ドライブ
更新日:2019.05.27 / 掲載日:2019.05.27

冬場の車内の乾燥対策・対処方法

冬場の車内の乾燥対策・対処方法

グーネット編集チーム

冬場に気になるトラブルと言えば「空気の乾燥」があります。室内においては、加湿器を使って常に乾燥対策をしている!という方も多いのではないでしょうか。しかし冬場の空気の乾燥は、家の中だけで起きる問題ではありません。つい無意識になりがちなのが「クルマの運転中」ですが、クルマに乗車する時間が長ければ長いほど、乾燥による影響も大きくなってしまいます。

具体的に、冬場の車内の空気が乾燥することで、どのような問題が起こりうるのでしょうか。気になる対策・対処方法と共にお伝えします。

車内が乾燥することで起こりうる問題・注意点とは?

通勤や通学、送迎や買い物など、私たちの生活の中で、クルマを使う機会は多いものです。「生活の足」として活用する機会が多い人ほど、クルマの中で多くの時間を過ごしています。「部屋の中とは違って、ごく限られた時間だから」と、つい油断してしまいがちですが、意外なほどに、乾燥によるダメージを受けてしまうようなケースもあります。冬場の車内の乾燥がもたらす問題は、主に以下の3つです。

肌がカサカサになる

冬の乾燥がもたらす影響で、もっとも目立ちやすいのが、皮膚へのダメージです。冬場になると、手や顔の乾燥が進んで、痛みやかゆみが出てしまう方も少なくありません。こまめにハンドクリームなどを塗り、対策をしている方も多いかもしれませんが、クルマを運転している最中は、こうした作業も難しくなってしまいます。

乾燥で肌がカサカサになれば、皮膚の内部の水分が失われてしまいます。特に女性は、美容面でのリスクが高いと考えられますが、クルマの運転中は、男性であっても注意する必要があります。乾燥がもたらす皮膚への刺激が「かゆみ」をもたらせば、運転に集中できなくなってしまう可能性もあるでしょう。

目が乾燥する(ドライアイ)

運転中は、安心・安全に運転するために、集中して周囲の状況を確認している!という方も多いことでしょう。クルマを運転する上で、「見る」能力は非常に重要なもの。それは、運転免許を取得・更新する際に、視力検査が義務付けられていることからもわかります。

しかし車内の空気の乾燥により、目の水分が失われてしまうと、ドライアイになってしまうことがあります。ドライアイになると、目を刺激から守る作用が弱くなり、さまざまなトラブルが誘発されてしまうということがわかっています。また視力検査の結果が良くても、ドライアイになることで「実用視力」が低下してしまうケースもあります。この場合、「自分が思っているよりも、現実には見えていない」という非常に危険な状態に陥ってしまいます。特にコンタクトレンズを装用している方は、注意しましょう。

風邪などのウィルスが感染しやすくなるなど

冬の車内は、エアコンを使用するため、閉め切っているケースも多いものです。ここで空気が乾燥していると、車内に充満したウィルスは、ふわふわと空気中をただよい、人に感染しやすい環境が出来上がってしまいます。空気の乾燥が体の抵抗力が落ちて、ウィルスや細菌に弱くなりますから、体調面でのリスクも大きくなってしまうのです。

暖房(エアコン)で車内が乾燥してしまう理由とは?

ではなぜ、冬場の車内は乾燥してしまうのでしょうか。ここには、暖房(エアコン)の仕組みが深く関わっています。エアコンは空気を暖める能力に優れている暖房機器ですが、その過程において、水蒸気を発生することはありません。一方温められた空気は、より多くの水分を保持することができるようになります。

空気中の水蒸気の量は変わらなくても、温度変化によって相対湿度が下がってしまうことで、車内の乾燥がもたらされてしまいます。乾燥を避けるためには、「エアコンを使わない」という方法もありますが、これはあまり現実的な方法とは言えません。それよりもエアコンの使い方を見直したり、車内の湿度を上げるための工夫をしたりするのがオススメです。

車内が乾燥を防ぐための暖房(エアコン)の使い方

車内が乾燥を防ぐための暖房(エアコン)の使い方

グーネット編集チーム

では具体的に、車内の暖房(エアコン)をどのように使えば、乾燥対策につながるのでしょうか。ちょっとした工夫で実践できる2つのポイントを紹介します。

エアコンの風が直接当たらないように注意する

エアコンの乾いた風が直接肌に当たると、乾燥によるダメージが、より一層ひどくなってしまいます。風向きを調整して、部屋全体に空気を循環させるようにするだけでも、乾燥による影響は少なくできます。特に寒さが厳しい時期には、「素早く温まりたい」という気持ちで、エアコンの風に直接当たる方もいるかもしれませんが、乾燥ダメージが大きくなってしまうことを頭に入れておきましょう。

外気循環で外の空気を入れる など

車内でエアコンを使うときには、内気循環と外気循環の2つのタイプから選択できます。エアコンに使うための空気を「どこから供給するのか」の違いで、前者は車内から、そして後者は外の空間から空気を引き込んでいます。車内の乾燥が気になるときには、内気循環から外気循環へと切り替えることで、乾燥状態を緩和できる可能性があります。

一方で、車内に乗車している人数が多いときには、あえて内気循環のままにしておいた方が、湿度が高くなる可能性もあります。乗車している人が、水蒸気を発生してくれるというわけですね。状況に合わせて、どこから空気を取り込むと良いのか、臨機応変に対応してみてください。

車内の乾燥対策・対処方法には何がある?

車内の乾燥が気になる時期には、室内空間と同様に「湿度を高めるための工夫」を行うのが効果的です。「クルマに乗るのは短時間だから」と油断せず、対策・対処法を実践してみてください。オススメの方法は以下のとおりです。

・濡れタオルを置いておく
・空気を入れ替える
・クルマ用加湿器を活用する
・水分補給をする

これらは、比較的手軽に社内の湿度を上げられる方法となっています。乾燥が気になったとき、いつでも手軽に実践できるのが「空気の入れ替え」という方法ですが、冬季には、外気がすでに乾燥している日も多いものです。このような場合には、濡れタオルや水分をあらかじめ持って出かけることで、ダメージを軽減できることでしょう。

もう一つ根本的な解決法として、近年注目が高まっているのが「クルマ専用の加湿器を設置する」という方法です。具体的にどのようなアイテムで、どんな注意点があるのか、チェックしてみましょう。

クルマ専用の加湿器、利用の際の注意点

クルマで使うための専用加湿器を用意すれば、いつでも手軽に乾燥対策を行うことができます。こうした消費者の声を受けて、クルマで使える加湿器の種類は、近年非常に豊富になってきています。「置くだけ」というタイプもあれば、シガーソケットから電源をとって動くタイプも人気を集めています。

車内で加湿器を使用する際には、以下の3つの注意点を意識しましょう。思わぬ事故やトラブルを、防ぐことにもつながります。

・車内の結露
・フロントガラスの曇り発生
・加湿器内部で発生するカビ

車内空間の湿度が高まり、外気との間で温度差が生じれば、結露が発生する可能性があります。発生した結露をそのままにしておくと、車内の思わぬところでカビが発生するリスクが高まってしまいます。加湿器の使用を抑えるほか、発生した結露を素早くふき取るといった対策が求められます。車内で発生する結露は、曇りの原因にもなり得るものです。運転中の視界が遮られることがないよう、湿度や温度に気を配りましょう。

最後は、室内用の加湿器においても言われることですが、きちんとメンテナンスをしないままで使い続けるのは危険です。特に超音波式の加湿器の場合、内部にカビが発生しやすいという特徴があります。こまめに清掃して、きれいな状態を保てるように心がけてください。

まとめ

車内の乾燥は、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。適度に加湿を行うことで、より快適なドライブを楽しめることでしょう。過度な乾燥を避けるため、暖房(エアコン)の使い方を工夫するほか、車内の湿度を高めるための工夫も取り入れてみてください。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ