中古車購入チェックポイント
更新日:2019.03.08 / 掲載日:2019.03.08
ダイハツミラの中古車購入の際の選び方の参考ポイント
グーネット編集チーム
ミラは女性ユーザーをメインに想定し、可憐でファッショナブルなスタイリングや高効率スペースユーティの実現をした軽自動車として、1980年5月に誕生しています。大人4人が余裕をもって快適に移動できるのがポイントです。開放感あふれる室内空間を追求した軽自動車として、国内のみならず海外でも高い人気を誇るモデルです。
初代モデルは、商用タイプ4ナンバーの「ミラ・クオーレ」と乗用タイプ5ナンバーの登録となる「クオーレ」と命名されていましたが、2年後のマイナーチェンジで車名を「ミラ」へ改めました。
「広さの1.5BOX」のコンセプトを具現化した画期的なパッケージデザインに加え、物品税の対象とならない3ドアタイプは、当初から女性ユーザーを中心にベストセラーモデルとなりました。
その後も初代モデルからの「小粋なスタイル&スペースユーティティ」のコンセプトを継承しつつ、バランスの良いスタイリッシュでオシャレなスタイリングや広々とした高品質な室内空間を実現しながら、時代のニーズを先取りした、グローバルスタンダードスモールカーとして進化を続けます。
途中、高性能ツインカムターボエンジンの搭載やエアロパーツを装着したスポーティモデルやファッションビル「PARCO」とのコラボレーションモデルなど、女性ユーザー以外からも高い人気を誇りました。
また、上位モデルとして位置づけられる「ミラ・モデルノ」やスポーティシリーズ「ミラTR-XX」をはじめ、レトロな外観デザインを採用する「ミラジーノ」、減速エネルギーを回生する低コストエコロジー技術「e:Sテクノロジー」を採用する「ミライース」など、たくさんの派生モデルが誕生します。
7代目モデルをもって2018年2月に生産終了し、約38年の歴史に幕を下ろしました。なお、「ミライース」が実質的な後継モデルとなります。
ここではミラの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
ミラの主なグレードの特徴と比較から選ぶ
グーネット編集チーム
7代目 ダイハツ ミラ L270/280系(2006年~2018年)の主なグレードの特徴
・Xスペシャル
全グレードともDVVT直列3気筒自然吸気DOHCエンジン「TOPAZ NEO」を搭載しています。駆動方式は2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定され、5MTもしくはCVTとの組み合わせとなります。
Xスペシャルはベーシックグレードながら、カラードフロント&リヤバンパーやメッキグリル、ツートンインパネなどを採用しています。
また、ハイマウントストップランプやデュアルSRSエアバッグ、ABS(アンチロックブレーキ)などの安全装備、インテグレートCD+AM/FMステレオ+フロント2スピーカーやマニュアルエアコン、キーレスエントリーなどの快適装備を備えています。
足回りは13インチタイヤ&スチールホイール+フルホイールカバーが装着されます。
4WDの5MTモデルは14インチへサイズアップします。
・X
「Xスペシャル」グレードに対して、後席格納式アシストグリップや運転席&助手席バニティミラーをはじめ、電動格納式カラードドアミラーやスモークドガラス(リヤドア/リヤクォーター/バックドアウィンドウ)、タコメーター/平均燃費計(CVT車)などが追加装備される中間グレードです。
また、ドアアウターハンドルがカラードタイプへ変更されます。
・Xリミテッド
搭載するトランスミッションはCVTのみの設定となります。
「X」グレードに対して、クリーンフィルター付プッシュ式オートエアコン、アジャスタブルパック(チルトステアリング+運転席シートリフター+前席アジャスタブルショルダーアンカー)、キーフリーシステムが追加される最上位グレードです。
ミラの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ
グーネット編集チーム
ここでは、ミラの世代ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、軽自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
7代目 ダイハツ ミラ L270/280系(2006年~2018年)の燃費・維持費
・L275S:0.66L/5MT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:24.5km/L
年間ガソリン代:約55,102円(408.1L×135円) ※1
軽自動車税:年間10,800円 ※2
年間維持費:約65,902円 ※3
・L275V:0.66L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:24.0km/L
年間ガソリン代:約56,250円(416.6L×135円) ※1
軽自動車税:年間10,800円 ※2
年間維持費:約67,050円 ※3
・L285S:0.66L/5MT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:23.5km/L
年間ガソリン代:約57,446円(425.5L×135円) ※1
軽自動車税:年間10,800円 ※2
年間維持費:約68,246円 ※3
・L275V:0.66L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:23.0km/L
年間ガソリン代:約58,695円(434.7Lx135円) ※1
軽自動車税:年間10,800円 ※2
年間維持費:約69,495円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.軽自動車税については、新規取得が2015年4月1日以前か以後かで金額が変わります。以前の場合は7,200円、以後の場合は10,800円となります。ここでは10,800円の税額を用いています。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円
ミラ中古車価格相場から選ぶ
グーネット編集チーム
7代目ミラは歴代モデルのDNAを受け継ぎ、軽快で躍動感あふれるファッショナブルなスタイリングをはじめ、ロングホイールベース化や高効率パッケージによる、広くクリーンで快適な室内空間、クラストップレベルの省燃費性能などを誇る、人気の高い軽乗用車として、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
ミラの主なグレード・型式の中古車価格帯
7代目 ダイハツ L270/280系:1~89.8万円
L275S:1~82.8万円
L275V:1.6~115万円
L285S:3~88万円
L285V:9.7~78万円
Xスペシャル:6~88万円
メモリアルエディション:9.8~72万円
Xリミテッド:4.8~69万円
X リミテッド ER:8~59.9万円
Xリミテッド スマートドライブパッケージ:14.8~55万円
ミラは1980年5月の誕生から2018年3月まで約38年間にわたり、ダイハツを牽引してきた基幹モデルです。
なかでも最終型の7代目モデルは2006年12月にリリースされ、好調なセールスを誇り、1世代としては異例とも言える約11年間販売された長寿モデルです。そのため中古車市場でも登録台数が多く、値ごろ感のある車両も数多く分布する傾向にあります。
実質、販売初年度にあたる2007年式から2009年式の登録台数が多く、10万円台から30万円台に集中しています。
やや登録台数の多い2013年式以降は台数が大幅に減少しており、販売価格帯も大きな変化がないことが特徴と言えるでしょう。
走行距離に関しては、大きな偏りもなく、ほぼ年式相応のマイレージ車両がほとんどを占めています(上記中古価格帯については、2018年12月10日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。