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更新日:2019.08.22 / 掲載日:2018.12.28
3代目Z4は原点回帰!? 走りの楽しさが一段とアップ!【グーワールド コラム】
文●九島辰也 写真●BMW
問い合わせ●BMWカスタマー・インタラクション・センター TEL:0120-269-437 URL:http://www.bmw.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年2月号の内容です)
2シーターロードスターはかっこいいけど、いまどきニーズがあるの? なんて心配したくなるが、じつは大丈夫。データ上ではSUVマーケットが増殖していても、ほかのカテゴリーはシュリンクしていない。
というわけで、Z4がフルモデルチェンジを受けた。ルーフはご覧のように先代とは異なり、ソフトトップが採用された。理由は軽量化による走りのメリットとルーフ収納スペースの有効化。それと兄弟車トヨタ・スープラの存在だろう。同じプラットフォームとシャシー、パワートレーンを使っているのだから差別化するということだろう。
ソフトトップの開閉時間はわずか10秒。時速50km以下であれば走行中も稼働できる。しかも、気密性や静粛性は想像以上で、しばらく閉じたまま走っていると開閉できることを忘れて走りに熱中してしまうほど。
試乗したのはトップグレードの「M40i」で、エンジンは3L直6ツインパワーターボ。最高出力は340馬力を発揮する。これは現在BMWジャパンのホームページで公開されているファーストエディションと同じスペックだ。ボディはM専用のエアロパーツと、Mスポーツブレーキ、Mスポーツ・ディファレンシャルを装備する。
実際に走らせると、これがかなりスポーティ。デフォルトで足は硬く、ステアリングはこれまで以上にクイックレスポンスだった。もちろん、それによって挙動が安定しないわけではなく、ワインディングでは舵角一定のラインで路面に吸い付くようにコーナーを曲がる。で、ドライブモードを”スポーツ+”にするとドライバーに「もっといけ!」と言わんばかりにクルマが急き立てる。う~ん、こいつは相当やんちゃで楽しいクルマだ。
ロングノーズ&ショートデッキのボディには専用のフロントチンスポイラー、リヤスカート、ディフューザーなどのエアロパーツが装備される。「M」Mのネーミングは伊達じゃない。
相変わらずドライバーオリエンテッドなコクピット。セルフィッシュに運転できる2シーターロードスターならではだ。
インターフェイスには最新のデジタルパーツが装備される。
3L直6ツインパワーターボは最高出力340馬力を発生させる。0-100km/h加速は4.6秒。後に4気筒も追加されるという。
今回恩恵を受けたのはここ。ルーフがメタルトップからソフトトップに変わったことで収納スペースが広くなったのは嬉しい。