日産、軽ハイトワゴン新型「デイズ」をフルモデルチェンジ

今回のモデルチェンジでは、「先進技術搭載」「新開発パワートレーン搭載」「新開発プラットフォーム採用」が主要なトピックスとなる。

先進技術では、日産が開発した高速道路運転支援システム「プロパイロット」を軽自動車へ初搭載（グレード別設定）した。同社のセレナやリーフ、エクストレイルなどにも搭載されているプロパイロットは、高速道路での渋滞走行や長時間の巡航走行においてアクセル、ブレーキ、ステアリングのサポートを車両側で行い、ドライバーの負担を軽減するシステム。

加えて、交通事故や急病などの緊急時に、専門オペレーターへのデータ通信と音声通話を行う先進事故自動通報システム「SOSコール」（ヘルプネット）を軽自動車として初採用（オプション）している。さらに衝突回避および被害軽減をサポートする「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」を全車標準装備するほか、車線逸脱を警報で知らせる「LDW（車線逸脱警報）」と車線へ戻る操作をサポートする「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム）」や、「踏み間違い衝突アシスト」、「インテリジェントアラウンドビューモニター（移動物検知機能付）」、「ハイビームアシスト」などの先進安全技術を搭載する。

新開発のパワートレーンは、小型化したモーターとリチウムイオンバッテリーを搭載したスマートシンプルハイブリッドを採用。出力は同等ながらも回生量は約２倍となり、エネルギー効率の向上を実現した。組み合わされる新開発エンジンと新開発CVTによって、伸びのある加速感と優れた燃費性能を両立。JC08モードで、22.8km/L(ハイウェイスターGターボ・4WD)~29.8km/L(ハイウェイスターX・2WD)を達成している。

新開発のプラットフォームは、軽自動車のセグメントでの快適性を追求し、「広いキャビンスペース」と「広いラゲッジスペース」を兼ね備えている。前席は、大人２名が並んでも余裕の室内幅を実現し、後席はひざ周りの長さを710mmを確保して、大人が脚を組めるほどのゆとりを持たせている。荷室は、後席を一番後ろに下げた状態でも385mmの荷室長を確保し、軽自動車として十分な広い荷室空間を備えている。

サスペンションは、サイズアップしたショックアブソーバーと高応答バルブによって走行時の衝撃を抑制し、乗り心地を向上。さらにエンジン音を小さくするとともに、遮音・吸収材の配置によってクラスを超える静かな車内を実現した。シートには座り疲れを軽減させるゼログラビティシートを日産の軽自動車として初採用。さらに２段構成のインストルメントパネルや直感的に操作できるエアコンスイッチ、豊富な収納スペースなどにより快適でユーティリティ性の高い室内空間を実現している。

エクステリアは、躍動感と信頼感を与えるスタンダードモデルの「標準車」とダイナミックなスタイリングを持つ「ハイウェイスター」がラインナップされる。ハイウェイスターには、マルチレフタイプLEDを２段配列したヘッドランプやクリスタルカットグリル＆３Dメッシュグリルが採用され、スポーティで洗練された質感を生み出している。

ボディカラーは、２トーンが４種類、モノトーンが13種類の全17種類の豊富なバリエーションが用意される。

■主要諸元（デイズ ハイウェイスターX プロパイロットエディション・２WD）
●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1640●ホイールベース（mm）：2495●車両重量(kg)：860●駆動方式：2WD●パワートレーン：659cc直列３気筒DOHC(52PS/6.1kg・m)●トランスミッション：エクストロニックCVT●JC08モード燃費 (km/L):28.6●燃料タンク容量（L）：27[レギュラー]●最小回転半径（m）:4.5