新型車比較・ライバル車対決
更新日:2019.02.08 / 掲載日:2019.02.08
【TOYOTA C-HR】厳選オススメモデルはこれだ!【PICK UP2】
TOYOTA C-HR
●価格帯:229万~292万9200円
■主要諸元(S-T 2WD)●全長×全幅×全高(mm):4360×1795×1550 ●ホイールベース(mm):2640 ●車両重量(kg):1400 ●パワートレーン:1196cc直4DOHCターボ(116PS/18.9kg・m) ●JC08モード燃費:16.4km/L ●燃料タンク容量(L):50[レギュラー] ●最小回転半径(m):5.2●最低地上高(mm):140
バランスの良さはピカイチ スタイル優先モデルと思うなかれ
1.2L直4ターボは116PS/18.9kg・mとスペック的には平凡だが、即応性や動的質感は優秀。ラバーバンドフィールが解消されたHV車も悪くないが、走り重視ならターボ車だ。
走り重視ならばターボ車 その走りはなかなか刺激的
スポーティあるいはスペシャリティなモデルとして選ぶならターボ車がいいだろう。4WDを選択できるのも魅力だが、実用域の余力感と高回転の伸びやかな加速感は、外観から期待したとおり。良質な走り味も大きな武器だ。
SUV界の異端児ながらバランスの良さは侮れず
いまやスペシャリティ志向が強いSUVは珍しくないが、その尖り具合でC-HRに並ぶモデルはないだろう。その外観はスポーツマインド溢れるホットハッチを思わせるものであり、SUVというよりスポーティカーである。
プラットフォームはプリウスと同じGA-Cがベースで、カローラ スポーツと基本設計を共用する。パワートレーンは1・8Lのハイブリッドと1・2Lターボを設定。SUVながら看板のハイブリッド車に4WDを設定しないことも、コンセプトを物語る。高い重心高を意識させない軽快なフットワークも強みで、スポーツ&カジュアルな走りも特徴だ。
安全&運転支援機能は、セーフティセンスPを基本としたもので、ACCやLKAの機能や性能はカローラスポーツよりも一世代前のものとなるが、コンパクトSUVとしてはトップレベルの性能を持つ。この点においても、プリウスと横並びの位置付けだ。
実用性を重視してSUVを選ぶようなユーザーにはオススメしにくいが、閉鎖感は強いものの大人4名乗車に無理を感じないキャビン空間を持つ。日常用途にも使いやすいスペシャリティカーとして、魅力的な一台なのだ。
スタイリングはスペシャリティ感満点
SUVというよりもスポーツクーペ。そんな言葉がしっくりとくるほど、スペシャリティ感に富んだスタイリングだ。
感覚的にはクロスオーバーのプリウスと考えるのがしっくりくる。
プレミアム感をしっかり狙った考え尽くされた設計も見所
インテリアもスペシャリティ志向。パネル意匠やソフトパッドの使い分けも巧みだ。全車にセーフティセンスPが標準装着されるなど、プレミアム感の演出もさすがトヨタと唸らされる。
キャビンは前席優先 フル乗車は少々苦手
キャビンレイアウトは前席が優先。大人4名乗車もこなしてくれるが、後席はやや腰高な格好となり、天井までの高さも明らかに低い。手狭な印象は否めない。
通常時の荷室はクラス相応だが、後席格納時は単純にシートバックが倒れるだけなので、あまり荷室が拡大しない。荷物を載せるには明らかに不向き。割り切りが必要だろう。
ライバルモデルも見逃せない HONDA ヴェゼル
●価格帯:207万5000~292万6000円
ホンダセンシングに備わる LKAS(車線維持支援システム)は、ロングドライブの際に重宝する機能。C-HRもトヨタセーフティセンスPを備えるが、運転支援の機能面はヴェゼルが上だ。
走りの面で物足りなさはあるが SUVとしての基本性能は優秀
コンパクトなボディサイズだが、スペース効率の優れた設計と多様な積載が与えられており、C-HRに比べると、汎用性は明らかに上。コストパフォーマンスの良さも見逃せない。ただ、エンジンは1.5L・NAが基本のため、ハイブリッド車でも高速や山岳路では物足りない。間もなく登場するターボモデルの走りが気になるところだ。
C-HRのオススメグレードは? S-T
ハイブリッドで決め打ちしているならば別だが、C-HRのコンセプトやキャラにふさわしい走りを求めるならばターボ車がいい。2WD車同士ではハイブリッドより30万円ほど安い価格も魅力。