃費基準達成車の自動車取得税と比べると、実質的に増税となる。なお、2020年10月には環境性能割の優遇もなくなり本来の税率になる。
 ところで、税制改定によりもっともトクをするのは、自動車税の引き下げ幅の大きい、1.0Lから1.5L級のちょっとエコなクルマとなる。軽自動車は恩恵が小さい。2020年度燃費基準を達成していないクルマは増税の影響をモロに受ける。
 むろん大なり小なり差はあるものの、どんなクルマも基本的には増税後の購入は増税前よりも負担が増えると想定されるため、クルマを買いたい人は、早く行動を起こしたほうが賢明かもしれない。いずれにせよ、重いと言われることが多い日本の自動車にかかる税金が重いことには変わりはないだろう。
 さらにそこに追い打ちをかけるかのように噂されているのが、2020年以降の導入が検討されている、「走行する距離によって課税額が上がっていく仕組み」である。
 これは公共物である道路を使った分だけ税を負担するのが公平であるという考え方に基づくもので、諸外国ではすでに導入例がある。今後増えていくことが予想される電動化車両と既存の内燃機関車両との公平性を保つ意味では理にかなっている。
とはいえ、近い距離の中にいろいろなものが集約されていて移動の必要性が小さい都市部と、中から長距離の移動を日常的にしいられる山間部などの地方ではまったく置かれた状況が異なるという大問題があり、税負担の公平性の面で大きな課題を残す。さらには走れば走るだけ税負担を求められるのは自動車ユーザーの移動の自由を奪うことになりかねないという指摘もある。導入にあたっては慎重に検討されるべきだ。
 その他、導入以降ずっと不満の声が大きい「初度登録から13年が経過した車両に対する自動車税の増税」がまったく理にかなっていないという指摘については、いまのところ新しい動きは見られない。
 日本の自動車に関する税金は種類が多く複雑で、諸外国に比べても非常に負担が大きく、抜本的な改革が求められるのはいうまでもない。ところが依然としてユーザーが望む方向に進む気配が感じられない。このままでよいわけはないのだが……。

税金のイメージ画像

税金のイメージ画像

いろいろな割引や課税方法が検討されているが、いずれにしても日本でのクルマに対する税金は複雑で、今後もユーザーにとって大きな負担となることに変わりはなさそうだ。

theme4 【キャッシュかローンだけじゃないクルマの新たな買い方や乗り方】

文/渡辺陽一郎

Q.トヨタが新たに始めたサブスクリプション「KINTO」って何?

A.トヨタ車を定額制で使うサービス
 KINTOとは、クルマのサブスクリプション(所有するのではなく借用する)サービス。トヨタフィナンシャルサービスと、住友三井オートサービスが「株式会社KINTO」を立ち上げて運営している。
 サービスはトヨタブランド車を対象とした「KINTO ONE」とレクサス車の「KINTO SELECT」に分けられる。いずれも新車を卸して使い、支払いは月々の定額制だ。定額料金には自賠責保険料、任意保険料、自動車税、登録諸費用、定期メンテナンス料金などが含まれている。
 まずKINTO ONEは、1台のトヨタ車を3年間にわたって使うプラン。車種はプリウス、カローラスポーツ、クラウン、アルファード、ヴェルファイアから選べる。月額料金はプリウスS(新車価格は256万5000円)が4万6100円だ。3年間使用すると165万9600円、仮に6年分なら331万9200円を支払う。
 KINTO SELECTは、レクサスのES、IS、RX、NX、UX、RCの中から、6か月ごとに好きな車種を選んで3年間乗り続けられる。半年ごとにレクサスの新車に取り替えられるのが魅力だが、月額料金も18万円と高額になり、3年間なら648万円に達する。
 KINTOには幅広い年齢のユーザーが使える任意保険まで含まれるから、月額料金は全般的に割高だ。KINTOは法人契約ができないが、高いコストを支払っても利便性を高めたい、多忙なユーザーに向けたサービスといえるだろう。

KINTOの画像

KINTOの画像

 名前の由来は、必要なときに現れ思いのままに移動できる筋斗雲から。頭金なしで登録諸費用や自動車税、任意保険といった手続きもすべてワンパッケージングされている。

Q.ローンのほうが値引きが大きい?キャッシュとローンはどっちがお得?
ローンのイメージ画像

ローンのイメージ画像

A.出費を抑えるなら現金購入が一番
 現金購入とローンを比べると、当然ながら利息の発生しない現金購入がトクだ。例えば金利が実質年率6%のローンで200万円を借り入れ、3年間(36回)の均等払いで返済すると、支払い総額は約219万円になる。現金購入であれば、金利の19万円を節約できる。
 以前はローンを使えば値引きが増えるともいわれていた。ローンを運営する信販会社から、販売会社にマージンが支払われ、この金額を原資に値引きを増やせたこともあった。
 ただし今はさまざまなローンの金利が下がり、クルマも昔と違って年率13から14%の設定はほとんどない。中古車は新車に比べて金利が概して高いが、それでもローンの利用に伴う値引きの上乗せは望めない。金利に支払う金額の内、多少は取り戻せる程度だ。特に新車のローン金利は、残価設定型を中心に低く抑えられ、通常のローンでも年率3から4%が増えた。一般的にローン金利が4%を下まわると、コストを費やした販売促進対策になるから、低金利ローンを使っても値引きは増えない。
 なお中古車の場合、新車の販売会社で購入しても金利は高めだが、銀行などのマイカーローンは対応が異なる。マイカーローンには基本的に新車と中古車の区別はなく、最近は2.9%などの低金利も実施するから返済額を抑えやすい。つまり新車を買うならディーラーローンの低金利キャンペーン、中古車は銀行などのマイカーローンを利用するとメリットが生じる。

Q.カーシェアリングってどんなもの?レンタカーと何が違うの?
カーシェアリングのイメージ画像

A.借りる時間やサービスが異なる
 最近はレンタカーにもさまざまなサービスがあるが、一般的な利用方法はレンタカーの営業所で車両の借り出しと返却を行うものだ。借りる時間の単位は6時間/12時間/24時間という具合になる。スタッフと面会して借りることが多く、返却時には車両の確認を行い、洗車なども比較的頻繁に行われる。
 一方、カーシェアリングは、15分といった短時間から利用できる。車両の予約はネットで行い、利用料金はクレジットカードで引き落とされる。車両は駐車場に保管され、自分で借り出しと返却を行う。基本的にスタッフと顔を合わせる必要はない。給油や洗車は自分で行うが、車載のカードを使うことが多く、レンタカーと違って費用はユーザーの負担にならない。給油や洗車を行うと、一定時間の割引を受けられる。

Q.残価設定ローンと一般的なローンの違いを改めて知りたいのですが…
残価設定ローンと一般的なローンののイメージ画像

A.残価設定は月々の返済額が安い
 契約時に3から5年後の残価(車両の残存価値)を設定し、残価を除いた金額を分割返済するのが「残価設定ローン」。返済期間を満了しても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額が安くなる。返済期間を終えた時には、車両の返却、残価を支払う買い取り、再びローンを組んで返済を続ける3つのコースを選べることが多い。
 メーカーや販売会社は、車両を返却して、改めて別の新車で残価設定ローンを組んでもらいたい。そこで残価設定ローンには低金利を適用して、月々の返済額を一般的なローンよりも大幅に安く抑えて、期間満了時には乗り替えの提案を行う。ただし、走行距離が伸びたり、被害者を含めて大きな事故が発生すると精算の対象になる。大きなキズも同様で、クルマを借りている感覚で大切に使いたい。

Q.車検ごとにクルマを乗り換えるのと1台を長く乗り続けるのではどっちがお得?
車検の画像

A.1台のクルマを長く使って出費を抑える
 クルマの売買には、メーカーや販売会社の利益が上乗せされるから、1台の車両を長く使うのが得策だ。今の乗用車の平均耐用年数(平均寿命)は約13年だから、仮に200万円の車両を13年使えば、廃車にしても1年当たりの価格負担は約15万円で済む。ただし経年劣化すると、タイヤなどの消耗品に加えて、部品や各種ユニットの交換も必要になる。このコストは高いので、売却や廃車にするタイミングには注意したい。また車検ごとに乗り換える場合でも、中古車市場で人気が高く、高値で売却できる車種をていねいに使うとオトクだ。200万円のクルマを3年間使った場合、人気車なら買取額が130万円、不人気車だと80万円といったケースもある。

まとめ 【今を知ることでカーライフは充実】

 自動車の今についてQ&A方式でお伝えしてきた。自動車が誕生して100年強、時代と共に変化し続けてきたクルマとその周辺の環境だが、ここ数年はこれまでの変化とは比べものにならないほどの大変革を遂げていることがお分かりいただけただろう。それゆえ、従来の固定観念を捨て、クルマの今を知ることでより充実したカーライフを送ることができるのだ。ぜひ自分にマッチした情報を確認してほしい。

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