カー用品・パーツ
更新日:2019.05.10 / 掲載日:2019.05.10
【グー連載コラム】LATEST TIRE NEWS 快適なドライブをサポートするタイヤ講座
快適なドライブをサポートするタイヤ情報を毎月お届けする本企画。
今回のテーマは「行楽シーズンに履きたい快適なタイヤはコレだ!」です
(掲載されている内容はグー本誌2019年6月号の内容です)
行楽シーズンに履きたい快適なタイヤはコレだ!
タイヤに求められる相反した性能を高次元でバランス
快適なタイヤの定義は人それぞれだけれど、恐らく一般的には「静粛性」が最も重要視されるポイントだろう。サーキットなどによく行く人だったりしたら話は別だけど、いわゆる一般的なドライバーであれば、やはりロードノイズの少ない、静粛性に優れたタイヤこそ“快適”ということになるだろう。
しかし、昨今のめまぐるしい新型車の進化ぶりを見るに、タイヤに求められる性能も大きく変化しており、静粛性さえよければ=快適ということにはならないと思う。例えば、ブリヂストンの代表ブランド“レグノ”シリーズ最新作「GR-XII」を見てみよう。
ブリヂストンといえばポテンザという看板ブランドが有名だが、走りに特化した性能ゆえにカーマニアからは絶大な支持を得てはいるものの、一般層的にはオーバースペックでウケなかった部分も否定できない。そのため新たな層を取り込むためにレグノが開発された。
レグノはブランドのコンセプトに“性能のグレートバランス”を掲げている。タイヤは性質上、何かに突出した性能を持つ代わりに他の部分での性能が劣ってしまうのが常識だ。いわゆる性能のトレードオフというやつ。もちろん、グレートバランスを謳っているレグノでもその問題は起こった。
トップレベルの静粛性を実現するには、音の発生源のひとつである溝を細くしなければならない。しかし溝を細くすればするほど排水性に影響が出てしまう。静粛性を求めれば排水性が低下し、結果、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなり安全性に支障をきたしてしまうのだ。タイヤは唯一地面と接している部分なので、安全性に影響があっては大問題である。性能のバランスをとるのは非常に難しい問題であり各メーカーも試行錯誤を繰り返しながら日々頭を悩ませていた。
しかしながらレグノは、まだタイヤに使われていなかった素材や技術を採用することで、「静粛性」「乗り心地」「運動性能」というトレードオフの関係にある性能を高次元でバランスすることに成功した。まさしくドライバーが求めている性能を網羅した理想的なタイヤが完成したという訳だ。
もちろんポテンザに比べれば、運動性能という点においては劣っているかもしれないが、それでも一般層が求めるレベルには十分すぎるほど達している。
自分が求めている性能が明確にわかっていればそのブランドを購入するに越したことはない。しかしブランドに対して特にこだわりがないだとか何を買えばいいかわからないと言うのであれば、タイヤに求められる性能を全て網羅したレグノこそ、現時点において究極の快適さを持ったタイヤだといえる。
BRIDGESTONE REGNO GR-XII
175/70R14 ー 275/30R20
進化したサイレントテクノロジーにより、荒れた路面と滑らかな路面それぞれのノイズ抑制を実現。ブリヂストン独自技術アルティメットアイと、ふらつきを抑制する非対称パターンにより高い操縦安定性と直進安定性も確保。
問◎ブリヂストン TEL.0120-39-2936 https://www.bridgestone.co.jp/
TOYO TIRES PROXES CF2
ナノバランステクノロジーにより開発された低燃費トレッドコンパウンドが、ウェットグリップグレード「b」と低燃費性を実現。タイヤサイド部を強化することでスッキリとした乗り心地に。
問◎トーヨータイヤ TEL.0800-3001456 https://www.toyotires.jp
YOKOHAMA ADVAN dB V552
155/65R14 ー 245/40R20
相反するウェット性能と燃費性能を高いレベルで両立した技術を採用。溝配置とショルダー形状を新設計することで、滑らかな設置形状を実現。偏摩耗を抑制し、高い静粛性を実現している。
問◎横浜ゴム TEL.0120-667-520 https://www.y-yokohama.com/