新車試乗レポート
更新日:2019.05.24 / 掲載日:2019.02.05

フォレスター:乗り替え比較&ヒストリー図鑑


デビュー以来、人気モデルであり続ける現行新車をピックアップ。歴代ミニアルバムや新旧比較などで多角的に紹介する。

※価格はすべて月刊自家用車2019年2月号編集時点のものです。
※「買取相場」は編集部調べによるおおよその目安です。また、発売直後の新車や旧車など、一般に流通していないため買取相場が存在しない車種は「不明」と表記しています。

【新車ガイド】SUBARU フォレスター

発表年月:2018年6月/最新改良:未実施
●価格:208万8000~309万9600円

しなやかなフットワークでタウンもレジャーもこなす

生活とレジャーをバランスよく両立させたSUVと言える。内外装や走りにしてもこれ見よがしな部分がなく、プレミアム性を求めるユーザーにはいささか地味に見えるが、そのケレン味のなさが長く付き合えるバランスのよさにも繋がっている。

標準設定の2.5Lは浅いアクセル開度から扱いやすいトルクを発生し、低速から高速まで安定したドライバビリティを発揮。ステップ変速感のあるCVTの制御もあり、余力感も良好である。

グレード展開では上位に位置するハイブリッドは、踏み込み直後のレスポンス等で2.5L車を上回るが、高負荷加速や高速道路での余力は多少劣る。ハイブリッドと言っても電動モーターやバッテリー容量に余裕がなく、エコ性能や先進感のイメージリーダー的モデルと考えたほうがいいだろう。

悪路踏破性を高めるXモード付きの電子制御4WDシステムや220mmもの最低地上高など、乗用車プラットフォームのSUVでは悪路対応力も高い。しなやかなフットワークでオンロードのハンドリングや乗り心地にも癖がない。4名乗車のレジャー用途に不足ない容量を備えたキャビンと荷室を備え、SUVの本来の目的であるアウトドアレジャー用途に実践的な設計であり、その点でもスバルSUVの旗艦らしいモデルである。

SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用して刷新された第5世代。「どこでも行ける、どんな場所でも使える」をキーワードに、オフロード性能や高速性能、安全性能を磨いている。モーター駆動を加えたe-BOXERや顔認証システムといった新技術にも注目だ。

インパネ&内装はベースとなったインプレッサの流れを汲むが、電子制御式4WDシステム「Xモード」のセレクターがセンターコンソールに配置されるなど、SUVならではの部分も。クロカンイメージの強い車種だが、防水インテリアを採用するのはXブレイクのみとなる。

ハイブリッドのe-BOXERを搭載するアドバンスには、「おもてなし」を謳うドライバーモニタリングシステムを新採用。このシステムは安全支援にも活用され、システムがドライバーの居眠りや脇見を感知すると、表示と警報音で注意喚起を行う。

【ヒストリー】Since 1997 — 22Years

インプレッサ系スポーツSUV

インプレッサのプラットフォームから開発され、同じく乗用車用プラットフォームから生まれたハリアーよりも10か月早い’97年2月に登場している。初代はワゴン感覚の強いデザインを採用していたが、2代目以後は見た目にもSUVらしさを強めている。また、初代からSTI仕様を設定。スバルSUVの旗艦だが、スバルスポーツの一翼も担っている。現行モデルは’18年に登場。スバルSUVラインナップの拡充に合わせて車格の向上を図るとともにSUVらしさを強化。標準排気量を従来の2Lから2.5Lにアップするとともに上級仕様としてNA・2Lをベースとしたパラレル式ハイブリッドを設定している。

歴代ミニアルバム

icon 初代/1997

  • 前期型(1997) 初代買取相場:不明

  • 後期型(2000)

SF系。インプレッサ譲りのモノコックボディを持ち、全車シンメトリカルAWDを採用。発売時は2L水平対向4気筒ターボのみ。後に2Lと2.5LのNAを追加した。

icon 2代目/2002

  • 前期型(2002) 2代目買取相場:不明

  • 後期型(2005)

SG系。ワゴン車イメージを残す先代から、SUV色を強めたスタイルに。2.5L・NAは廃止。’05年の改良ではブレーキ強化等を実施し、グレード体系を見直している。

icon 3代目/2007

  • 前期型(2007) 3代目買取相場:20万円~

  • 後期型(2010)

SH系。SIシャシーを採用し、サイドアンダーミラーを標準装備。リヤサスも独立懸架となり、2L・NAはDOHCに。’10年、NAは新世代FB20型エンジンを搭載、型式がSHJに。

icon 4代目/2012

  • 前期型(2012) 買取相場:80万円~

  • 後期型(2015)

SJ系。アイサイト対応となり、NAは5速→6速MT/4速AT→CVTに。SI-DRIVEをNA車にも拡大し、CVT車にはXモードを設定。’15年、車体強化や装備向上などを実施。

icon 5代目/2018

左:プレミアム/右:Xブレイク 5代目買取相場:240万円~

アドバンス

SK系。SGPプラットフォームを採用し、パワートレーンを一新。ターボ車やMT車が廃止され、ミッションは全車CVTに。装備を最新化し、ハイブリッド仕様も登場した。

icon 【バリエーション】S / tb STi

初代/2000

専用チューニングでオンロード性能を高めたSTIバージョンは、初代SF型から定番化。ただし現行型には設定がない。

icon 【コンセプトモデル】ストリーガ

東京モーターショー出展車(1995)

’95年の第31回東京モーターショーに参考出品。RVならぬクロスオーバーという新提案で、後にフォレスターとして市販化。

【比較検討】先代から乗り替える価値アリ?

ターボ車こそなくなったが、グレードアップは明らかだ

 4WDとともにスバルスポーツの核となっているターボにこだわるユーザーは代替モデルがない。現行2.5L車は余力感では先代ターボ以上だが、ターボ特有の突き抜けるような加速感は味わえない。レジャーワゴンとしてフォレスターを選んだユーザーにとって新型は魅力的である。従来車から500ccアップしたエンジンのゆとりや走り、内外装の質感やアイサイトの機能もグレードアップ。1ランク上のレジャードライブが楽しめる。

【結論】新型は1ランクアップ

icon 現行モデル

icon 先代モデル

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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