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更新日:2019.02.27 / 掲載日:2019.02.27
BMW、フルチェンジした新型X5を発売
ビー・エム・ダブリューは、フルモデルチェンジで4代目となったSUVの主力モデル「BMW X5」の発売を2月27日から開始した。右ハンドルのみで、スタンダードとMスポーツの2グレードを設定し、価格は920万~999万円。
なお、新型BMW X5には、3年間の主要メインテナンス無償提供や、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が付帯される。
ボディを大型化し、存在感のある新デザインに
新型BMW X5は、1999年に登場した初代のコンセプトを継承した、BMWらしい走行性と高い実用性を兼ね備えたモデルであり、車体寸法は先代比でホイールベース+40mm/全長+25mm/全幅+65mm/全高+10mmへと拡大され、ゆとりある室内スペースと低重心を強調する存在感あるシルエットを獲得している。
フロントは一体型フレームで縁取られた大型キドニーグリルがアグレッシブさを演出し、サイドは上方に伸び上がるようなプレスラインがリヤホイールを強調することによって、後輪駆動のDNAと走行性能へのこだわりを表現している。
軽量高剛性ボディに最新のサス/エンジンを搭載
フロントまわりの骨格は、先代より高張力鋼板の比率を高め、強度と軽量化(約15.5kg)を両立。
ホイールの高さを自動調整する電子制御式サスペンションをオプションで導入し、620Nmを発生させるパワフルな直6ディーゼルターボを新採用するなど、定評のある走行性能にさらに磨きをかけている。
走行安定性を高めるアダプティブ・エア・サスペンション
足回りにはスチール製のサスペンションを採用しているが、注目すべきはXモデル初となる「4輪アダプティブ・エア・サスペンション」を、M Sport 専用オプション装備として導入していること。
このサスは、各ホイールのセンサーが常に路面状況や荷重を検知し、必要に応じて上下40mmの間でホイール毎の高さ調整を自動で行って、安定感のある快適な走りをもたらす。
また、重量物の積載や路面状況が悪い時など、好みや状況に応じて手動で高さを設定することもできる。
選択したモードに従ってサスペンションを自動調整。
サスの高さは手動で選ぶこともできる。
パワートレーンは直6ディーゼルターボ+8速AT+4WD
新型X5には、Xモデルのダイナミックさとパワフルさを引き立たせる、3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンが搭載される。
このエンジンは、最高出力265PS(195kW)/4,000rpm、最大トルク620Nm/2,000-2,500rpmを誇り、0-100km/h加速は6.5秒を達成。
駆動系は8速AT+4WDのみの設定で、燃費はJC08モードで14.4km/L、WLTCモードで11.7km/Lとなっている。
最新のコンセプトに基づく洗練されたインテリア
必要な情報を適切なタイミングで伝えることをコンセプトにしたBMWの新しい表示・操作システム「BMW Operating System 7.0」を導入し、カスタマイズ可能な10.25インチのコントロールディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターパネルを装備している。
大型コントロールディスプレイの底辺に沿ってマットアルミニウム加飾の水平ラインが引かれ、広さや先進感、高級感を演出するとともに、コックピット全体のスイッチの数を必要最小限とし、位置の把握がより容易なレイアウトを採用している。
コントロールディスプレイのメニュー表示はより使いやすく最適化され、ステアリングのボタン、センターコンソールの iDriveコントローラー、タッチ操作対応ディスプレイ、音声&ジェスチャーコントロールを備える。
12.3インチのフルデジタルメーターパネルは、速度計と回転計の間にナビゲーションマップの一部などを表示する。さらに、改良されたヘッドアップディスプレイ(M Sportに標準装備)は視認性が向上している。
このほか、スカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ、15,000個以上のライト・エレメントの煌きと6色のアンビエント・ライト、フレグランス効果と空気のイオン化機能を含むアンビエント・エア・パッケージ、さらに、Bowers & Wilkinsダイヤモンド・サラウンド・システムといったハイグレードな装備が用意されている。
最先端の運転支援システムや音声会話による操作機能を標準装備
標準装備の運転支援システムは、2兆5000億回/秒の演算能力を持つ画像処理プロセッサーと、高性能3眼カメラを搭載し、正確かつ迅速な危険予測が可能となった。
最先端のシステムを利用した多様な機能が備えられ、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニングが装備されている。
パーキング・アシスタントに搭載されるリバース・アシスト機能は、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、そのルートをバックで正確に戻ることが可能。これにより、細い道に誤って迷い込んだ際などに、安全かつ正確に、元のルートに復帰できる。
BMWコネクテッド・ドライブ
2013年から導入されている総合テレマティクス・サービス「BMWコネクテッド・ドライブ」は、車載通信器により、ドライバーやクルマ、それらを取り巻く情報を ITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」「カーライフを進 化させる革新の利便性」「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する。
スマートフォン向けアプリの導入によって、車両情報やニュース等へのアクセスを可能とし、2018年8月には、操作性や利便性を高めた新機能の追加と新アプリ「BMW Connected」により、新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わっている。
情報はメーター内やセンターディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ(グレード別装備)に見やすく整理して表示される。
車載通信モジュールを搭載しており、常時接続による様々なサービスが利用可能。写真は通信機能による車載ソフトウェアのアップデート画面だ。
主要諸元
主な車両諸元
●BMW X5 xDrive35d
全長 4,935mm、全幅 2,005mm、全高 1,770mm、ホイール・ベース 2,975mm、車両重量 2,190kg、車両総重量 2,465kg、排気量 2,992cc、直列 6 気筒ディーゼル・エンジン、最高出力 265PS(195kW)/4,000rpm、最大トルク 620Nm/2,000-2,500rpm、燃料消費率 11.7km/L(WLTC)
価格
メーカー希望小売価格(消費税込み)
モデル/希望小売価格
BMW X5 xDrive35d Standard/¥9,200,000
BMW X5 xDrive35d M Sport/¥9,990,000
●上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。
●「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。
●右ハンドル仕様。