新車情報[2018.11.09 UP]

BMWから美しきラグジュアリークーペ 8シリーズが登場

M850i xDrive クーペ

文●内田俊一 写真●ユニット・コンパス


 ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は11月9日、大型クーペの『8シリーズ』を発表、同日より販売を開始した。1グレードのみの展開で価格は1714万円。

伸びやかで美しいクーペスタイル

 1999年以来途絶えていた、BMW8シリーズが復活した。そのエクステリアはこれまでのBMWの大型クーペと同様、低く伸びやかなシルエットに、美しいルーフラインを備えるとともに、大きく張り出したリアフェンダーにより、後輪駆動であることを強調している。 また、BMW AG BMWデザイン本部エクステリア・クリエイティブ・ディレクターの永島譲二氏によると、「フロントのキドニーグリルはその頂点をヘッドライトよりも低い位置にすることで、低重心であることを表現。これは今後デビューするZ4も同じ手法がとられている」という。
 ルーフに目を移すと、ダブルバブルと呼ばれるルーフ形状を採用。左右のルーフに膨らみを持たせたもので、往年のカロッツェリア・ザガートが手掛けたクルマたちに多く用いられていたものだが、BMWでは、これによりスポーティーかつ優雅なラグジュアリークーペの個性をさらに際立たせていると述べている。

 また、「フロントホイール背後のエアブリーザーからリアホイールに向けて削ぎ面を入れることで、陰影を演出。その後ろに続くリアフェンダーを強調。そのリアフェンダー周りは面にねじれを入れることで、クルマ全体に優雅さとともにダイナミックさを与えている」と前出の永島氏。「BMWのリヤウインドウは末広がりが基本だった。しかし新型8シリーズでは左右の幅はほとんど変わらない。そうすることでよりリヤフェンダーを強調しているのだ」と説明した。

高性能とラグジュアリーさが融合したインテリア

 インテリアに目を移すと、前後方向への意識を強調するようにデザインされている。これにより乗員の視線が自然と前方へ向かうことで、高い走行性能への期待を高めている。また、高い操作性を確保するために、スイッチ類は明確にグループ分けされた。そして、シフトノブには透明度が高いクリスタル、クラフテッドクリスタルフィニッシュを採用。そのなかには数字の“8”が浮かび上がる演出も施された。そのほか、ベンチレーション付きのメリノレザーシートや、Harman Kardon製のオーディオ、アンビエントライトを標準装備することで、スポーティーさと共に、ラグジュアリーなモデルであることを感じさせている。

V8ターボエンジンを搭載

 8シリーズは優雅で快適なロングドライブから、サーキットにおけるダイナミックなスポーツ走行までも可能であるという。そこで新開発された4.4L V型8気筒エンジンは、M Performanceツインパワーターボテクノロジーを採用しており、高い出力特性と共に、フラップ制御式スポーツエキゾーストシステムによって官能的なサウンドを演出している。
 加えてターボチャージャー、ダイレクトインジェクションシステム、熱シールド/冷却システムなど、各所に改良が施された結果、重量を抑えながら最高出力530馬力/5,500-6,000rpm、最大トルクは76.5kgm/1,800-4,600rpmを発揮している。このエンジンは、ニュルブルクリンク北コースを初め、過酷な状況を想定したテストをパスし、0-100km/h加速は3.7秒というハイパフォーマンスを実現した。
 8速スポーツオートマチックトランスミッション(ステップトロニック付)は、ギヤ比の間隔が大きくとられるとともに、油圧制御システムを最適化。その結果、走行状況に応じたシフトタイミングがより正確かつ俊敏になり、効率性及び快適性が向上している。
 そして、前後輪への駆動トルクを素早く正確に、かつ無段階に可変配分するBMW xDriveも採用。後輪を重視した駆動力配分により、スポーツカーのようなドライブフィールをもたらすと共に、ダイナミックな走行状況下でも最適なトラクションと走行安定性を実現する。さらに、リヤアクスルには俊敏性を高めるべく電子制御式ディファレンシャルロック(Mスポーツディファレンシャル)が標準装備された。

 サスペンション関係では、アダプティブMサスペンションプロフェッショナルを採用。これは従来のダンパーに加え、電子制御アクティブスタビライザーを装備することで、ロール特性を調整し、俊敏な高速コーナリングから快適なクルージングまでを実現するもの。
 同じく標準装備のインテグレイテッドアクティブステアリングは、回転半径を小さく抑え、取りまわしのよさと俊敏性を高めるとともに、正確なハンドリングを実現することで、車線変更時や高速コーナリング時の走行安定性を向上させている。さらに、Mスポーツブレーキなどにより、本格的なスポーツ走行をも楽しめる装備を採用している。

先進安全装備もさらに進化

プレゼンテーションを行ったビー・エム・ダブリュー株式会社代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル

 新型8シリーズにはBMWのフラッグシップクーペにふさわしく、アクティブクルーズコントロールをはじめ、様々な最先端の運転支援システムが搭載されている。なかでも特徴的なのは、パーキングアシスタントに、初めてリバースアシスト機能が採用されたことが挙げられる。これにより、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となった。この機能を活用することで、例えば日本に多数点在する、細い路地に迷い込みその先が行き止まりになった際などでも、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となっている。


BMW M850i xDrive クーペ(8速AT)


全長×全幅×全高 4855×1900×1345mm
ホイールベース 2820mm
トレッド前・後 1625mm/1640mm エンジン V8DOHCターボ
総排気量 4394cc
最高出力 530ps/5500rpm
最大トルク 76.5kgm/1800-4600rpm
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前・後 245/35R20・275/30R20

販売価格 1714万円(全グレード)





  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

グーネット SNS公式アカウント